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転生戦国貴族日記抜粋  作者: 矢口飛雨僧
天文六年(西暦1537年)
3/44

日を告げる鳥より卵が重要

今更だけど古い方の弥生とかにした方がいいのだろうか

それだと貴族ではなく公家と直した方がいいか?

   天文六年 三月 恩を仇で返された日

 母様に笛の稽古を(なぜか)させられていた時に特に縁のないはずの眉無しに呼び出された。

 誰かと思ってたらダラダラと意味わからない事を囀っていたが要約すると部下にしてやるとか言うことらしい。

 アホなのだろうか?

 荘園横領されてないからって調子に乗ってるようなので、お前の荘園を俺が横取りしてやろうか(そんな事出来ません)と脅してから帰ろうとしたらめっちゃ泣きつかれた。

 おっさんの土下座とか見苦しいよね。

 それは兎も角、おっさんの話術に負けなぜか絵を貰うことで手打ちになった。

 ……鷹の絵とか貰っても困るんだが。

 帰ったら笛の稽古を中断された拗ねてる母様にあげたら喜ばれた。

 良く知らないがすごいものらしい。俺にはなんかすごい絵って事しかわからん。

 そんなこと言ったのが間違いだったようで母様の稽古が増えるらしい。

 なんでだ。

 なので原因の眉無しを矢文で煽っておいた。

 おのれ眉無しめ。


   天文六年 三月 鳥が来た日

 急に十数羽の鳥を商人が持ってきた。

 なんだそれと思ってたら帰ってきた父親が「ここでやるのか!?」と変な顔してたのを見て思い出した。

 脚気がどうとか言ってたな完全に忘れてた。

 よく考えたら白米毎日食うとか荘園横領されてる貧乏な貴族にそんな余裕なかったわな。

 それはそれとして毎日卵採れるって伸びない身長を伸ばすには結構いいはずだ。

 鶏肉も食べれるしな。

 脱走しないように庭の一部に二つの鳥の領地を作ってわける。

 餌やりなどの世話はおっさんがどこからか雇った男にさせるらしい。

 どこにそんな余裕があるんだろうか。


   天文六年 三月 朝が喧しくなった三日目

 朝がすごく喧しい。

 鶏の声が朝に鳴くので近所から苦情が来たぐらいだ。

 うち貴族なのに庶民に殴り込みされた……。

 なんかごちゃごちゃ五月蠅かったので朝とれた卵の卵かけご飯をあげたら変な顔された。

 煽ったら普通に食べたが好きになれないそうだ。

 ……美味しいのになあ。


   天文六年 三月 朝が喧しくなった十二日目

 卵を食べるのもいい顔されないが鶏肉はもっとダメらしい。

 父は普通に食べてもいいと思っているようなのだが母様がどうしても駄目だという。

 なぜダメなのか聞いても金切声でよくわからない事を叫ぶ。

 耳が痛くてよく聞き取れないのだが聞こえない。しかし、それを言ったら母様が発狂するしどうしたものか。

 実験終わるまではやめておこう。

 実験終わったら畜産に励むのもいいだろう。新たな金儲けの予感もするし。

 鶏肉で身長伸びるかな?

 

ちなみに中の奴は歴史にわかです

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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公の家はどのくらいの家格なんでしょう?
[一言] 生卵は食中毒を起こすからアカンって。 肉がダメなのは肉食禁止令だったか。
[一言] 独特なので好みにしたらいいと思うよ。
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