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ゴブリンの王国外伝  作者: 春野隠者
継承者戦争
25/61

継承者戦争≪王侯達の遊戯≫

 継承者戦争の最初期において、その旗幟を鮮明にしたのはブラディニア女皇国であった。

 王暦21年の年明け、暴徒となった反アルロデナ勢力をブラディニアの勢力の及ぶ範囲において瞬く間に殲滅。その首を狩って見せしめに晒すことまでしたその行動は、明確にアルロデナ──黒衣の宰相プエルに味方をするとの表明に他ならない。

 エルレーン王国地域で暴動の発生を最小限に抑えたのに続き、もたらされた朗報に王都レヴェア・スーにいたプエルは密かに安堵の吐息を漏らした。

「ここでブラディニアが味方に付いたのは、大きいですね……」

 西方大森林の中で明確に味方であると言い切れる存在がいない状況は、彼女の危機感を煽らざるを得なかった。それは西都を支配するヨーシュ・ファガルミアも同様であり、彼が親しく付き合っていたギ・ブー・ラクタでさえ、明確に味方するとまでは言質が取れない状況だったのもまた、彼らの焦燥に拍車をかける。

 そんな中でヨーシュの西都の東側、よりレヴェア・スーに近いブラディニア女皇国が旗幟を鮮明にしたというのは、ヨーシュにとってもプエルにとっても久しぶりに安心できる要素であった。

 ヨーシュにしてみれば、後背の地域が味方であると判明したことにより、戦力を西側に集中することが出来る。またプエルにしてみても、最前線である西都方面に補給物資を送るのに邪魔が入らないということがはっきりしたのだ。

 土地から上がる生産物が、そのまま国力に直結してくるのがアルロデナ成立以前の大陸の常識であった。無論、王侯貴族に限った話ではあるが、彼ら土地を支配する者達の中の常識は、一部例外はあるものの全ての土地に当てはまる理論であった。

 そしてその一部例外が大陸を縦横に走るジュエルロードである。

 土地にしがみ付き生きる者達からすれば、商人という品物を左から右に動かすだけで金を生み出す錬金術師たちによって、土地以外にも国力を増す手段があるということに、アルロデナ成立以後の国々は、好むと好まざるに関わらず、眼を向けねばならなかった。

 アルロデナによって大陸が統一され、これ以上の国力増強が土地の収奪によっては、為し得ない状況。これを覆すには、アルロデナそのものに喧嘩を売るか、他の道を探すのかを検討せねばならなかったのだ。

 王暦20年当時、アルロデナに喧嘩を売るのは、少なくても王侯貴族の間では不可能に思われた。大陸を統一した、と言うことは、自分の領地以外の四周をアルロデナに囲まれているという状況である。

 四将軍は健在であり、反抗する国が居れば嬉々として攻め滅ぼすようなゴブリン達を隣に置き、アルロデナより圧倒的に少ない人と物で戦い抜かねばならない。

 しかもアルロデナを実質差配するのは、20年近く失政の見当たらない名宰相プエル・シンフォルア。

 いかにゴブリンの王が不在とはいえ、アルロデナに正面切って戦いを挑むのは勇敢を通り越して無謀であった。

 いかにギ・グー・ベルベナが戦力を豊富に持ち、戦上手だとしても、ブラディニア女皇国──ひいてはそれを支配する女帝ミラ・ヴィ・バーネンは、ギ・グーの反乱に同調はしなかっただろう。

 ブラディニア女皇国はジュエルロードの恩恵を間近で受ける好立地であるばかりでなく、そもそもの問題としてギ・グー・ベルベナに、プエル・シンフォルアほどの政治的才腕を期待できるのかという問題もある。

 ジュエルロードの整備は、アルロデナが一手に引き受けているため、支出なしで将来の繁栄が約束されたような状態のブラディニア女皇国は、経済的な利益の面だけでもアルロデナに味方する理由としては十分だった。

 だが、それでもプエルとヨーシュにとっては絶対ではなかった。

 利益と立地、単純な計算をすればアルロデナに付くのが当然なのだが、それを言えばギ・グー・ベルベナとて、反乱を起こす明確な理由など見当たらないのだ。

 故に彼らは、ブラディニア女皇国が行動を起こすまで、慎重に慎重を期して見極めねばならかった。

 西都及びガルム・スーからレヴェア・スーへと至る補給路の、脇腹に突き刺さるようにしてブラディニア女皇国は存在する。それが味方に付いたのなら、西都から東は安全地帯と認識できる。

