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28 仲間?

 


 えっ!囲まれた!どうしようあの子達を置いて来てしまった。私が捕まってしまったら・・・

 そうだ、ヴィルさんにあの魔法でログハウス迄飛んで貰えば!

 ヴィルさんにそう言おうとしたら先にヴィルさんが口を開いた。


「ほう、認識阻害の魔法を掛けているのに良く我等の事が分かったな、少しは成長したか。」


「ああ、指導者が優秀だったお陰でな。」


「それは素晴らしい指導者様だな。」


「自分の事を普通素晴らしい等とは言わないぜ師匠。」


「ふっ、それより何故ここに?」


 えっ?知り合い?盗賊の知り合いなの?

 背中に大きな刀?剣?を背負ったり、腰の横に下げたりしている。良く異世界のアニメに出てくる冒険者のような姿の人が前に二人、後ろに三人いる。ヴィルさんの魔法使いっぽいロングローブ姿とは随分違う服装だ。ヴィルさんは今日は黒い服と黒いローブ姿だった。


「どうやら盗賊に貴族の子供が攫われたらしい。今この辺りを総勢三十人、五人ずつに別れて調べている所だ。斥候の魔法を使える者がいるからもう直ぐ見つかるだろうが、相手が何人いるかで今日中に事が終わるかって所なんだ。」


「盗賊はそんなに多いのか?」


「貴族の馬車と護衛の六人、そして御者も十九人の盗賊と一緒に見つかった。皆亡骸でな。

 護衛の六人は手練の強者だったらしい。」


「六人で十九人を、盗賊はそれ以上の数がいたと言う事だな。」


「ああ、そうみたいだ、馬車に乗ってた伯爵家の二男ともう一人次男付きの小姓がいなくなってる。

 ところで師匠達は何故ここに?」


「幼い子供を二人保護したが、その子達の世話をしていた少年が食べ物を探しに行ったまま、今日でもう四日帰って無いのだ。その子達の住んでいた所から痕跡を辿ってここ迄来たのだが、その盗賊達に出会して捕えられた可能性が高いな。」


「少年ってこの子ぐらいの年齢かい?」


 えっ?こっち見てる。私?この子って言う年齢じゃ無いけど。


「少年の名前はウォルト、十三歳だそうよ。私よりずっと若いわ。」


 ヴィルさんと話していた人は目を大きく開けてこちらを凝視している。な、何なのよ。


「ライナー!服装は男性的だが、彼女は大人の女性だ、言葉を慎め。」


「えっ!女性!綺麗な少年だと思ってた。す、すまん失礼な事を。」


「彼女が二人の子供を見つけて保護してくれたんだ。六歳と三歳の商人の子供だそうだ。ギルドで何か聞いてないか?」


「商人の子供か、二十日程前にやはりこの近くで商隊一行の馬車が襲われて商人も護衛も亡くなっていたのが発見された。荷物を馬と馬車ごと奪われたようだ。子供の亡骸は無かったらしいが、その商隊の子供だったのかもな。帰ったらギルド長に聞いて見る。」


「何か分かったら私に知らせてくれ。所でこの場所はどの辺なんだ?途中まで飛んで来たので良く分からないのだ。」


「ここは王都から西に三日程の所ですよ。」


「そうか、迷いの森の近くか、分かった。私は彼女を送って直ぐここに戻る。人手は多い方が良いだろう。」


「ええ、助かります。」


「ユミ殿、子供達が心配であろう?あの屋敷まで送ろう。」




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