兎と蛙
地球の肺とか言うけどあそこ木々が密集しすぎて世代交代が起きてないから消費量の方が多いらしい
天文七年 二月 蛙が来た日
最近ちょくちょく蛙が来る。なんか毎度毎度競うか、ゲロゲロ鳴きながら貴族の嗜みだか何だかを説教してくるので蛙君と呼んだら定着した。
というか親の楽奉行が嬉々として広めて、恋文?に蛙の君と書かれていたらしい。腹抱えて笑ったらしばらく追い掛け回された。文句は親に言えよと言っても元凶はお前だろと聞いてくれなかった。
因みに自分は文通相手からは兎の君呼ばわりされている。
手紙の余白に白いのや茶色いののを絵を描いてたせいだろうか?
兎って似合わない気がするが母様が気に入ってるらしいので何とも言えない。
天文七年 二月 改良した日
鋳物屋にこれ無理だろという話をこうすればいいだろと騒ぎまくった結果、すごいのが出来た。
名前を「輪廻永劫」と名付けようとしたが不評だったので「軸受」という名前になった。
これ金属の癖に外と内側で別部品となっていて別回転できるのでいろんなものに応用できそうだ。
今は結構大きなサイズだがこれを適正の大きさで、さらに構想中のあれが完成すれば「孤独の牛車」も夢ではないだろう。
動力の問題を解決しないといけないが依頼の物が出来れば…できないかもしれない。
天文七年 二月 蛙が鳴かない日
鋳物屋でごちゃごちゃやってたらなぜか蛙が来た。
無視して話を進めたらなぜか話に入ってきた。暇なのか?と思ってたら意外と構想中のアレがうまくいくような構造を考えてくるあたり、もしかしてたら友達になりたいだけだったのかもしれない。
それ言ったらゴミでも見るかのような目で見られたが。
天文七年 三月 毛玉の日
昼寝して起きたらチビがまとわりついていた。
というか顔を蹴られて起きた。
これだけ人に慣れたなら催促してくる奴らにくれてやっても問題ないだろう。
捕まえようとしたら逃げる逃げる。そういえばチビにはなぜか白いのがいないがなぜなんだろうか?茶色の方が強いのかもしれない。
最終的に母様が全部捕獲していた。自分の頑張りはいったい?
飛「読み返したら鳥獣戯画っぽい話してたんでつい書いてしまった」
兎「兎ってがらじゃ――なんか名前変わってる!?」
飛「今後はこれで行きます」
兎「まだ続くのか?」
飛「感想来るからしゃーない」