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剣士を目指す魔法使い  作者: ヴェルグ
16/24

1-15 結末

この作品は三人称の練習作品となります。

そろそろ一人称作品の投降を始めようと思っております。



ヘクトルの言葉に驚きを隠せないアンダルシアン。周りの兵士は驚きと共に自分たちを思っての言葉だと思い、次々と頷く。


「貴様ら!いままで面倒を見てやった恩を忘れたのか!!ふざけるのも大概にしろ!!!」

アンダルシアンの言葉に兵士たちは何も答えなかった。ヘクトル(乗り移ったルクス)はアンダルシアンの方を向き冷めた目を向けた。


「ふざけてるのはお前のほうだろ。俺たちが恩を感じているのは国に対してだ。こちらに残ったのも俺を慕ってくれた兵士たちの罪を一人で被ろうと思ったから、それでも俺と共に残ると言い出すバカ共もいる。そんなバカ野郎を捨てられるわけが無いだろ。それに、お前はどうなんだよ?面倒を見てもらった国に対して謀反をおこして裏切った。人の事言えんのかよ?」


ヘクトルの言葉にアンダルシアンは歯を食いしばる。何も言い返せず諦めの目をしていた。馬車を降り兵士の前まで歩いてきた。


「・・・・・・結局誰も俺の味方では無かったってことだな」


アンダルシアンは懐に隠し持っていた短剣で兵士の一人を刺した。ヘクトルは警戒をしていたのですぐに反応し剣を持った腕を切り落とした。


「何かしてくると思っていたがまさか直接攻撃してくるとはな」


「俺に味方はいねぇんだよ!死んでやる代わりに一人でも多く道連れにしてやる!!」


アンダルシアンは片腕を失った状態で後ろへと下がった。

ヘクトルは刺された兵士を抱きかかえ他の奴に指示を出す。


「お前ら!コイツの手当てをしてもらいに王妃様のところへ連れて行け!こいつは俺が引き受ける!」


兵士の一人が先行し相手の兵士へと説明をし、テアの元へと向かう許可を取った。

その後ろから兵士を担ぎながら、アンダルシアンからの攻撃を警戒しながら奥へと向かっていく。

アンダルシアンの攻撃を受け止めていたら、ヘクトルとルクスは思念会話をした。


「すまねぇ。こいつを殺すのは俺にさせてくれねえか?」


「急にどうしたんだ?俺が信用できないのか?」


ヘクトルからの急な願いをルクスは疑問に思った。


「ちげぇよ。あいつらに攻撃したことが許せねぇ。俺の手でやらせてくれ」


「・・・わかった。俺も自分の身体ですぐにこちらへ向かうがお前がやられそうになるまでは手を出さないように傍観させてもらう」


「わかった。感謝する」


ルクスはヘクトルの願いを受け入れマイドロールを解く。自分の身体に完全に戻ったヘクトルはさらに力を込めアンダルシアンを押しとばす。


「さぁここからが本番だあ!よくも俺の部下を刺してくれたな!ゆるさねぇから覚悟しやがれ!」


ヘクトルの攻撃で後ろへと飛んだアンダルシアンは生気を失ったような目でヘクトルを見た。片腕を失いかなりの血液を失っているアンダルシアンはまっすぐ立つこともできず、ふらつきながらもまっすぐにヘクトルを見る。そんな姿を見てヘクトルは不安を感じた。既に何もできなさそうな人間が何かをやろうとしている、しかし何をたくらんでいるのかわからない、そんな不気味な雰囲気を感じ取った。

今のうちに一気に殺しにかかるか少し下がるか、一瞬の迷いがアンダルシアンに余裕を持たせた。


「お前らまとめて葬ってやる。我が命を使い炸裂せよ『自爆魔法【イクスボム】』・・・・・・何故だ?何が起きたのだ・・・何故、魔法が・・・発動・・・・・・しな・・・い」


