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凛然たる添い唄  作者: アソラファ・タプールベリ
プロローグ
1/5

プロローグ『闇夜の二人』

「おつかれー」

「おう、おつかれ」

「お疲れ様です」


 肩の荷が降りるのはいつもその時である。部活の後、静まり返った部室でーー彼らにはとある習慣があった。

 部室の外には、ただ暗闇が広がっているばかりである。先輩らしき少年が吐息を漏らして言った。


「疲れたなぁ……やんなっちゃう」

「まあまあ、このために部活をやっているようなもんですから、お互い頑張りましょうよ」


 後輩と思わしき少年が応えた。腰を低くして喋ってはいるが、実際の距離感はそれよりもはるかに近いように見える。


「じゃあ……始めると、するかな」


 少年は重い腰を上げながら言った。


「そうしましょう」


 鈴の音色のような声がただ二人の空間に響く。それは少年の心を波立たせた。少年の鼻息は既に荒く、じっとしていられないようであった。


「全く……困った人なんですから」


 それに比べると、少年の心持ちは幾分冷静である。


「まあ、じれったいのは僕も一緒ですけど」


 今から、二人きりのバラ色の世界が暗闇の部室で繰り広げられるーーはずだった。


 そうーー【二人きり】で。

読んで下さった方ありがとうございます。作品説明でも書きましたが、小説投稿は初めてですので、拙いところは多いと思いますが、これからも頑張っていきたいと思いますので、応援していただけると光栄です。

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