ボス戦 VS魔女ミニエラ
グオォォ!
ミニエラを中心に床の色が変わる!
私「ひぇ!ナニコレ!」
ズシュゥゥゥゥン!
私「うわ!」
アーニャ「魔力が!吸い取られてます!」
魔力残量、極微量!
ズブズブ
私「ひぇー!」
体も沈む?!私は咄嗟に連装砲の台座に上がった。
見れば、甲板に転がっていた敵兵も変色した床にユックリと飲み込まれていっている。
私「なんじゃこりゃぁ!魔法?」
アーニャ「空間系魔法?該当データなし!初めてのタイプです!」
あたふた戸惑う私たちがおかしいのか、ミニエラは高笑いしている。
ミニエラ「どうだ?私の戦略魔法は。遮蔽に隠れても無駄なのさ!」
魔女は胸の前で素早く印を結んでいる!
アーニャ「来ます!」
私「やらせるか!」
連装砲の影からヘルメーカーを出して狙撃した!
ドゥン!(グラッ)
私「お"!?」
しかし、魔力が足りない?(ズキッ)
私『うぐぇ!』
バシャ
口から血が噴き出る。
グォン
しかも、ミニエラに当たる前に魔力弾は虚空に飲み込まれてしまった。
ミニエラの○○魔法!
床材やブラックトレインの縁が杭みたいになって飛んでくる。
ドガガガ!
連装砲の隙間から顔を出してたところにめがけて正確に杭が飛んできて、鉄(?)でできてるであろう連装砲に突き刺さった。
私「くっ!」
アーニャ『これも私の魔法データにありません!』
私『なんか、魔法をやる前に胸の前でやってるから、普通の魔女の魔法とは違うのかも!』
ミニエラ「私の戦略魔法、八卦鏡は絶対防壁のオキツカガミの要素に加えて、魔力も吸い取るんだ。そしてコレは東洋魔法!風水魔法っていうんだ!」
ドガガガ!
くそ!これだから魔女は!長々とわけのわからない説明しやがって余裕か?
アーニャ『どうします?』
私『そうね、ここはおとなしく……』
アーニャ「降参ですか?」
私「逃げるんだよ〜!」
ダン!
跳躍。
ミニエラ「あ!待て!」
私はブラックトレインの甲板から下の砂漠に飛び降りた。
私「うげ!」
バシャ
足りない魔力は体力で補うってのは知ってたけど、結構なダメージが入る。
乾いた砂漠にぶちまけた血が瞬時に染み込んでいくのを眺めている間にも、上から杭が飛んでくる。
私「おっと!」
アーニャ「早く中に!」
サクククク!
私はブラックトレインに開けた大穴から中に飛び込んだ!
ミニエラ「卑怯者!」
なんとでも言え、バーカ!
私は血溜まりが床に点在してるも、死体のない通路を奥へと駆けた。
ところどころに今さっき見たミニエラの杭(?)に似た物が壁や床の遮蔽に突き刺さっている。ホントに魔法か?
突き当りの扉を開けて中に飛び込んだ!
アーニャ「機関室です!」
配管だらけの機関室!しかも、配管から出る蒸気やらで視界は悪い。
私「隠れよ!隠れよ!」
ついでにブービートラップも仕掛けておくか?
(コッコッコッコッ)
何かの足音!十中八九、今さっきの魔女だ!
ここをお前の墓場にしてやる!
ミニエラ「ここに隠れたか?出てこい!魔法使い!楽にしてやる!」
配管だらけの機関室に隠れて、声の方を伺う。
蒸気で見えにくいが、今さっきの扉のところに赤い人影が立っているのがほんのり見える。ミニエラのドレスの色だろう。
アーニャ『リナ。魔力は?』
(グビー)
私『今、回復したわ!』
手に持っていた水筒を放り投げてワザと音を立てる!
カッコォン!
ミニエラ「ソコか!」
ドドドド!
しかし、杭が当たった配管から爆発的に蒸気が漏れ出す!
ドッバァァァー!ブシュー!
(モアモア)
状況
【ミスト】命中−50%
まぁ、こちらも影響受けてるけど、奴の着ている派手な衣装の分、こちらが有利だ!
ミニエラ「くっそ!機関部が!」
私『お前の魔法じゃ、閉所では使いにくいんだよ!』
ドゥン!
あ、やべ!静音魔法、切れてたんだ!
グォン!
魔力弾は虚空に飲み込まれてしまった!
ミニエラ「音と反対から!?死ね!クズ野郎!」
ドシュ!
カァン!
どこぞの配管に当たったか?しかも、機関部の損傷を避けるために威力を絞ったな!?
グォン!
私は辺津鏡で場所を移動して高所に陣取った!ここからなら魔女の金髪ロングがよく目立つ。
アーニャ『気を取り直して!静音!』
プシュ!
グォン!
しかし、ミニエラの直前で魔力弾は虚空に飲み込まれてしまった!
私「えー!」
ミニエラ「クソ!いつの間に!?しかし、八卦鏡の感知範囲なんだよ!」
ドシュ!
