24 解熱剤
ロウを一階の私の部屋のベッドにバスタオルを敷いてその上に横にした。小さいな、何歳なんだろう。
お湯を持ってきて絞ったタオルで顔と体を拭いて、足も拭いた。裸足だった。着ていた服は全部脱がして、私のTシャツを着せて毛布と布団を掛けた。エアコンもつけたから寒くは無いだろう。
体温を計り頭を冷やした。熱が三十九度もあった。
解熱用の薬があったので、飲ませたいが、錠剤だ。坐薬が有ればよかったが、生憎持ってない。買った事も無かったのだが子供がいる会社の人が子供が小さい時は坐薬が良いって言ってたのだ。
仕方がない。すり潰してあげるか。
ロウの年をレイラに聞いたら三歳だという。三歳が使える解熱剤が無い。薬の箱に対象年齢は七歳以上と書いてあった。素人考えで半錠とか与えるのはよそう。
それより補水液で水分補給させて、暖かくして、頭は冷やして様子をみよう。
体を起こしてコップを口につけると飲んでくれた。ひとまず水分補給は出来た。
おでこに貼るのがあった。頭の下にも凍らせたジェル入りの枕をタオルを巻いて敷いた。
両脇にも氷をビニール袋に入れてタオルで巻いて挟んだ。
レイラは六歳、こんなに小さな子達が、洞穴で暮らすなんて。
十三歳のウォルトお兄ちゃんが頑張って食べ物を見つけて来てくれていたらしい。十三歳って中学一年生だ、良く小さな子の面倒を一人で見ていたな。
ウォルト君も無事に帰って来れるといいが。
三日帰って無いって事はこの子達は三日間食べてないのか。
聞いてみたら二日分の食べ物は置いて行ってくれたから、今日だけ食べてないらしい。水はあの滝の所まで木をくりぬいた入れ物で汲みに来ていたと話してくれた。
私と早く会えていたらウォルト君も遠くまで食べ物を探しに行かなくても済んだかもしれない。
レイラちゃんにご飯をあげて、お風呂に入れた。
初めて食べる炊き込みご飯とお味噌汁。そして卵焼きに目がキラキラして、とっても美味しいと言ってくれた。朝のお弁当の残りをレンチンしただけなのに。そんなに喜んで貰えて良かった。電子レンジは管理人さんの置き土産だ。新しく買うなら捨てて行くと言うのを有り難く頂いた。オーブン機能も付いててラッキーだった。
着替えは私の爆買いの品に新品の長袖Tシャツとあったかめのインナーとパンツがあったのでそれを着せた
ちょっと大きいけど、下がって来ないから大丈夫だ。Tシャツは首の所をギャザーを寄せてちょっと縫ったので、ワンピースみたいになっている。可愛い。
着ていた服は洗濯機に入れた。明日ロウ君のと一緒に洗濯しよう。
ロウ君には牛乳を入れて混ぜるとプルプルになる桃味の物をあげた。
『ロウ起きて』とレイラに起こして貰って、目を開いたので、食べ物を食べようねと声を掛けて、体を起こして抱いて、補水液を先に飲ませた。寝せる時にもあげていたので、それ程喉の乾きは無いのか半分残した。
プルプルの桃味をスプーンで掬って口に入れると、ボーッとしていたが目が覚めたようで、あっと言う間に無くなるくらい夢中になって食べてくれた。
皿によそった作った半量を食べ切って満足したのかまた眠たそうなので、汗をかいた服を素早くはぎ取り、新しいTシャツを頭から被せて、ズボンは会うのが無いので私の膝までのスパッツを履かせた。パンツ代わりだ。
それから布団に取り替えたバスタオルを敷いてその上に寝かせた。また汗をかいたらバスタオルを変えればいい。湿った布団は気持ち悪いからね。
氷を交換して、タオルを濡らしておでこに当てた。熱を測ったら三十八度三部まで下がっていた。でもまだ油断大敵よね、暖かくして寝ていてね。
今晩は二階から布団を下ろしてベットの横の床に布団を敷いた。
二階で寝ると爆睡して、様子を見にくる事が出来ないと思ったからだ。それにレイラもロウの側を離れると不安だろうから、レイラと二人で敷いた布団で一緒に寝た。一人で寝るより暖かい。
二度夜中に氷とタオルを変え水分補給させたが、あとはやはり爆睡した。これでは親にはなれないなと思った。
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