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第4話 転生初心者のお勧めスキル

「じゃあ次、SP(スキルポイント)の割り振りするよ~♪」

くるっと回って決めポーズをするアネルト

おー、ぱちぱちと、拍手をする。

ちょっと得意げな表情をしている。やっぱりかわいいな


アネルトの指先が青白く光る。ステータスの時に見たやつだ。

「えぃ!スキルオープン♪」

すると、またウィンドウが開く

ーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:田中 凱 (男)   《×》

職業:村人 LV1  SP10/10

転生スキル:輪廻転生(強くてニューゲーム)

《基本》《戦闘》《技能》《特殊》《世界》


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「それで?どうするんだ?」

「LVの隣に書いてあるのがスキルポイントだよ~

10ポイントあるから、好きなところに割り振ってね~

まずは《基本》ってところ押してみて♪」


ぽちっ


うぉ!?

項目がずらっと出てきた

ーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:田中 凱 (男)   《×》

職業:村人 LV1  SP10/10

転生スキル:輪廻転生(強くてニューゲーム)

《★基本》《戦闘》《技能》《特殊》《世界》

HP上昇LV1   《 》

MP上昇LV1   《 》

器用上昇LV1   《 》

敏捷上昇LV1   《 》

筋力上昇LV1   《 》

生命上昇LV1   《 》

知力上昇LV1   《 》

精神上昇LV1   《 》

運上昇LV1    《 》

魅力上昇LV1   《 》

品質上昇LV1   《 》

友好上昇LV1   《 》

コミュ上昇LV1  《 》

職業変更      《ー》条件を満たしておりません

ーーーーーーーーーーーーーーーー

なんかいろいろあるな。

下の方はステータスの時にはなかったやつだ。

運と魅力…はわかるとして、

品質と友好とコミュってなんだ??


品質を押すと、別のウィンドウが開く

ーーーーーーーーーーーーーーーー

品質上昇    <バッシブ>《×》

ドロップアイテム・生産品・発掘品の品質が上がりやすくなる


LV1

高品質率UP


LV2

高品質率UP

品質:SR(スーパーレア)開放

ーーーーーーーーーーーーーーーー


なるほど??友好は?


ーーーーーーーーーーーーーーーー

友好上昇    <バッシブ>《×》

会話・イベント・プレゼント時の友好度上昇率が上がる


LV1

上昇率UP


LV2

上昇率UP

ーーーーーーーーーーーーーーーー


どうやら文字通りの意味らしい。

「あとはコミュか…」

「あ、それは必須スキルだからLV1は取っておいてね♪

取らないと悲惨なことになるよ~」

…とりあえず見てみよう


ーーーーーーーーーーーーーーーー

コミュ上昇     <バッシブ>《×》

コミュニケーション能力 言語・識字力が上がる


LV1

・言語《共通語》獲得

・識字《共通文字》獲得

・緊張緩和 弱


LV2

・新言語を1つ獲得(選択)

・意思疎通率上昇

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「なるほど」

確かに必須スキルだな、これ。言葉が通じないのは致命的だ

緊張緩和も地味にうれしい

「それ取らないで死ぬ転生者って結構多いのよねぇ」


コミュ上昇LV1の隣の 《 》を押す。するとチェックが入り、SPが1ポイント減った。

さらに下に、コミュ上昇LV2が現れる。試しにLV2にもチェックを入れると、

SPが2減りコミュ上昇LV3が現れた。


「LV3はSP4、LV4はSP8っていうように、倍々で減ってくから気を付けてね~」

すると、10ポイントじゃ大したスキルは覚えられなそうだ。

コミュ上昇LV2のチェックを外すと、残りSPが9に戻る。


「職業変更の条件ってなんだ?」

「タッチしてみて♪」


すると、解放条件:村人最大LV20 とだけ表示されたウィンドウが現れる。

「村人のLVが20以上で《輪廻転生(強くてニューゲーム)》すれば職業変更できるようになるって意味だよ♪」

「それはわかるけど…LV20って遠いのか??」

俺が今まで生きてきて村人LV11だったことを考えると、結構遠い気がするが…

「それも自分で体験した方が早いかな~、次は《戦闘》見てみてよ♪」

なんだそれ?


《戦闘》を押すと、また項目が並ぶ。

「またいっぱい出てきたな…」

なになに…片手剣に両手剣、槍に斧、鈍器に暗器??

射撃と杖と拳って項目もある。

「なんでこんなに分かれてるんだ??」

「え?使い勝手ってそれぞれ違うでしょ?」

そりゃそうか。

続いて、盾、鎧、兜、靴と防具系スキルが続く。

さらに下には火、水、風、地、光、闇と各属性の魔法たち。

そして時魔法、召喚魔法と続くが、この二つにはこの世界では習得不可と書かれていた。


「なんでこの2つは習得不可なんだ?」

「えっとねぇ、それはその魔法の概念が世界に存在を認められていないから、らしいよ?」

「概念が…なんだって?」

「難しいことはよくわからないけど、その世界の神様が封印してるみたい。」

ちなみにチキュウだと、魔法のところはすべてこの世界では習得不可になるそうだ。

「へぇ…」


魔法の下は、各種抵抗だ、毒とか、麻痺とか、眠りとか。なんだこれ?即死抵抗?

