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境界のアビス  作者: 棗喰う
序章
2/12

第2話 生徒情報

登場人物の詳しい描写はあまりしないかもです。

第2話 生徒情報


俺は生徒会室へと向かうために階段を上る。


「ん?」


俺は気づいた。上から降りてくるフードを深くかぶった子供に。俺は体育館がどこかわからず迷ってるものだと思った。


「君、体育館はあっちだよ?」


「.......」


子供は俺の姿が見えないのか無視しようとする。


俺は子供の前に立ち手を広げた。そして子供をよく見てみる。体格的には男の子だろう。顔はよく見えないが、髪が少しだけ見えた。髪の色は茶色で俺と目を合わせようとしない。


もしかして日本語がわからないのか?

そう思って英語で話しかけてみたが結果は同じだ。


だが、聞こえているのか首をかしげてこちらを見ている。


「言葉が通じないなら仕方ない。ほら!行くよ!」


俺は少年の手を取るために手を伸ばした。少年は手を引っ込めたが、俺の方を見てしばらくすると手を取ってくれた。


(かわいそうに、親とはぐれてしまったんだろう)


俺はそう思い、優しく手を引いて体育館に連れて行った。少年の視線は俺の手を見ている。何か話でもしようと思ったが言葉が通じないため断念した。


階段を降りて一階の体育館に着いた。


「ここにいれば安心だ」


そう言って少年と別れようとした。


「うん?」


俺は少年に服を引っ張られた。


「どうしたの?」


少年はフードの中から小さなクマのぬいぐるみを出して俺の方に渡してくる。


「くれるの?」


コク。と少年は頷いた。そして少年は渡し終えると人混みの中に消えた。


不思議な少年だ。親とはぐれて、もしくは人の死を見てあの強さがあるなら心配しなくても大丈夫だろう。


ぬいぐるみを見てみる。手縫いで縫われた可愛らしいクマだ。ブラウンのもふもふしたクマ。見ていると落ち着く。


俺はその触り心地の良いぬいぐるみをポケットにしまって再び生徒会室に向かった。


コン、コン。扉をノックする。


「どうぞ」


中から声が返ってきた。この声は天城会長の声だ。


「失礼します。風紀委員長の神凪 真人です。今後の対応を確認するために少々、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」


「今は緊急事態だし、そんなにかしこまらなくていいよ。それにちょうど君を呼びに行く予定だったんだ。今から情報交換と今後の方針を決める会議をしようと思っていたところだ」


「わかりました」


そう言って部屋の中に入る。皆の視線を受ける。そこに集まっているのはこの学校の有名人ばかりだった。


・生徒会長の天城 ハウル。

整った顔立ちと、誰にでも優しくい聖人である。なにより頭が良くて全国科学研究発表会では5年連続優勝という快挙を成し遂げた男だ。


・副会長のエリシア=シュガーリェ。

彼女はヨーロッパからの留学生であるが、性格の明るさと人望で留学してすぐに副会長になったのだ。


・理事長の娘のメイラ=アンディール

日本人と欧米人のハーフで学校にいるときも白いドレスと白いフリフリのついた帽子を被っている。美麗な顔立ちと、流れるような金髪のツインテールが特徴だが、性格は極めて凶悪で気に入らない人間は半殺しにされている。


・錦 遠野

芯は真っ直ぐで誰からも頼られる男だ。威張ることもなく、極めて温厚だ。


・宮代 大輝

剣道部部長でその強さは鬼神と称されており、全国一位の腕だ。無愛想であまり感情を表に出さないが、弱いものを守ることを己の正義にしている男だ。ちなみにメイラと真剣試合をしてメイラにボコボコにされたらしい。


・桜羽 宮子

文芸部部長で普段は花壇の手入れをしている子だ。温厚だが、内気で人といる姿はあまり見ない。この前、話しかけたみたところ人見知りが激しいらしい。


・立川 尊

風紀委員に所属している俺の後輩だ。頭の出来がおめでたいのが玉に瑕。

だが、正義感は人一倍強く情も暑い。

明るく誰とでも仲良くできる男だ。


みんな行儀正しく椅子に住っている。

この場の雰囲気は体育館のそれとは別物だ。


そして一人知らない人がいた。長机の一番奥に座している女の子だ。まるで雪のように白い髪のロングだ。童顔で身長は154cmぐらいだと思う。


「えっと、天城会長。彼女は?」


「あぁ。彼女は白崎学園の生徒会長だよ」


白崎学園。聞いたことがあるな。たしか女子校で国内有数のお嬢様学校だ。


「えっと、初めまして。私の名前は神凪 真人です」


「これはご丁寧に。私は詩音 絵里と申します。先ほど天城会長が言った通り、白崎学園の生徒会長をしております」


彼女は優雅に一礼をして席に座った。


すると天城会長が立ち上がった。


「さて、主要メンバーは集まったので会議を始めます。まず、最初に情報交換を行いたいと思います。私からの質問は3つあります。正直に答えてください。この中で化け物に呑み込まれたひとはいますか?その場合は手をあげてください」


