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転生戦国貴族日記抜粋  作者: 矢口飛雨僧
天文八年(西暦1539年)
41/44

繋ぎ

読み返してそういう事言ってたなと

 天文八年 十一月 売られ込み日

 最近、絵描きとか鍛冶屋、陶芸家などから献上品を受ける機会が多いに増えた。

 これはうちだけでなくどこの家でも似たような傾向があるらしいが、上位の家ほど増えてるらしい。

 というかうちに来るのも賭場で蛙や猫と遊んでいるため、そっちの繋がりを期待してのもののようだ。

 売り込みの一環というわけだな。

 ぶっちゃけいらないから売ったり、変な伝説をでっちあげる遊びに使ってたりしている。

 飾る場所の倍の数あっても困るものだ。


 天文八年 十一月 称号の日

 人間国宝というよくわからん称号を上の連中は新しく作るらしい。

 芸事の分野事に最も優れてる奴に与えるんだとか。数年ごとに認定し直せば利権になりそうだなと口を滑らせたのが運の尽き。

 卑しいだとかなんだとかで日が暮れるまで説教された。

 理不尽である。


 天文八年 十一月 掴んだ日

 ようやく妹への接近禁止令が解かれたので一日構い倒そうとして、説教された。

 近づくだけで泣かれるようになってしまったので反省している。


 天文八年 十一月 目利きの日

 ちょっとした口論から目利きの勝負を蛙とすることになり、猫の家にある献上品で一番価値があるものを見出すという内容で争った。

 判定に爺さんを引きずり出した所で蛙にシバかれたが、猫も参加することになってグダグダのまま猫の圧勝で終了した。

 爺さんに解説されたが馬の耳に念仏がわかるはずもなく、結果一から十まで叩き込まれた。

 次の日には半分以上忘れた。 


 天文八年 十一月 絵描きの日

 久々に弟子の方に町中で出くわして嫌な顔をするはめになったが、なんか大変なことになっていると怒られた。

 なんでも従来の描き方と新しい描き方で派閥が割れたとか。

 そんなん知ったこっちゃないと思うのだが、ちょうど猫に負かされたこともあり、嫌がらせの為に朝廷に持っていくのもありかもしれない。

 というわけで割れた双方の派閥から一人ずつ出して上の方の貴族の前で絵を描いて勝負するってのを口からまろびでた。

 特に決まってなかったので話だけ通しておくとは言っておいた。

 暇そうなのに声かけてみるか。


 天文八年 十二月 ???日

 どうして御門の前で勝負するって話になってるの?

飛「人間国宝は各個認定でやるんじゃないかな?団体認定はやらないと思う」

兎「意味が分からん」

飛「人間国宝は無形文化財、つまり芸能、工芸技術等の無形の『わざ』そのものが優れた人とか団体が認定されるんだよね」

兎「それで各個認定と団体認定ね」

飛「あくまで個人の観点だけど団体より個人を認定する方が朝廷っぽいかなって思います」

兎「感想で突っ込まれても知らんぞ」

飛「割と思いつきで始めたから設定崩壊しまくってるし今更かと」

兎「また失踪しそうなことを」

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― 新着の感想 ―
[良い点] 妹ちゃんに再会できてよかった。でもまだ目も見えないのに近づいただけでわかるとは、トラウマが魂に刻まれちゃったようですね。自業自得?ここからご機嫌取りのために、兎による怒涛の赤ちゃんグッズ開…
[良い点] 仏師の人間国宝決めるのに鳳凰の木像彫らせようぜー
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