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街と剣とギルドと


 さぁ! 行くぞ!


 夜が明け、太陽が顔をのぞかせるその頃。アリシアはそんな言葉で起こされた。


 ばんっと勢い良く部屋の扉が開かれたと思えば、ファラクが開口一番告げたのだ。


 その声で起こされたアリシアがぼーっとした表情でファラクを見ている。


「ふぁ……ファラクしゃんおひゃようごじゃましゅ」  


 寝ぼけ眼でファラクの満面の笑みを受け、アリシアが答えたのだが、頭はまだ眠っていたようだ。呂律が回っていない。


「あぁ! 街とやらに行くのが楽しみだ!」


 ファラクの力強い声を聞き、徐々に頭が覚醒してくると気がついた。


「ちょ……ファラクさん!ダメです女性の部屋にそんなふうに入ってきちゃ!」


 アリシアが着ていたのはランジェリーだ。薄い生地でうっすらと肢体が見え隠れするその服を見られるのは恥ずかしかった。


「うん? そうなのか?」


 当のファラクはなぜだか分かっていない。基本的にファラクは自らの欲求に忠実だ。しかもそれはついやってしまったと言うことではなく、この欲求に従うとどうなるのだろうか?と理性的なまま行動するから少々たちが悪い。


 それはすまなかった。そう律儀に教え込んだ謝罪を口にするとしゅんとうなだれ部屋を出ていった。


 ――早くデリカシーを教えないと……


 これが子を持つ親の心境なのかなぁ。などと何故かファラクを背負う自分の姿を想像してしまい笑ってしまった。もそもそとゆっくり服を着替え、髪を梳かすと部屋をでた。


 肉の焼ける匂いとぱちぱちと油が弾ける音を感じ、もうマリーは起きてるのかな?などと思って台所を見ると、


「おはよう」


 そこにいたのは先ほど起こしにきたファラクだった。


「あれ? ファラクさん料理できたの?」

「いや初めてだから試してみた」


 そういえば一昨日から料理を作る姿を食い入るようにみていた気がする。


「もしかして見て覚えたの?」

「食べると言うことは素晴らしいからな。特に美味しいものを食べられるのは嬉しい。俺も料理を覚えたい」


 アリシアの問いにうんうん、と頷きながら食す事の素晴らしさを語るファラク。


 アリシアやマリーがそうしたように。調味料を入れ、ファラクは味見をしている。満足したのか大変よろしい笑顔を浮かべ、皿に盛り付けていく。その手際はとても初めてとは思えなかった。


 食卓につき、いざ食べようとする時マリーが寝所からでてくる。おはようと二人に告げると固まった。


「今日の朝食……やけに重たそうね」

「う……うん」

「どうした?」


 ファラクは尋ねながらもりもりと食べている。二人がタジタジになるのも仕方がなかった。ファラクが再現したのは昨日の夕食。朝には少々こってりと重たい料理が並んでいた。


「ちょっと私……食べられそうにないかも」


 寝起きの悪いマリーには重たすぎたようだ。アリシアもさほど量が進まずゆっくりだ。


「どうした? 食わないのか?」

「美味しいんだけど、ちょっと重たい……かな」


 どうぞとアリシアが告げるとファラクの顔が輝き、結局一人で三人前を食べる。


「それにしてもなんで昨日の夕食をまた朝に作ったの?」

「あ、これファラクさんが作ったの」

「ファラクさん、料理できたの?」

「いやこれが初めてだ」


 目をぱちくりするマリーに、


「見ておぼえたらしいんだ……」


 ため息まじりにアリシアが告げた。


「確かにずっと見てたわね」


 やけに真剣な顔で料理風景を見ていると思ったら、料理を覚えようとしていたとは。


(でも見ただけですぐに再現できるものかしら?)