すると俺を含めた全員が手をあげた。


「ありがとうございます。するとみんなは不思議な力をてにしましたか?手にしたひとは手をあげてください」


するとまた俺を含めた全員の手が上がった。俺はみんなを見る。それぞれの顔には複雑な表情が浮かんでいる。


「ありがとうございます。最後に、その力にって説明できる方はしてください。まずは私が説明します」


「私の力は蛇の召喚です」


そう言って天城会長か手を横に振ると青い大蛇が空間を裂いて現れた。


「うわぁ!」


「おお!」


「ふむ」


それを見た物の反応は三者三様だった。

再び手を横に振ると大蛇は消える。


「これが私の得たものです。最大9体まで出すことができます」


そして天城会長がすわると隣のエリシアが立ち上がった。


「えっと、私の力はコレです!」


そういて空中に手を掲げると鈴の付いたら大剣が現れた。


「かっこいい......」


立川がそう呟いた。

他のみんなも驚いてはいるが、先ほどよりも感情の揺れ幅は小さなものだ。


「えっと、これだけです!」


そう言って手を下ろして鈴の付いたら大剣が消え、席に座る。


「それは化け物を斬ることができたのですか?また、重さは?」


天城会長からの質問だ。


「えっと、切れました!えっと、重さはですね。軽いですよ!筆箱ぐらいですかね?」


「ありがとうございました」


次に立ち上がったのはメイラだ。


「私のは正直、よくわからないわ。私は刀で丸い物を切ったせいか、刀に宿ってしまったの。そのおかげでこの刀で化け物を斬ることはできるわ」


そう言ってメイラは座った。


なるほど。他のみんなと違って武器に力が宿ったのか。


次に立ち上がったのは錦だ。


「俺の力はここで見せることはできないので説明だけする。手から雷のレーザーを撃つものだ。威力が高すぎて救助で使うのは無理だと思う。化け物を貫通し、ビルを貫通する威力だ」


そう言って錦は座った。


「たしかに、その威力じゃ他者を巻き込みかねないね。僕のコレも出しすぎると操作が追いつかないし」


そうフォローが入った。


次に立ち上がったのは宮代 大輝だ。


「俺の力は実演が難しいから口頭で説明させてもらう。恐らくだがみえない鎧を着込む力だ。そのため、殺傷能力がないめ完全な自衛の力だ」


「そう。それでも盾ぐらいにはなるのよね?化け物の攻撃を防げるなら問題ないわ」


そうメイラが言った。


「そうだな。盾ぐらいにはなるな。ただ、これで防げる物が物理的要因以外も防げるかわからない」


「そこは後で検証すればいいわ」


「そうだな。俺の説明は終わりだ」


宮代が腰を下ろす。


彼の剣の腕はすごい。それに見えない鎧なんてものが加われば戦力としては申し分ないと思う。ただ、あの化け物にはただの剣は効かないと思うけど。


桜羽 宮子がゆっくりと立ち上がる。


「わ、私の力は恐らく、成長促進だと思います。詳しく説明すると、植物の成長促進です。なので、この状況の打破に使えるものではないです.......」


「大丈夫ですよ。この先、食物の確保でその力は大いに役に立ちます。ですから落ち込まないでください」


天城のフォローはすごいな。現在の状況の打破とその後のことを念頭に置いて考えてるらしい。


彼女はゆっくりと座った。


次に立ち上がるのは立川 尊だ。


「えーと。僕の力は何ていうか、説明しにくいんですよ。えぇ」


そう言って困った顔をしている立川。


「多分、悪行に罰を与えるものだと思います。例えば見える範囲の化け物が人を殺したらそれを悪行と判断した僕が裁きを下すと化け物は破裂して死にます」


「それは、人にも使えるのかい?」


「はい。恐らく使えます。罰は恐らく、目には目を。歯には歯を。と同じ原理で、死には死を等しく与えるものだと思います」


彼が断定できないのは知識として持っているからだろう。俺もこの手に力が宿った時に頭に知識としては流れてきたからだ。


「なるほど。使い方によってはってところか。君の話を聞く限りでは目視できる範囲だろうね」


「はい。それでは失礼します」


立川は一礼して席に座った。


俺か。俺は席を立った。


「自分の力は異形を吹き飛ばす手です。触れた対象が異常であるなら破壊します。恐らく、先輩方や錦のレーザーも対象となります」


「なりほど。触れれば化け物は殺せるということか」


「はい。以上で説明を終わります」


俺はゆっくりと着席する。


そして、詩音 絵里が立ち上がった。


「最後は私ですね。私の力は言霊です。そうですね例えば.......この鉛筆がありますよね?」


僕らはその鉛筆を見る。


すると彼女は口を開いてこう言い放った。


「”私の名前を書け”」


すると鉛筆が一人でに動いて長机の上に詩音 絵里と書かれる。


「このようにものを動かしたりできます」


「なりほど。これは人には使えるのですか?」


「いいえ。不可能です。生物には使うことができないようです」


俺たちは彼女を見た。人に使えればそれは恐ろしいことだ。死ねと言われれば死ぬ。それ以外にも恐ろしい方法がある。だから、俺たちは安堵した。


「私からは以上です」


そう言って優雅に一礼をし、着席した。


「とりあえず、情報交換は終わりだね。次に今後について話したいと思う」


そう。今後だ。今は化け物の襲撃を防いだがこれからどうすればいいのか?

あと、家族のことが心配だ。特に妹が。


「大丈夫か?神凪」


錦がそう言ってきた。どうやら不安が顔に出てきてたみたいだ。


「いや、大丈夫だ」


俺は不安を飲み込んだ。大丈夫だ。俺の妹は強い。そう、自分に言い聞かせたのたった.......。

誤字、脱字等あると思います。ごめんなさい。

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