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結末
あーあ。
小林に振られちゃったよ。
しかも
なんか意味深な感じ。
多分
断るの困って
あんな風になったんかな。
じゃあ
気を使ってもらったのかも。
もうそれだけで十分か。
しばらく恋愛はいいや。
斜め前の俊介が目に入る。
いいよなーこいつは。
彼女がいてさ。
でも
こいつってばガキだから
付き合ってんの知られたくないって言ってた。
おちょくられるのが
恥ずかしいんだろうな。
だから
俺と小林以外は多分知らない。
俺だったら
皆の前で発表したくなるんだけど。
ボサボサの俊介の頭を見て
今日が月曜日だと分かる。
おまけに
古典だから爆睡してる。
靴のかかとも履き潰してるし。
ほんとダメな奴。
なんでこんなんに彼女いんだよ。
分かんねー。
あ。
分かんねーといや
本田だよな。
この前
ひょんなことで話す機会があったとき
俊介と小林の関係を聞かれた。
そんときは
俊介は小林好きみたいだったから
そう伝えたっけ?
どういうことなんだろう。
もしかして好きだとか?
じゃあ、
報われない恋だな。
さいてーなバットエンドだ。