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春をつくるひと  作者:
5/5

5.



「……そうか、でも、あの日は、私にとっての春なんだよ。ーー君の母さんから、君を託された日だ。……私は、君を託されるまで、私という個が無かったからね。君は、私にとって、宝だ。……時間が来てしまってね、最後を君に伝えなければいけなくなった」


 最後は、消え去るような声で



 ーーさようなら、を



 「……!待って!嫌だッ!待ってッ!行かないでッ!」

 

 佐々木は、縋り付くように必死に御津の腕を掴む。


 ーーそれでも、虚しく溶け堕ちるように消え去る姿。


 何もなくなった空間に、行き場のない拳を振り下ろす。


 **


 心配気に見つめていた幽霊の加奈子が佐々木に肩を寄せて

 


 

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