 ファラクの評価値から考えればできるのかもしれないが少々釈然としないものも感じていた。器用さが高くても料理を見ただけでできると言うのは考えにくい。


「それで、行くのか?」


 ファラクは街に行きたくてうずうずしている様子だ。


「もう少しまって、準備してくるから」


 マリーが準備に戻っている間にアリシアがファラクに釘を指す。


「ファラクさん、街は人も多いしそれなりに広さもあるから迷っちゃうかも。だから私達から目を離さないでね?」


「分かった」


 慇懃にファラクが頷く。その様子に大丈夫そうかな?とアリシアは信じる事にした。


 そうこうする内、マリーが準備を終え戻ってくる。

 ファラクが立ち上がり外へと出ようとするとマリーが留めた。


「プロメシアまで歩くと結構かかるから転移で行くの」 

 

 触れてないと駄目だからと。三人が手をつなぐとマリーが宙に魔法陣を描き出した。


 一瞬であった。


 ファラクが眩しさを感じ目を閉じ、次に開けた時には部屋とは違った風景が映る。


「おぉ!」


 思わず感嘆の声を上げ、ファラクは辺りを見渡した。


「ここがアルクール公国の主都プロメシアよ」


 四つある大陸の内、最も東にある大陸、オークレア。その北東に位置するアルクール公国は海に面しており、潮の香りが漂う。


「ずっと聞きたかったんだが、あれはなんだ?」


 海を指さして、ではなくアルクール公国の西に見える巨大なそれを指さして尋ねるファラク。それはテトラの森を出てからもずっと見えていたのだが、その時は言葉が通じず尋ねられなかった。


「あれは試練の塔と呼ばれているわ」


 世界に点在する6つの塔。


「あの塔を登り切った者は天界に行けるのよ」


 天を突き刺すかの如く、地から伸びるその塔は、雲がかかり頂上を見る事はできない。


「天界を支える柱らしいけどね、中には魔物がはびこっていて、登り切ったものはまだいないわ」


 天界へと入る方法で知られているのは二つ。いづれかの神に気に入られ招かれる場合、そして塔を登り切った場合の二つだ。多くの魔物を産出するその塔は、力を付けたいものや、魔石や財産を手に入れる為にうってつけの場所。それゆえ試練の塔と呼ばれる。


「行ってみたいですか?」


 アリシアが興味の色を示した。ファラクは『上』ではなく『下』から来た者。天界層へと行ってみたいのだろうか。


「いつか行ってみるのも悪くない」


 世界を見るのがファラクの楽しみだ、地を支えてきたファラクにとっては地上世界も天界も等しく同じ世界の一つにしか感じられていなかった。


「じゃあ、今度私と試練の塔に入りましょうか?」


 ここだ、とマリーは続けた。マリーがファラクに頼みたい事こそまさにそれであった。天界を目指すがゆえ、力をつけ、魔人にまで成長したのだから。魔人となれば寿命が延び、歳をとった者も全盛期の若さを取り戻す。だがマリーのように20代の内に魔人へとなるものはすくない。それを成すには並大抵の努力ではできない。それだけマリーは強く想っている証明でもあった。


「ああ、いいな。中も見てみたい」


 マリーの考えなど知らないがファラクは好奇心からそう告げ、マリーが喜色を顕にした。


「それじゃいこっか。まずは役所かな」


 アリシアが率先してファラクの道案内をする。ファラクは未だどこの国にも属していない。所在不明な者は利用できない施設もある為、これは必須の事であった。例えば、試練の塔。これも公的機関が管理している。それは供給不足になりがちな魔石を試練の塔を利用した者から一定の割合を納めてもらうためであった。武器、防具のみならず魔石の用途は幅広い。身分証明に使うカードも魔石から作られるのだから不足すればカードの発行すらできなくなってしまう。