 そして一月もしない内に、暴徒を鎮圧したというのだから移動を考えれば、ほとんど鎧袖一触で暴徒を鎮圧したのだろう。

 だが、続く第二報にプエルは眉を顰めざるを得なかった。

「東へ?」

 ブラディニア女皇国の軍は、暴徒を鎮圧し急速反転して軍を東に向けた、との報告だった。

「通過しているのは、ブラディニア女皇国の領域ですから咎めることもできませんか……」

 その視線の先には、にらみ合うシュシュヌ教国とシーラド王国の姿。

「……何を企む、ミラ・ヴィ・バーネン」

 アルロデナの支援として両国を掣肘するのか、それとも、二国のどちらかに味方して一方を圧迫するのか、それとも二国と呼応してファンズエルに攻撃を加えるのか。

 単純に凱旋を企むならばいい。

 だが、強かな隣国の政治家はそんな単純な手を打つだろうか。

 シュシュヌ教国及びシーラド王国とブラディニア女皇国とは、境界を接していない。どうしても通過するのなら、アルロデナの領域を通らなければならないのだ。

 であれば、当然彼らの企図を確かめる機会があるはずだった。

 第二報を受け取ったとき彼女はそう考えていたが、四日ほどして届けられた第三報は彼女の思惑を超えて、彼女を混乱させた。

 ──暴徒追跡の為。

広域協定(ガンズ・ロー)十五条により、通らせて頂く!」

 ブラディニア女皇国軍を率いるヴィラン・ド・バーネンの主張に、対応に出た国境警備隊が僅かに怯んだのも、無理のないことであった。

 国にまたがる広域の犯罪者捜索は、ファンズエルとエルクスの領分であったが、彼らはともに戦場に立っている。そのため、全ての力は犯罪捜査よりも戦に割かれていた。

「広域協定十五条っ!」

 協定により、捜査の引継ぎをしなければ、捜査権は元の国に所属するという内容の協定を思い浮かべ、プエルは歯噛みした。

 大陸のほとんどの地域を統べるのはアルロデナであるがゆえに、人手が足りなくなった時に他の国の衛士を受け入れる必要が生じる。その為に設けた協定を、こんな形で逆用されるとは思ってもみなかった。

 プエルの治世は、公平性を前面に打ち出している。

 ゴブリンの王のようなカリスマが無いと自覚している彼女は、法による公平を保つことにより、ゴブリンにも人間にも、亜人達においてすら公平性が保たれていると信じさせなければならなかったのだ。

 その法を盾にとられ、領域内の通過を許したのは、彼女の落ち度というよりはブラディニア女皇国側が狡猾であったという方が正しいだろう。

 その後、国境を通過したブラディニア女皇国の軍はファンズエルと先を競うように、シュシュヌ教国とシーラド王国へと向かっていた。

「……」

 ここに至っては、プエルの取れる選択肢は多くない。

「危機感を煽って……いや、違う。ブラディニア……」

 ここに至って、彼女は焦燥に身を焼かれていた。

「……戦場を離れたツケだとでも言うのですか?」

 神算鬼謀の軍師、と称えられる彼女ではあったが本来は戦場の中で策を巡らせるのに抜群の才能を発揮してきたのだ。同じく遠慮深謀の士であったカーリオン・クイン・カークス、戦姫ブランシェ・リリノイエなどは更に一つ上の戦場外を含めた戦略級の策を用いる者達だった。

 それと比較すれば、やはり彼女は僅かに、だが確かに彼らよりは質が下がる。

 特に宰相の地位を勤め上げて十余年が立とうとしている。戦場から遠ざかっているばかりでなく不得意な戦場で、不得意な戦いを強いられているという自覚が彼女にもあったのだ。

 戦場ではプエルに敵うべくもないが、政戦においては、女帝ミラの方がよほどに活き活きと手を打つ。ミラは己の地位と育て上げた国を天秤の片方に乗せて、プエルを手招いているのだ。

 ギ・グー・ベルベナが反乱を起こし、各地に反アルロデナの勢力が気勢を上げる今この時は、ブラディニア女皇国にとっての勝負の時だった。

 鋭敏な政治的嗅覚でもって、それを嗅ぎ取ったミラは、ここぞとばかりに勝負に出た。

 危険と利益を天秤に掛け、アルロデナと言う大国と向き合う道を選んだのだ。暴徒を鎮圧しつつ、決してアルロデナに追従するだけではないという姿勢を見せるのは、周囲を全てアルロデナに囲まれているブラディニア女皇国からすれば、相応の圧力を覚悟せねばならない。

 だが、それでも将来得られるべき利益をミラは取れると判断したのだ。

 虚勢か、冷徹なる計算の結果か、それはプエルにはわからない。ミラの見据える将来が、一体どこにあるのか短い時間では判断がつかなかった。

 確かなことは、胸が張り裂けるほどの緊張感と、脳髄の粋を絞り出さんばかりに全身全霊を賭けて、女帝ミラ・ヴィ・バーネンが王侯達の遊戯(レヴィナ・ガーメ)に誘っている。

