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6 ログハウス

 



 ログハウスの鍵を開けて貰い中に入ると、一階は吹き抜けの十四畳程のLDK、バス、トイレ、そして八畳程の寝室があった。寝室にはベッドが二つ、寝具を仕舞う押し入れも設置されていた。

 ここにはロフトもあって、LDKから階段を上るとシングルベッドが三つ並んでいた。全部で五台のベッド、子供連れの一家族用かな。

 ダイニングにはテーブルと椅子が六脚、ツードアの冷蔵庫と洗濯機、エアコン付きだった。


 布団は何と取り替えたばかりの新品だ。これも込みでくれるのかな?


 隣のログハウスは先程のLDKより広い。一階にはLDKとバス、トイレ二箇所、寝室が二部屋有り、寝室には二台ずつのベッドとクローゼットのような押入れがあった。このログハウスにもロフトが有り、六台のベッドが設置されていた。ベッドは全部で十台、子供のいる二家族か、十人迄のグループが泊まれる大きさだ。LDKにはカウンターがあって、それとは別にテーブルと椅子もあった。スリードアの冷蔵庫と洗濯機、エアコンが設置されていた。


 最後の一件は二階建てのログハウスで、一階がLDKが四十畳程、バス、トイレ二箇所、八畳の寝室が三部屋、全てベットが二台ずつ、二階は八畳の寝室が四つ、バス、トイレ二箇所、こちらもベットが二台ずつ設置してあった。一階と二階の部屋の押入れにも新しい布団のセットがぎっしりと詰まっていた。

 ベッドは全部で十四台、部屋が七つ、二人だけでも借りれるし、大勢で数部屋借りてもいいのか。以前は沢山の人が泊まりに来ていたんだろうな。

 このキッチンには大きな冷蔵庫が設置されている。業務用かな?かなり大きい。テーブルが六つに其々のテーブルには六脚ずつの椅子が有り、一階にも二階にも洗濯機があった。元々社員用だからなのか、至れり尽せり。エアコンは二階に二台、一階に二台、四台もあった。

 ベッドはどこのも二台くっつけて使うとキングベットのような使い方も出来る形だった。


 丸太で出来た頑丈な家で、腐食している所はなさそうだ。しかし、外壁には苔が生えたり、経年の為雨風で色が変わっていた。

 三件共、置いてあった布団が全て新品だった。

 何年も経って古くなったからと会社が交換したが半年もしないうちにこの島は売る事になったらしい。しかし買い手が付かなかったから、年末祭の商品となったようだ。


 ログハウスが三件有るって聞いてたけど、管理人さんの家も合わせると四件だ。しかも一件は馬鹿でかい。建物まで付いてて、プレゼントなんて、よほど売り上げが伸びてる会社なんだろうな。


 管理人さんにあの山の頂上は見晴らしが良いので行ってご覧とお勧めされたから一人で山へ向かった。


「一本道やけん迷子にゃならんよ。」

【一本道だから迷子にはならないよ。】


 と言っていたが、この島で迷子になる人がいたのだろうか?意外に広いから子供だと藪の中に入って迷子になる事もあるのかな。一周が四キロって、まぁまぁ広い?のかな。

 小さいけれど山一個ある島だ、近所を一時間掛けてぐるっと歩くとどの辺りまで行けるのか、そう考えるとすっごく広い事が理解出来る。家が何軒分入るのだろう。大きな町一個は丸っとはいるよね。


 頂上らしき所へは二十分程で着いた。途中、山の中程の所に多分南側になるのであろう方角に向けて太陽光パネルが何枚も設置されていた。

 この島の電気はこれだけで十分賄えると聞いたが、そりゃこれだけあれば電気売れるんじゃ?売ってるのかな?あ、島だからここまで電気の線引っ張って来るのにお金がかかるのか。


 頂上は平たく開けていて、何本か桜の木があった。直径五百メートル有るかな?なかなか広い。学校のグランド二つは軽く有りそう。

 北東の崖から覗くと、高い。気をつけないと落ちたら骨折では済まないと思う。安全の為にフェンスが必要かな。





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