13
聖女ユウリの伴侶探しは振り出しに戻る。
ルディと一時的に付き合うことになったが、聖女が他の仮面をつけた者を見てみたいとアレンに言い出した事から、上手くいっていた流れが全て崩れた。
付き合いはその話を耳にしたルディの方から別れを切り出した。元々、ルディも興味本位で付き合っていたこともあり何ともあっさりと別れてしまった。
聖女は別れたく無いと縋ったらしいが、他の男を見たいと言ったのは聖女の方、ルディはバッサリと断ったのだった。
結局、身分や爵位等除外して、今度は奴隷までも含めた仮面の男勢揃いのやや怖いお見合いパーティが行われることとなった。
「色んなタイプの美しい方とお会いできるなんて、何て楽しみなんでしょう!」
聖女ユウリは舞い上がっていた。
どんなドレスやアクセサリーをつけようか、ヒールは高いのより低いものが良いか、世話をしてくれるメイドと浮かれながら楽しんでいた。
コンコン、ノック音。部屋へ誰かが訪れた。
「失礼します。」
現れたのはアレン。
準備が出来次第、会場へ移動して欲しいこと。そして、その場で相手を決めずに1日考えて決めることを約束して下さいとお願いに来たのだ。
「わかっておりますわ!」
完全に舞い上がっている聖女。
溜息を溢すアレンを他所にまたアクセサリーを選び出すのだった。
そして、意気揚々と聖女が会場へ向かう途中、ルディとすれ違う。
「精々、好みのゲテモノが見つかるといいな。」
「…ゲテモノなんて、私はルディ様含め仮面の方は皆美しいと思っておりますわ。」
別れた後も、上目遣いで縋るように話す聖女。それを無視してスタスタと宮廷騎士団の寮へ向かうルディ。
恨めしそうにその美しい立ち居振る舞いを見て少しだけ後悔をする聖女だった。
「…何よ、もっとすごい美形を探してみせるわ。」
紅をさした唇を噛む聖女。
好みの仮面の男は見つかるだろうか。
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