カァン!
私「ううっ!」『強い!一筋縄ではいかないか!』
アーニャ『どうしますか!?』
私は目を閉じて状況を瞬時に整理した。
1.ハッケキョウの効果範囲に入ると魔力は吸い取られる。体も飲み込まれる。
⇒しかし、
その効果範囲はこの部屋全部をカバーできてない。
2.飛び道具の攻撃でも奴の戦略魔法、ハッケキョウに感知される。しかし、こちらの位置取りは把握してなかった。
⇒これから分かることは、
その感知範囲はそんなに距離はない。
私『そして……』
3.私に魔女特有の目のクマがないから、奴はこちらを人間の魔法使いと勘違いしている?!
私『私が希少種な所に勝機がある!』
ミニエラ「か、隠れてても無駄だぞ!」
視界の悪い蒸気の中をミニエラは強引に踏み入ってきた。ハッケキョウの感知範囲でどうこうするつもりか?魔力吸収でこちらを無力化を狙ってのことか?
私『なんにしても、甘いな!』
アーニャ『下調べもなしに?敵の戦闘経験は少ない?!』
私『辺津鏡!』
グォン!
また移動し、今度は奴の背後に陣取る。
私『二段構えよ!』
アーニャ『あのルート、ブービートラップの場所です!』
よし!うまく行けば、3段構え!
ピン!
パキーン!
閃光弾のピンが抜け即座に蒸気で充満してた部屋が光る!
ミニエラ「!ソコか!」
目を潰されたミニエラの当てずっぽうな攻撃!
ドドドド!
ブッシュー!
勢い余って威力を絞ってなかったのか、杭が配管を傷める!
アーニャ『動揺!やはり素人です!』
私「私にもそんな時期がありました!」
シュイイィィィ!
チャージショット!
ドゥン!
ドッカァァン!
ミニエラの金髪を狙った魔力弾は狙いをそれて近くの機関部を破壊した!
ミニエラ「あぁ!」
ドサァ
私「外した!?」『しか~し!』
ミニエラ「調子に乗るな!」
私「え!?」
アーニャ「まずい!円形じゃない!」
ズヒュゥゥゥン!
床が私のいる部分だけ色を変える。しかし、ミニエラの立ち位置は床が示している。
(ガハッ)
私「ジャイアントハンター!」
辺津鏡をミニエラの側面で起動させる!
ヌゥ!
身の丈を超える機械仕掛けの弓に巨大な光の矢をつがえた大女が出てきた!
(ギリギリギリギリ!)
私「撃て!」
ド!
機関室がその蒸気と共に内部から吹き飛ぶ!
ドッカァァァン!
ミニエラ&私「ぎゃぁぁぁー!」
閉所で使ったことを後悔した。時空ごと削られた空間の爆縮と機関部の二次爆発に巻き込まれた!
ピヨピヨ、ピヨピヨ
私『あぁ、天井に星が回って見える。』
仰向け、全身を打ってるのか体は動かない。耳も聞こえない。
メガネも吹き飛ばされたか?蒸気も相まって視界はものすごく悪い。
「だ…か………て」
アーニャ『……バッファー。再起動。お待たせしました、リナ。』
うぐぐ……
何処からか、助けを求める声がしたような?
自分もこのボンテージスーツがなければ破裂した配管なんかでズタボロになっていたことだろう。
幸い頭を少し切っただけで済んだようだ。
私「神代の上着はさすがにダメージ大きいわ。」
ボロボロ
「だレか、助けて……」
瓦礫の下から声がする。
私「ちょっと待って。」
アーニャ「いいんですか?今さっきの魔女ですよ?」
私は辺津鏡から水筒を取り出し飲みながら、アストレイアで瓦礫を吹き飛ばした。
ヴン!
アストレイア「オラァ!」
ドッコォォォ!
ソコには見るからに重症な、裂傷だらけの、血だらけの魔女が倒れていた。虫の息、血溜まりの中でこちらに助けを求めている。
私「目覚めが悪いじゃない?アーニャ、回復してやって?」(グビー)
アーニャ「了解。」
ぼわわわ……
ズヒュゥゥゥン!
私『ぐへぇ!?』
すげー魔力消費。しかし、その甲斐あってミニエラはほとんど回復した。そのなくした左手以外は。
私「どう?まだやる?」
アーニャ「その手では、ろくに魔法は撃てないでしょう?」
ミニエラ「……不本意だが、お前たちの勝ちだ。これももう動かない。好きにしろ。」
よく見るとミニエラの服はボロボロだ。エチエチ度が増している。(ジュルリ)
私「アナタ、服の着替えはあるの?」
ミニエラ「?まあ、自分の部屋に。」
私「なら、連れて行ってあげるわ。その格好じゃ嫌でしょ?」
ミニエラ「ち、変なやつだな。」
私「ついでに、私の分も。」
アーニャ&ミニエラ「えぇ……?」
ブラックトレイン編•終わり




