46 苗
アステラ王国の王都の宿屋は
雑魚寝で男女別部屋、床の上にただ寝るだけ食事無し一泊五百リロ
個室の鍵付きベッド有り、風呂無し食事無し一泊五千リロ 、
朝夕食は別に千リロ出せば食べれる。身体を拭く為のお湯、洗面用の桶一杯五百リロ
個室鍵付きベッド有り風呂付きだと八千リロ
それに朝夕食事付きだと一万リロ
貴族が泊まる宿屋は家具等も高級品を置いているので一泊三万リロ以上するらしい
地方に行くとこれよりもまだ安くで泊まれるようだ、雑魚寝の宿は男女混合だが、三百リロで泊まれると聞いた。
外でのキャンプは魔物よけを持たない者は都市や街の防御壁の中のキャンプ場で寝泊まりする。
テント等はまだ無いので、みんな布やマントに包まって冬は焚き火の側で寝る。
冒険者になりたての子供達はお金も無いので大体このような防御壁の中でキャンプしているという。
雨の時はどうするのだろうか?カッパも傘もないだろうに。何処かの軒下に入れてもらえるのだろうか?
こちらだと百均でカッパも防水シートも手に入る。寝る時に地面に敷く重さの軽いクッションの効いたシートも五百円で買える、私が子供達の為に転売する?
いや、違う世界の物を持って行くのは駄目な気がする。
異世界に有るもので何か作れれば良いが、自分の宿もまだままならないのに、そんな事考えてもしょうがない。やれる事をやって行こう。
* * *
食料品と木の苗を買いに島を出た。野菜の種は物置に有るのを思い出したので、取り敢えずそれを子供達と蒔いた。
毎週土曜日に佐竹さんの船に乗せて貰って買い物へ行く。
今回買い物に行くのにヴィルさんがマジックバックを私に貸してくれた。
以前米を運ぶのを手伝ってくれたから、また重い物を買いに行くのだろうと、沢山入れても重くならないこのバックを貸してくれたのだった。
「これどれくらいの荷物が入るんですか?」
「馬車三台分程かな?小さいが食料を入れる位なら問題ないだろう。」
馬車三台分って、めちゃくちゃ入るじゃないですか、これが小さいと言うと、大きいのはどれ程の荷物が入るのだろう。
「お言葉に甘えてお借りします。帰ったらお返ししますね。」
「それは私がここにいる間はずっと持っていていい。マジックバックはいくつか持っているのだ。魔物を倒すと手に入るから遠慮しなくて良い。」
わお!魔物を倒してドロップするのか、小説の中の異世界みたいだわ。
「ありがとうございます。ではお借りしておきますね。」
この町にあるホームセンターで苗を売っている。
色んな種類があって沢山欲しくなる。レモン、みかん、もも、柿、葡萄、甘夏、柚子、琵琶、ブルーベリー、さくらんぼ。
どれにしよう。柿や琵琶は庭でほっといても実がなっていた、お婆ちゃんちの柿は渋柿だった。
これらは手のかからない果物だから購入する。
レモンやみかんは手入れが大変かな?でもレモンは料理にも使えるから欲しい。あ、デコポンがある。この苗を買っていこう。甘くて美味しいのよね。
レモンとデコポンも買い物カートに乗せられた。
あとは葡萄がなると良いな。葡萄は二種類を三本ずつ選んだ。一本だと実がならない事があるって書いてあったからだ。
レジ迄行く途中に野菜の苗と種芋があった。ジャガイモとサツマイモの苗も購入した。この種は流石に小屋の中には無いからね。
両手に5本ずつ入れた袋と種芋と芋苗の袋を持ってお店を出て、駐車場の端で人の居ない事を確認して監視カメラにも映らないように荷物をマジックバックに入れた。
マジックバックはキンチャク型なので、私の大きなトートバッグに入れてバックインバックのようにしている。
大きな苗の入ったビニール袋が三つともスルッとマジックバックに収納された。
悪い事してないのに監視カメラを気にしなくてはいけないなんて、ちょっとハラハラした。
マジックバックの入ったトートバッグを肩に掛けたが全然重たくない。これなら食品の他に米も買って帰れそうだ。
お読みいただきありがとうございます。