 キョロキョロと辺りを見渡すファラクをマリーが後ろから見張り役所まで無事到着した。


「本日はどのようなご用件でしょうか?」

「この人の住民登録をお願い」

「分かりました。カードはお持ちですか? 発行しますか?」


 アリシアがカードを提出させるようにファラクを促し、カードを渡す。受付嬢がカードを受けとり、魔石で作られた板にカードをはめ込む。


「ファラクさんですね、登録料として20ルシカになりますが残高がカード内にありません。お支払いは――」


「私のカードでお願い」


 アリシアがカードを出し、支払いを済ませる。


 ちなみにカードに記載されている情報で読み取れるのは名前と金額だけだ。個人のプライバシーを守る為、魔石の色や評価値、ギフトなどは本人が魔力を通して起動しない限り読む事はできない。


 そうして住民登録が終わるとマリーが声をかけた。


「それじゃあ行きましょう。ファラク、ついてきて」 


 マリーに連れられて向かった先は武器屋。

 大小様々な武器が立て掛けられたその店内は、薄暗い。料理に使った包丁とは違う、その重厚な輝きと様々な形にファラクが目を奪われている。


 店の奥から店主が現れると口を開いた。


「何にする?」


 店主の屈強そうな体格にあった重厚な声であった。マリーはファラクを指さして答える。


「彼の使う武器を」

「獲物は何がいい?」

「初心者だけど腕力は強いから重くて丈夫な剣がいいわ」


 剣が良いだろうとマリーは思っていた。切る、突く両方に使え、かつ扱いが複雑ではないもの。武器として最も汎用性が高いものが剣だ。だからこそまずは剣を覚えるのが良いだろうと思っている。


「そうだな。重たくて丈夫といえばこの辺りだな」


 重さと丈夫さ、その条件故か、主に両手剣が並べられていく。


「ファラクさん、どれか好きなのを選んでみて」


 うむ、と頷いてファラクが手にとったのは、その中でもっとも大きな剣。単に一番大きく、目立っていた為、持ってみたというだけだったのだが。


「ツヴァイハンダーか、片手で持てるくらいなら十分扱えるだろう」

「重たくない?」

「ああ、重くは無いぞ」


 アリシアがの声に苦もなくそう返すファラク。


 鎧ごと断ち切ってしまう目的で作られたそれは重く、長大であった。だがファラクにはさして重たくないのか選べと言われ、ひょいっと軽々と持ち上げていた。


 今度もアリシアがカードを差し出し、お金を払い外へ出る。


「とりあえず必要なものは揃ったかな」


 差し当たって防具は必要ないと言えた。ファラクの評価値を考えれば、ファラクを傷つけられる者等なかなかいるものではないとマリーは知っている。だからまずは練習に使うために武器をと思ったわけだ。ツヴァイハンダーは、その長さから腰には帯剣できず、背中に背負う形でファラクが背負っている。


「あと一箇所行くところ、というより連れて行きたい所があるのよ」

「ギルドね」


 マリーの言葉にアリシアが答え。ファラクはついていく。


「これがギルドというものか?」


 目の前には閑散として……一言で行ってしまえばボロい、そんな建物がある。


「ええ、といっても数あるギルドの内の一つ、私が所属してるギルド、オルフェウスよ」


 ギルドとは相互扶助や情報収集を行うための場。多くのギルドがあり。それぞれのギルドが特色を持ち住民や国からの依頼を集める場所である。特に試練の塔を攻略する目的のギルド、アポロン等は人気もあり、羨望の的となると共にその人気さゆえ、様々な依頼が舞い込む。それゆえギルドというものは騒がしい場というのが通例なのだが。


