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Q.E.D.  作者: のいん
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1.スタート

初めての投稿です。タイトルの意味は「証明する」です。

このお話はモデルがいます^^亀更新ですのでそこのところ御勘弁。


ちょっと暇なら私の話を聞いて行ってくれないか?




私は幽霊だ。まあ、人間が映画とかで見るあんなホラーな感じの幽霊じゃないから安心してくれ。

私は神様的なキャラだと思ってくれていい。

顔も、性別も、私にはわからない。鏡に自分の姿は映らないしな。まあ気が付いたら幽霊だったんだよ。


さてさて、呼び止めたんだ。グダグダこんな事言ってられないな。

私は幽霊の中でも少し変わっててね。幽霊ってやつはだいたいは人間に恨みを持ってたりとか、やり残したことがあるから現世に留まっている訳だ。

私もやり残したことがある訳だが、他の奴とは違うんだ。

私は趣味だからな。


私の趣味は人間の研究だ。人間って言うのはこの世で一番面白い生き物だと私は思ってる。

この世に生まれたものの中で、一番賢く、一番馬鹿な生き物だ。

私は数々の人間を見てきたが、どれも個性的だ。

頭がいいとか、一般的に言われる輩って言うのはどんな奴だと思う?

人間には学ばなければならない義務がある。その義務を果たすために子供は勉強する。

勉強は数字の計算だったり、社会の勉強だったり、語学の勉強だったり、沢山あるんだ。大変だなあ。餓鬼んちょは。

そして、今まで勉強してきたものを発揮するためにテストっていうものが存在する。テストは答えを見せてくれず、自分で問題を解いて提出しなければならない。

それで何問正解するか。これで点数の高い奴は頭がいい。低い奴は阿保と呼ばれるんだ。

でもそれって可笑しくないか?阿保でも、人に思いやれる心を持っていたり、社会に役立つ事だって出来るだろう。

それって賢いだろ?と私はそう思うんだよ。

だから、テストが良い点数が取れて頭が良いとか言われてたやつもいたけど、そいつはひねくれた性格だったから私には馬鹿にしか見えなかった。

人間には長所と欠点が存在する。それは私達も同じかもしれないな。元は人だった訳だし。



とにかくさ。人間に少し興味持って貰えたらいいんだよ。そうしたら少しは話聞きやすいだろ?

…少し、過去を振り返ってみてくれないか?時間をとるから。3分待つよ。

どんなことでもいいよ。子供の頃の事でも。楽しかったことでも、辛い事でも。



思い出したかな。私は思い出したくても思い出せないが、君たちなら出来たよね。

楽しかった頃っていつごろだった?聞いていくから手を挙げてみてくれないか?




・・・・やっぱりな。私の調べた通りだよ。

人の人生のうちで一番楽しかった時期って言うのは高校の頃だ!!

そうじゃない人もいるよな?そう思う奴がいて当然だよ。


じゃあ、例をあげて話してみるから長くなるかもしれないが聞いてくれ。

これは私が今取りついている人間の高校生の頃の話だ。





少女の名は亀月彩瀬かめつきあやせ。平凡な15歳だ。

住所は大阪の大阪市。

彼女は四月で高校一年生になる。

彼女が入学した高校は、自分の家から自転車で20分ほどの商業高校だ。

彼女は商業高校しか選択しなかった。商業高校は普通科の高校と違い簿記やビジネスの勉強、パソコンの勉強などをさせられる。しかも色々な検定を受けさせられる。

とまあ、大変なのだが高校を卒業したときに就職に有利だという利点がある。

亀月は近所の商業高校か、少し遠い商業高校か悩んでいた。しかし遠い方の商業高校はもう少し成績がいる(理不尽だがテストの点数で成績は決められる。その方がいいと望むものも多いだろうが。)

そんなこんなで亀月は近くの商業高校を受験した。





彼女の受験はハラハラしたものだ。彼女は中学の受験を一度失敗していたし、昨日まで熱が出ていて寝込んでいたしな。

しかしテストは問題なく出来たようで私も安心した。

発表までは日にちもある。彼女は残りの中学校生活を全力で楽しんでいた。

そして合格発表の日。私もドキドキしていたが彼女が一番ドキドキしていたのではないだろうか(当たり前か。)

彼女が自分の番号を見つけた時、彼女は涙を流していた。私も貰い泣きしてしまった(涙もろいんだよ。私は。)

それに彼女の努力は私も見てきたしな。本当によかったよ。




新しい制服を身にまとった彼女は、もう一つ成長した。此間まで中学生だったのに…。

少し寂しい気分だったが、人間が人生のうちで一番楽しい高校生活が始まるのだ。前向きに彼女の背中を押してやらねば。





そして、いよいよ入学式。中学の時と違い、人数が圧倒的に少なかった。こんなに体育館が広く感じたのも初めてだった。

1年生は一学年80名。そりゃ少ないはずだ。

彼女は2クラスのうちの2組だった。商業高校生は毎年男子が少ないのだが今年は9人。彩瀬は男子も混じったクラスだった。

彩瀬は出席番号で振り分けられた席に座る。周りは初対面の人ばかりだ。

彼女が入学式が始まる前に思っていたのは

(友達出来るかなあ。)

だった。可愛い。可愛いが彩瀬、お前から話し掛けないと出来るもんもできないぞ。

・・・・結局、彩瀬は入学式の日にはクラスメイトと一言も会話しなかったのだった。


こんな事で本当に大丈夫か…?

こうして、彼女の高校生活は幕を開けた。




次の話では亀月の紹介などを書きたいと思います。予定では(笑)

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