やっぱりあるんだろうか…即死魔法。


《戦闘》は以上のようだ。続いて《特殊》を開く。

またずらっと項目が並んでいるが、????やこの世界では習得不可が目立つ。

「この????っていうのは?」

「あー、それね。今度はスキル名の表示条件を満たしていないってやつよ」

試しに一個押してみる。

すると、解放条件:職業 勇者を解放 と出た。

勇者になれば覚えられるってことか。

ちなみに????でこの世界では習得不可を押してみると、条件は召喚魔法LV3だった。


《特殊》スキルをざっと見渡す。このページにはスクロールバーがついていた。

項目数もざっと《戦闘》の10倍以上はある。使えるスキルを探すだけで一苦労だ。


「《特殊》を何回か押すと表示が切り替わるよ~♪」

「え?」

ポチポチと何回か押してみる。すると、覚えられるスキルだけがページの上の方にまとまった。

「ソート機能付きかよ…」

「不便だって苦情が多かったから最近バージョンアップしたんだよ♪」

確かに便利だが…


使えそうなスキルを探す。鑑定、変装。料理に裁縫に鍛冶、農業に釣り???

あ、取得経験値増加とかはわかりやすいな。他にも年齢補正とかある。

『特性:やわらかい』とか『腕が多い』とかわけのわからないスキルも混じっているみたいだ。

鍵開けや自然治癒も必須スキルだろうか??


ちなみに《世界》はすべて????だった。

行ったことない世界だから当然でしょ、とのこと。


それからずっと、スキルの説明を眺めていた。

「あ、このスキルよさそうだな、『窃盗』だって。名前は物騒だけど、相手のスキルも盗めるらしい。」

とりあえず候補に入れておこう。

「それで、決まった?」

「まだ説明、読み終えてないよ」

「いつまでかける気?周りの人たち、もう旅立っちゃったよ?」


あれ?本当だ。あたりを見渡しても、もう数人しか残ってない。

「1回目から世界が救えるわけないんだし、適当に選んじゃったら?それともお勧めスキル教えてあげようか?他の人もきっとそうしてるだろうし」

「お勧めがあるなら先に教えてほしかったな」

「ガイ、夢中だったからねぇ~」


まず、コミュLV1を確認する。ちゃんとチェックが入っている。

「うん。《基本》はとりあえずこれがあれば大丈夫ね」

「他はいいのか?」

「今あっても大して効果ないし、後でとれば十分だよ~」

そういって、次は《特殊》を開く

「えっと~、私のお勧めはこれ、その名も『ボーナスチェスト』!」

LVを2まで上げる。 SP9→6

「どんなスキルなんだ?」

「転生する場所に、宝箱が1個出てくるってスキルだよ♪その世界のお金とか、他にも色々入ってるから、最初の冒険にはうってつけなの♪」

「お金か…」


「そう!それで次は~、コレね。『年齢補正LV1』これつけないと赤ちゃんになっちゃうから、世界によっては詰みよ!」

そういってチェックを入れる。 SP6→5

「そして、冒険には良きパートナーがつきものよね!」

そういって、『パートナーLV1』にもチェックを入れる。 SP5→4

「このスキルは?」

「いまならなーんと、このアネルトちゃんがついてきます♪」

「はい?」

「だから、パートナーとして私が付いていけるようになるスキルよ♪

むこうでもいろいろ教えてあげるから、覚えておいてね♪」

まぁ、その方が助かるな。まだまだ分らないことばかりだろうし。

「あと4ポイントかぁ~、どうしようかな?鑑定と鍵開け、後は経験値がいいかな」

そういって『鑑定LV1』『鍵開けLV1』『取得経験値増加LV1』『必要経験値減少LV1』にチェックを入れていく。


「《戦闘》は要らないのか?」

「別にスキルなくても武器は使えるし、戦闘系スキルは経験でLV上がるからSP使うのもったいないのよね。魔法も本読めば覚えられるよ?」


やっぱりこういうのは経験者に聞くのが一番らしい。

俺一人で決めてたら全魔法のLV1を覚える所だった。

「SPも使い切ったし、そろそろ行こうか♪」


視界が、歪む。

突如現れた青い光の渦にのまれて、まるで洗濯機の中に放り込まれたかのようにぐるぐると全身がかき回されるようだ。


「新しい冒険のはじまりはじまり~♪」


その衝撃に耐え切れずに、俺は意識を失った。


作者の独り言 「う~ん…ゲーム用に作った設定だからか、チュートリアル長すぎるな…」

ちなみに作者はTRPGのキャラメイクだけで1日つぶせるタイプの人です。

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