「あ! マリーお姉ちゃんとアリシアお姉ちゃんだー」 


 ひょっこりとボロの建物から出てきた犬耳の少女が三人を見ると笑顔で声を張上げた。


「今日も元気そうねシンディ。エヴァンを呼んで貰えるかしら?」


 シンディが後ろに控えるファラクを見ると、てててっと中へと入っていった。


「ファラク、こっちに来て貰える?」


 マリーに促されファラクも中へと入る。その中は、良く言えば非常に趣のある、悪く言えばぼろっちぃ酒場。


 勿論ファラクにはボロイという概念は無い、そういう物なのだなと捉えているのだがマリーとアリシアは苦笑を浮かべていた。


「ちょっとボロくて、ゴメンね」


 マリーの所属するオルフェウスはかつてアポロンと同格になるくらい有名なギルドであったが、今では人の記憶に残っていない程であった。


「構わない」


 何故マリーがそう言ったのか分からないファラクはただそう返す。アリシアに促され、カウンターの椅子へと腰を下ろした。辺りを見渡していると、シンディと手を繋いで、眼鏡を掛けた男が入って来る。


「マリー、その人が昨日言ってた人かい?」

「ええそうよ、ファラク、ギルドマスターのエヴァンよ」

「マスターと言っても大して活躍してるわけでも無いですけどね」


 エヴァンが自嘲気味な笑みを浮かべている。

 紹介を受けてファラクが挨拶をした、ついでに気になったことを尋ねてみた。


「昨日言っていた、というのは?」

「昨日、本とカードを買いに来たついでにここに寄ったのよ。それでファラクを是非紹介したいと思って連れてきたのよ」

「そうか、それでどうして紹介する必要があったんだ?」

「それが、ね」


 少しの緊張を交え、マリーが言いにくそうにしているとエヴァンが代わりに答えた。


「ファラクさんに、うちのギルドに入って欲しいんですよ」


 アリシアを助けたと聞いてマリーはギルドに入って欲しいとずっと思っていた。魔物と戦える者は少ない、そして戦えるとしても、マリー達の弱小ギルドに入ろうとする者はさらに少ない。ギルドの人気はそのまま依頼の多さに関係してくる。広く活躍するなら有名なギルドに入った方が良いと思うのが当然の考えだ。


「私からもお願いファラクさん」


 アリシアはギルドの一員では無いが、このギルドには良く顔を出している。ファラクのような有望そうな人物がギルドに入ればギルドも変わるかもしれない、そう思っていた。


 ファラクは気付いていないが、マリーもアリシアもファラクに感謝している、アリシアは命を助けて貰ったわけだし、マリーは大切な友人の恩人だと感じている。そしてファラクも彼女達に感謝していた。一宿一飯、と言う訳では無いのだが、彼女達と一緒に居れば早くこの世界になじめる、そして何より感動するようなことが沢山有る。


「世話になっているしな。構わない」


 だからファラクは考えるまでもなくそう告げた。そして結論を言葉にしてから続けた。


「それでこのギルドは何か問題があると言うことなのか?」


 マリーの緊張を見て取ったファラクは気になっていた。


「まずギルドと言うのは一定の権限があってね、ギルドに参加していれば試練の塔へと入る事ができるようになるの」


 他にもギルド自体のランクがあり、そのランク次第では公共施設の無料利用なども可能になる。オルフェウスには関係の無い事ではあったが。


 そうギルドの利点を話した後、エヴァンが今度はやや重い声で説明を始めた。


「実はうちのギルドは今つぶれる瀬戸際なんですよ。実質うちのギルドでの戦力はマリーただ一人なんです。後はシンディですが、シンディが出来る依頼はそう多くありません」


 エヴァンが視線を追いファラクはシンディを見た。七歳のシンディはその歳の頃の子供よりも痩せていた。


 満足に食べ物も買うことが出来ない状況なのは一目で分かる。


 元々怪我をする前のエヴァン、マリーや後数人。少数精鋭を売りにしていたギルドであった。だがエヴァンが怪我や過去の失敗から、人が徐々に居なくなった。今では実質マリー一人で依頼をこなす日々が主なのだ。それも魔物討伐のような依頼は一人では危険な為、なかなか依頼をこなすのも難しい。


