危機?2
「黒主鴉紀。futureのトップ。通り名は鴉」
「そうだ。」
今、会長様がいっていた通りだ。
昔の俺は、人とかかわることが嫌いで喧嘩ばかりしていた。
気づいたら、futureというチームができていて俺がトップになっていた。
が、俺はそのチームが好きではなかった。
「なぜ、お前がfutureから抜け出し、姿を消した?」
「俺も最初はうれしかったさ、新しい仲間ができ、それなりに楽しかった。」
「じゃあ、何故だ?」
「ある日、副リーダーをやっていた奴が敵を殺してな・・・。人は殺さないという暗黙のルールが破られた。そいつもわざとじゃなかったみたいだが警察にばれて少年院送りだ。それからだfutureがばらばらになっていったのは。他のやつ等も敵を死ぬまで殴り、蹴り・・・もう俺の力ではどうにもすることはできなかった。」
どうしたらいいのかわからなかった。
どうすれば前みたいに戻れるのか・・・
みんなが笑って過ごせるのか・・・
少なくともfutureのメンバーには俺と同じ居場所をなくした奴だっていたはず。
そんな奴らに笑って戻ってこられる場所をつくってやりたかった・・・
「それは嘘だな。」