お参り
ジャンプの新連載鎌倉幕府滅亡からかあ
天文八年 九月 準備の日
いつの間にか決まっていたことだが元服することになったらしい。
時期は年越した後とはいえ、準備が面倒ではある。そもそも金ないから質素でいいだろと思っていたら母様の話だと妙に高価というか貴重なものを使おうと画策してるらしく、そんな金ないだろうと諭したら逆に貢物で少し我慢すれば手が届く程度の貯蓄があったことが判明。
なんだこの金はと出所を調べたら、前に作った輪廻永劫とか収穫柵、酒や蜂蜜などで出来た正当な金だった。目立ちたくないから地味でいいと言ったのだが母様は聞いてない上になぜか猫と蛙に合わせて元服することになっているらしく、家格の問題とかで死ぬほど面倒なことになりそうだ。あと息子で着せ替えて遊ぶな。
今からでも家を飛び出そうかと考えたがおっさんという悪い前例を知ってるからやらない方がいいという結論になった。
今夜はやけ食いだ。
天文八年 九月 木の日
面白半分に木の特徴をまとめていたりしたら偶然とはいえ、墨まみれにした変なのと再会した。
言い争いになったので割愛するがその師匠と話していたらあれよあれよと絵を描くときのコツとかの話になっていて精進するがいい弟子よとか言われた。
弟子入りした記憶はないのだがなあ。
天文八年 九月 蹴鞠の日
猫と蛙で蹴鞠をしていたら久々に蹴鞠の師匠がやってきた。何しに来たんだと思っていたら何でも前に作った蹴鞠作法?の写本はないかとの事だ。
原本は師匠に取られたはずなので気になって聞いてみると賊に襲われた時に身代金として取られたらしい。
いいのかと思ったが命の方が大事と言われたらそうだなとしか言えない。写本を写本する羽目になったがその際に猫と蛙の双方から中身が少し異なっていると指摘をされた。
流派で違うんじゃないかと放置しようと思ったが師匠も混ざって論じる事となり、結局写本は今度渡すこととなった。
修正面倒だから別の流派分も書かせようとするな
天文八年 十月 寺の日
父に連れられて世話になってるらしい寺に向かった。
大したことではなかったが、経を聞いて墓に手を合わせるのは意味があるのかないのか。
曾祖父なんて知らんし。墓が怖いとかで連れてくるな。
兎「収穫柵ってなんだよ?」
飛「今でいう千歯扱き。アレ最初見た時は柵かなんかだと思った」
兎「見えなくもないか?」
飛「あ、そうだ次は蛙君の独白やろうと思ってます」
兎「やってなかったな。というか先に猫やってるな」
飛「ぶっちゃけ完全に忘れてた」