 その結果受けられる依頼は減り、自然と名も人々の中から消えて行ってしまっていた。


「そういうわけでギルドに加入して欲しかったんですよ」

「分かった。それじゃあこれから宜しく頼む」

「有望な人と聞いているので私としても嬉しいです」

「それじゃあ実際に――」

「まって」


 エヴァンが実際に依頼を受けさせようとしたのだが、アリシアが遮った。


「ファラクさんにはもう少し準備が必要だと思う」


 まだ人の中に混じって生きていけるとは言いがたい、そうアリシアは思っている。依頼を受けてもよく分からないまま失敗してしまうのが目に見えている。


「そうね。少し時間を頂戴」


 エヴァンは彼の事を有望な者としか聞いていない。まさか人間初心者等とも思ってもみない。


 ギルドの経営者であるエヴァンとしては、一刻も早く役に立って欲しい訳だが今更ギルドの説明をした様子を思い出し、何か訳があるのだろうと思い直した。


「分かりました、それではまた準備ができればギルドまで来てください」


 三人はエヴァンとシンディに別れの挨拶をすますと、そのまま転移魔法を使い家へと戻る。


 マリーに促され、剣を壁に立てかけると、そのままソファーへと座った。


「どうだった初めての街は?」

「面白いの一言だった。人種が集まるとあんな事になるんだな」

「そうね、何か分からない事はあった?」

「そうだな、一番気になったのはあのシンディという子少し外見が違ったようだが?」

「あの子は獣人よ。私達人種には幾つか種族があるの」

「そうか姿は似ているが別の種族もいるのだな」


「ええ、獣人族の他に妖精族、鉱人族なんて言う種族もいるわ。獣人族は体に動物の特徴を持つ人達。妖精族は一部特徴が違ったり、特徴を強めたような人達、鉱人族は体が鉱石で出来た人達よ」


「他の種族の人達にも会ってみたいものだな」

「気をつけておいて欲しい事が一つ、彼らを亜人とは呼ばない事、人から派生した亜種なんて言い方は彼らにとって侮蔑の意味となるから気をつけて」


「気をつける。それと役場や武器屋でアリシアがカードを渡していたがあれは?」

「あれはお金を払っていたの」

「お金?」


「そう、何かお店で欲しいものを手に入れる時にお金を支払うの。大昔は魔石を使って交換していたらしいけど今ではこのカードの中にあるお金を対価にものを手に入れるのよ」


「……ということは?」


 ファラクがアリシアを見て声を掛けた。


「俺の代わりにアリシアが対価を支払ったと言うことか?」


「え、う……うん。気にしないで。私のお金って言っても」


 お父様のだし……

 父の顔を思い浮かべ、アリシアは苦笑を浮かべた。


「そうか、なら俺にできる事があれば言ってくれ」


 変わりに対価を払ったというのならアリシアに何かしなければならないのだろう。


「気にしなくていいよ」

「ではこれを受け取ってくれ」


 ファラクが魔石取り出すとアリシアへと渡した。唯一ファラクが自ら手に入れたと言える物はその魔石だけだだからと、せめてもと渡したのだ。


 アリシアは受け取りはしたのだがやや顔が赤い。どうしたと尋ねたが、何でもないと答えが返ってきて結局分からなかった。


 マリーが食事にしようと提案し、マリーが夕食を作りいざ料理を食べようと言う時、


「まずは、ギルドへの加盟ありがとう。って言ってもまだ正式に登録はしていないけどね、それで今後の事なんだけど同じギルドに入ってくれたし、本格的にファラクをサポートするわ、それで実際に依頼をこなす前に色々覚えて行って欲しいの」


「それは勿論だ、俺は世界の事を知りたい。教えて貰えるならなんでも知りたい」

「ええ、それと剣も使いなれて欲しい、後は魔法ね、明日から色々覚えて生きましょう。


 マリーが方針を立てて食事を取り、ファラクは翌日への期待を胸に逸る気持ちを抑えながら眠った。


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