 大国を担う資格はあるのかと、プエル・シンフォルアを試しているのだ。

 富と繁栄を分かちあうに相応しいのは誰か、アルロデナが相応しいというのなら、彼女に今一度示してみろと、行動で示しているのだ。

 ──ゴブリンの王が示したように。

「失礼する」

 彼女の思考を遮ったのは、入室に断りを入れる声だった

 広げられた地図から視線を上げたプエルは、思わず息を呑む。

「ギ・ガー殿……」

 そこにいたのは、副官のファルを引き連れたギ・ガー・ラークスの姿。ゴブリンの王から拝領された鎧姿も厳めしく、鋭い視線は戦場を往来していたころと、寸分違わぬ輝きを宿していた。

「出陣の御許可を戴きたい」

「それは……」

 プエルは諾と口に出せなかった。

 瞬時のうちに脳裏で計算されるのは、アランサインとフェルドゥークの戦力比。そして両将軍の実力についてだった。

「……許可できかねます」

「っ、負けると思いか?」

 ギ・ガーの後ろに控えていたファルが、我慢できないというように口を挟む。

 感情をここまで表に出す彼女も珍しかった。まるで若いころに戻った頃のように、剥き出しの戦意がファルの声を通じて、伝わってくる。

「負けるとは申しませんが、勝てるとも言えません」

「戦はやってみっ──!」

 尚も、抗弁しようとしたファルをギ・ガーが手で制する。訝し気にギ・ガーを見るファルだったが、それを肩越しに振り返ったギ・ガーは、視線だけで任せろと頷いた。

「戦場を定めるのは、プエル殿の役割だ」

 覇王たる者の定めたそれは、不朽の役割であるとギ・ガーは信じた。

 それを乱すものは、何人たりとも許すべきではなかった。

 少なくとも、ギ・ガーはそう信じている。

 鋭い視線はそのままにファルを黙らせると、視線をやわらげて、ギ・ガーはプエルに向き直る。

「だが、聞くところによれば、我らの国でも最近暴徒共が騒いでいるとか……」

 そこに出陣させてはもらえないかと、ギ・ガーは言外に要求する。

「……」

 じっと、プエルは和らいだギ・ガーの瞳の奥を、覗き込んだ。

「……兎の首を狩るのに、大剣を用いるようなものですね」

 そのまま僅かに間をおいて、プエルは再び口を開く。

「ですが、よろしいでしょう。我らが王の威光を翳らせる者に、容赦は必要ありません。終わったならば一度お戻りを……貴方が私をまだ軍師と呼んで下さるのなら」

 その言葉にギ・ガーは頷く。

「して、軍師殿、我らの戦場は?」

「東、シュシュヌ教国とシーラド王国へ」

「良かろう。裁量は」

「アランサインの思うがままに」

 力強く頷いてギ・ガーは踵を返す。

「吉報をお持ちしよう。その胸の内を少しでも明るく出来る様に」

 お礼は言いません、と前置きして軍師は将軍を送り出す。

「アランサインの速さこそ、アルロデナの平穏を紡ぐもの。貴方の槍先に、勝利と栄光の女神(ヘカテリーナ)の喝采を」

 プエルの執務室を出たギ・ガーは、口の端を僅かに吊り上げた。

「礼など必要とするものか」

 二人の間に共有されたのは、炎の如き熱狂の時代。

 それを思えば胸の内に確かに、燻ぶっていた炎が唸りを上げているのをギ・ガーは感じ取れた。

「所詮、俺も……」

 戦にしか生きがいを見出せない生き物なのかと言う疑問を冷笑と共に封じ込める。

 敵がいて、戦場があるということが、これほどに気分を高揚させるものかとギ・ガーは自身の内心を訝しんだ。

 だとしても、それでも良いのだ。

 目の前に巨大過ぎる強敵が待っている。その強さを、肌身を以って知っている。何度も命を救われ、何度も命を救った間柄だ。

 泥と血に塗れ、共に進んだ戦友。

 だからこそ、分かるのだ。

 ギ・グー・ベルベナは強い。それこそ、ゴブリンの王を除けば、この大陸で軍を率いた戦いにおいて右に出る者はいないほどに、恐ろしく強い。

 武者震いが来るほどに、その強さが分かっている。

 だからこそ、己の何もかもを磨きなおして挑まねばならない相手なのだ。

 一歩進むごとに、体の中の炎に燃料がくべられる。

 戦意と言う名の炎がギ・ガーの胸の中でとぐろを巻いている。

「錆を落とさねばならんな」

「錆など……」

「いや、ついているさ。この俺自身に」

 友が反乱を起こした事実を正しく認識しながらも、強敵と戦うことに素直に高揚感を見出して、ギ・ガーはアランサインと合流した。

