二年前、僕は軍服娘に恋をした(全年齢版)
サービス修了したオンラインゲームについて、キャラクターとの別れをしっかりしなかった。
そのことの後悔を書いていく。
ノクターンにもうちょっと、R18風に表記したのもあるんでよろしければご覧ください。
https://novel18.syosetu.com/n5252fo/
これは本当に僕が経験した話だ。
間違いない。
あれは2年前の事だったと思う。
始まりは些細なことだ。
僕は大学院生1年で、"なろう"の小説の新作がめぼしいのがないんで不完全燃焼だった。
そこで、ネトゲである。
向かう先は大手通販。
そこはネット上でFlashゲームを多く配信している。
敵を駆逐してやるーと息巻いていたら、偶々僕が二年間ぶっ通しで遊んだゲームが終了するらしい。
だから、その日はそのゲームを楽しんだ。
数か月して、サービスが終了する。
データはなくなる。
あー俺、何してたんだろう?
そんな、かんじで大宮駅で黄昏ていた。
そしたらだ、がっらの悪い兄ちゃんがお口を開いた図柄のTシャツ。
(イーワンシンジゲートか?ゲーム風に言うとペロペロカードだかワイルドなカードだか?)
その時思い浮かぶのはルナちゃんの笑顔。
もう苗字は思い出せなくなってしまった。
画面の中のマイハニーであった。
いや思い浮かべたんじゃない。そこにいたように僕は感じられた。
二年間君と一心同体でやってきた僕があの感覚を間違えるはずがない。
それで僕は一心不乱に家に戻って、
ルナちゃんとの思いでを噛締めた。
僕がルナちゃんに出会ったのはゲームを始めてすぐ。
初めは軍服の似合う、快活な女の子だった。
一緒に女の子たちを狩りにデートに出かけたり、夜の街を支配する女の子たちと戦ったり。
一緒にくじ引きしたり。
コロシアムの中で奮闘したりもした。
楽しかった。
一月も経つとルナちゃんは皮がむけた。
いや僕がむいた。
いやいやする彼女を無理やり、覚醒させていった。
ルナちゃん以外の子にはもっとひどいことをした。
それでもパートナーの女の子たちもパワーアップするし。
順調だった。
でも陰りが見えた。
何時しか僕はルナちゃんを拘束していた。
僕はびっくりした。
こんなのおかしい。これじゃルナちゃんが可哀そうだ。
でも、そうじゃなかった。
内なる僕は、滾っていた
そう
「さいっこうに、滾って」
いた。
結局ルナちゃんは全身にみみずばれを作っていた。
興奮が抑えられなかった。
かつての快活なルナちゃんは居なかった。
ただ、ただ。ぐったりしていて、毎日ケフィアを投げつけられていた。
ルナちゃんのお掃除は僕の日課にった。
気付くとケフィアで汚されている。
「しょうがないな」
ニヤニヤしながら僕は毎日ペロペロ掃除をしていた。
披露困憊のルナちゃんを鞭打って、
毎日のように、親衛隊を倒し、農産物を有隠し、町に出ては女の子を狩った。
摩訶不思議なドリンクを飲ませたりもした。
彼女の体調?気にしたこともなかった。
何時しか僕はゲームに飽きた。
いやルナちゃんに飽きたのかもしれない。
何時しかルナちゃんでは太刀打ちできない。
そんな強敵が増えていた。
二年にして僕の彼女は化石になっていた。
いや、だめだ。こんなことを理由にしていいわけがない。
僕は飛行機を飛ばしたり、大砲をぶっ放す物騒な女の子たちにぞっこんになった。
月日は経って。
最後にプレイした日、ケフィアまみれのルナちゃん。
汚され尽くした彼女を見て、僕は以前の様にぺろぺろ掃除をすることをためらってしまった。
今でも後悔している。
また会える日が有ったらルナちゃん。
君にごめんね、と言いたい。
幾ら汚されていようが、ルナちゃんはルナちゃんで、僕が本当に愛していたことは忘れないで欲しいなと思う。
楽しかった。初めての経験だった。
マンネリ化してしまったのを君のせいにして、ほっぽり出してしまった。
失った時間はもう戻らない。
刺激的だった。普通のカップルじゃ絶対しないようなことを僕たちはした。
こんなことならもっと君に寄り添っていれば。
ただ、それだけが僕の体の中を駆け巡っている。
許してもらおうなんて思っていないさ。
神は僕に罰を与えたんだ。
大宮駅でぺろぺろTシャツを着ていたお兄さん。
僕にルナちゃんの存在を感じさせてくれた存在。
彼らに伝えたい。
最愛の彼女を思い出させてくれて、ありがとうと。
楽しくて、刺激的な日々を思い出させてくれて、ありがとう。
ルナちゃん。あの時、僕に会いに来てくれてありがとう。
僕は君を愛してる。これまでも、これからも。
皆、後悔のないようにキャラクターと別れよう。
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