表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そして英雄は桃から生まれる  作者: コーラル
5/8

キジからの言葉

「ちょっと、無視しないでおくれよ」

「…おーい。あれ?おーい。」

何なんださっきから。こっちはおじいさんの事でいっぱいいっぱいなんだ。どこを見ても人っ子一人いやしないのに何かが話しかけてくる。バサバサと羽ばたく音もする。ん?バサバサ?

ふと振り向くと、眼前に大きなキジが現れた。

「やっと気づいたか。鬼に会いたいんだろ?会わせてやるよ。」

なんという事だ。声の主はキジだったのだ。なぜ喋れるのだろうか。そもそもその固い嘴からどうやって言葉を発しているのだろうか。謎だらけだ。


「君は?」

「ああ、あんたのおじさんの知りあいでな。全部見てたぜ。」

全部。四角い箱に乗った辺りからだろうか。

「おじさんから言われてたのさ。自分にもしもの事があったら代わりに守ってやってくれないかってな。」

「ありがとうございます。」

「おう。礼儀の正しい子は好きだぜ。ただ1つ忠告だ。」

「忠告?」

「この世界の人に助けを求めるな。いいな。」


下っていった森を、今度は別方向に上り始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