19
第二開戦、赤い髪の仮面の方と青い髪の方が対戦する。
「あの人って、前にアレン様が仰ってた方ですか?」
キラに問いかけると直ぐ返答が貰える。
「はい、18歳の若手ルーキーと話されていました。お名前はダイン様だと記憶しております。」
ですよね、と私が頷くとまた風が巻き起こる。今度は熱風でダイン様が大きな魔法陣をいくつも展開し、炎を放っている姿を目にする。
対する青い髪の方は慌てて防御壁を展開するが間に合わず炎に吹っ飛ばされた。
今回の戦いは圧倒的な力差で勝敗は決まった。
「勝者、ダイン!」
軍服姿のダイン様は軍帽を取り礼をする。
仮面方なので歓声はないが拍手が止まらない。私も拍手を送った。
次々と試合が続くが中々アレン様の試合までが長い。
皆さんすごい魔術師であろうと私の興味はアレン様だけなのだ。
そんな中、異変が起きた。
ぐらり、とミラとキラが倒れる。
「ぐっ、…お逃げくださいっ!」
ミラは倒れる寸前、私に声をかけた。その声に振り向いた瞬間二人は床に倒れていた。
何が何だかわからないまま、二人を起こそうと焦りながら声をかけて肩を揺さぶる。
「大丈夫ですか!?ミラ!キラ!」
そこへヒールの音を鳴らして登場した仮面の男が一人。
「やっと見つけた。もう逃がさない。」
男は私の首を締め上げると唇にキスをした。
息ができず苦し気に踠くと仮面の男は嬉しそうにニヤリと笑った。
「…いい顔。」
仮面の奥から見えたのはマリンブルーの青い瞳。
歪んだ笑みで私の腹を殴った。
吐き気と気が遠のき、意識が飛んでいくのがわかった。
周囲の人達は見て見ぬふり、私は男に担ぎ上げられ連れ去られた。
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