アンダルシアンはそのまま倒れ、意識を失った。

ヘクトルは何が起きたのかわからず剣を構えたまま呆然と立ち尽くす。すると後ろから若い男の声が聞こえた。


「ふぅ・・・何とか間に合ったか。やばそうだったから手を出させてもらった。悪く思わないでくれよ?」


そこには若い男が右手を前に出しながら立っていた。



Side:テア


「みんな、警戒状態を維持しながら待機よ。おそらくだけど私たちが何かをせずとも終わるわ」


テアは兵士たちに指示を出す。兵士たちはテアの言葉に疑問にも思わず指示通りに相手陣地を見ていた。

テアは馬車のほうを見るとディナが倒れているルクスを引きずりながら馬車の中へと引きずり込んでいるのを確認した。


「きちんと進んでいるわね。あなた、薬類の用意をしておいて。きっと使うことになるわ」


そういうと兵士は包帯や傷薬などの用意を進める。指示をすると同時に向こう側で言い合いが始まった。テアはそれを確認すると同時に馬車へと戻る。


「ディナ、ルクスをこちらに寝かせなさい。それとディナは馬車から出ておきなさい。巻き込まれるわよ?」


「え?お母様?いったい何の事を言っているのですか?」


テアの言葉にディナは疑問を浮かべる。しかし、ディナは表情を変えずにディナを見つめる。よく分かっていない様子のままルクスを指示されたところへ寝転がせテアの元へ向かう。

馬車から少し離れたところで待っていると兵士の一人がテアの元へとやってきた。


「王妃様。向こうの兵が傷を負ったので手当てをお願いしたいと言われたのですがどういたしましょう?」


「許可するわ。彼らは敵ではないの、きちんと手当てをしてあげて」


テアの許可を聞き兵士はヘクトルの手下を奥へと連れて行き手当てを開始した。

そしてルクスの身体を座らせるように抱える。すると、ルクスは目を覚ましテアと目が合う。ルクスは驚いた様子だったがテアはそんなことは無視ししっかりと顔をみた。


「急ぎなさい。すぐにでも行かないとみんな大変なことになるわよ。確認の必要なんて無いわ。すぐに殺しなさい」


そういうとルクスを起き上がらせる。そして一瞬で目の前から消えた。そしてその場に激しい突風が吹き荒れ、馬車は横転していた。テアの隣ではディナがゴロゴロ転がっていた。現在ルクスのたっているところまでに近くにいた兵士もほとんどが倒れているくらいの風が吹いたのだ。


「今回も()()は外れなかったわ。確実だけどあまり面白くは無い力ね」


テアは転がったディナを起き上がらせ服についた砂を叩き落とす。

アンダルシアンが起き上がらないのを遠めで確認した後、兵士たちに指示を出す。


「みんな、戦いは終わりよ。アンダルシアンの遺体を王都まで運びなさい。さぁ、こんどこそ王都へ帰るわよ」


テアの言葉に兵士たちは何があったかもわからないままアンダルシアンの遺体を運ぶ用意をし、馬車を起こしにかかっていた。



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ディナ「やっと終わりましたね。引っ張りすぎです!」

ルクス「次からは王都だな!」

テア 「私の出番もそろそろ終わりかしら?」

ディナ「お母様ならいつでもここに来てください!」

ルクス「ここはディナのトークコーナーじゃないからな?フリートークだよ」

ディナ「わかってますよ!でも本編に私のセリフが無さすぎじゃ無いですか!」

ルクス「まぁ・・・確かに少なすぎるよな。ディナのファンが悲し」

ライン「じゃじゃーん!やっと登場だぜ!みんなお待たせしたな!!!・・・・・・あれっ?」

ルクス「ライン・・・タイミングが悪すぎだ」

ディナ「・・・・・・ここでの出番まで奪われるんですね」

テア 「家のかわいい娘を泣かすのはどこ出来損ないかしら?」

マイル「王妃様!ここのアホで空気読めない野郎です!」

ライン「おい!マイル止めろ!洒落になんねぇ!王妃様!わざとでは無いのです・・・ごめ・・・ああああぁあぁぁ」

ルクス「ディナ、気にするな。この作品のメインヒロインはディナだから」

マイル「そうそう!こんな可愛い子他にはいないわよ」

ディナ「二人とも・・・・・・ありがとうございます!」

2人 「(はぁぁ・・・助かった・・・)」



来週からは王都編!

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