「東へ!」

 号令が下るや、それこそ矢のような速度でアランサインは王都レヴェア・スーの城門を潜り抜け、東へ向かって進軍を開始した。

 王城からそれを見下ろしたプエルは、一人決意を固めねばならなかった。

 ギ・グー・ベルベナを殲滅する戦場を、己が決めねばならないのだ、と。

「……ミラ・ヴィ・バーネン。アルロデナを試したこと、後悔させてあげましょう」

 口の端に僅かばかりの笑みを浮かべたプエルは、ミラの挑戦を受けることを決める。

 正面にギ・グーと言う大敵を抱え、周囲は暴徒と言う不安定要素しかない。その状態で背後では蠢動するミラ・ヴィ・バーネンの存在。

 それでもプエルは受けて立つ。

 彼女は矜持を知っている。アルロデナと言う覇道の先を任されたのは、他の誰でもなく彼女であるからだ。

 彼女の鼻孔をくすぐる風は、どこか戦場の臭いを彷彿とさせた。


◆◇◆


「大国を崩すには、何が必要か?」

 暗がりに身を潜める者達に、争乱の糸を引くジョシュア・シューレイドは笑って答えた。

「リーダーの不在さ」

 ゴブリンの王亡き今、アルロデナを一手にまとめ上げているのはプエル・シンフォルアに他ならない。

「つまり?」

「彼女を消す」

 その言葉に暗闇にざわめきが満ちる。確かに有効な手かもしれないという肯定的な雰囲気と、その手段に嫌悪を示すものとに大きく分かれた。

 そして後者を代表するのは、元兵士達。前者を代表するのは冒険者崩れの者達だった。

「確かに、なりふり構っている場合ではない」

 と言う冒険者崩れたちの言葉は確かに、正鵠を突いている。各地で暴徒を発生させたは良いものの、まとめる者を欠いた暴動の発生は、即座に鎮圧され続けている。

 特に過敏に反応したのはブラディニア女皇国であり、暴動に関与した者を残らず処刑するという熱狂に冷水を浴びせかけるような苛烈な処置で対抗したのだ。

 おかげでブラディニア女皇国近辺の暴動は、勢いをすっかりなくしてしまった。

「義挙に、そのようなものは必要ではない! 正義は我らにこそあるのだぞ!」

 そう主張するのは、南部で暴動を主導する者達だった。

 比較的成功を収めている彼らは、いくつかの街を占領し、少なくない地域を支配下に置いている。彼らからすれば、暗殺などなくともアルロデナ相手に勝負を挑めるのではないか、という結論に達する。

「現に我らは半ばまで義挙に成功しているではないか!」

 その言葉に、冒険者崩れの者達が罵声じみた声を上げて反論する。そのような喧々囂々たるやり取りを見ながら、ジョシュアは顔に浮かべた冷笑を消しもせず、頃合いを見計らって口を開いた。

「いいえ、今のままでは不可能です」

 互いに罵声を浴びせることに疲れた彼らは、自然とジョシュアの言葉に耳を傾けた。

「アルロデナの反撃が未だないのは、彼らの態勢が整わないからです。彼らは戦力が整い次第こちらに向かって来るでしょう。三将軍に率いられたアルロデナの軍勢を同時に破る自身があるので?」

 黙り込む元兵士達に、ジョシュアは結論を口にする。

「では、そのように……人選はお任せします。僕はあくまで助言者ですので」

 立ち去るジョシュアは、冷笑を口元に張り付けていた。

「成功すると思うのか?」

 反アルロデナ勢力との会合を終えて移動の途上、ジョシュアはユアンから詰問を受けた。その視線は鋭く普段は引き結ばれている口元から出る言葉は、嘘を許さない厳しさがある。

「プエル・シンフォルアは歴戦の戦士ですよ。彼らの実力で暗殺が成功するわけがない」

「……目くらましか」

「御名答、本命は彼女の下の手足となって動く者達です」

 目を細めるユアンに、ジョシュアは笑った。

「こんな時の為に、金の鎖で首輪をかけた剣士を雇っているんです。精々働いてもらわないと」

 ジョシュアは借金で首の回らなくなった腕の立つ傭兵を、アルロデナ中枢の暗殺に用いようとしていた。

「貴方にも働いてもらいます」

「……」

 無言のままに睨むユアンの視線に構わず、ジョシュアは笑う。

「耳を塞ぎ、目を潰し、足を傷つけられ……アルロデナと言う巨大な魔物はどこまで立っていられますかね?」

 心底楽しそうにジョシュアは笑う。

 それは何重にも張り巡らされた策謀の糸の、一端に過ぎなかった。

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