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国防騎士団vsオーガ

あらすじ

オーガが投げた棍棒に吹き飛ばされ民家と共に瓦礫の山にうもれた主人公の勇

国防騎士団長ガモンドが勇の仇をうつべくオーガに対峙する回

 一瞬の静寂が辺りをつつむ

ガラガラッっと瓦礫が崩れる音がした

ガモンドは尻もちをついた状態で

ゆっくり崩れた民家の方を見た

勇が自分を守って棍棒こんぼうの犠牲になった事を

改めて理解したガモンド


 『っ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

 クソッたれ〜〜〜!!!

 なんで、なんで俺をかばうんだよ!!!

 だから帰れって言ったんだ!!!』


そう言い両拳を石畳の地面に叩きつけ

悔しさをにじませる

しかしそれと同時に

自身の無力さを痛感もしていた


 『すまない、俺のせいだ

 俺が戦闘中にもかかわらず

 戦場に背を向けてしまった

 団長、いや騎士として失格だ

 すまないお嬢ちゃん・・・』


ガモンドは瓦礫の山を見て

勇の救助に行こうとするも

今自分が優先すべきはそっちではない

そう歯を食いしばりながら

自分に言い聞かせる


 『レイ!!!

 すまないがお嬢ちゃんを頼む

 せめてあそこから出してあげてくれ

 すまない・・・・』


ガモンドはレイに救助を託す

恐らく1人でどうにかなる瓦礫の山ではない

本来なら自分もレイと一緒に勇を救助に

向かえば、と思ったが

目の前のオーガを止めなければ

更なる被害が広がってしまう

自身を庇ってくれた人を助ける事もせず

この場所から離れる事は

自身を容易に許せる事ではなかった

しかし勇は恐らくもう・・・


 『お嬢ちゃん

 あの世であったら

 でいくらでも俺を罵ってくれ

 今は助けられるかもしれない命を

 優先する

 あんたに救われた命だ

 オーガをせめて一体

 嬢ちゃんの仇くらいはとってくる』


そう言ってガモンドは自身の武器である

槍のようなオノのような武器を手に取る

ガモンド専用の武器

槍の先、両側にオノを取り付けたような

扱いにはそれなりの力が必要になる為

今の騎士団で有用に使えるのはガモンドだけである

ガモンドは武器を片手に4メートルはある高台から

飛び降り周辺の騎士団を鼓舞する


 『騎士団!!!

 このオーガをしとめるぞ!!!

 武器がない今こそチャンスだ

 全員で総攻撃だ!!!

 ここを絶対に死守しろ

 この先に行かれたら終わりと思え!!!』


事実ここが最後の砦とも言える

ここから城はさほど遠くない

攻め込まれたら終わりである


ガモンド率いる騎士団は

武器を失ったオーガに

総攻撃をしかける

人の倍はあり怪力の持ち主であるオーガ

武器がなくとも殴る蹴るの攻撃だけで

かなりのダメージを受ける

騎士団も盾隊と大剣隊、槍、弓

連携をしつつ攻勢にでる

ガモンドはなりふり構わず先陣に立ち

オーガを追い詰める

ガモンド自身も攻撃をさばききれず

吹っ飛ばされたが

何度も立ち上がり

オーガを追い詰めていく

さしものオーガも膝をつき

崩れ始める

そこがチャンスと見たガモンドは


 『盾、足場だ!!!』


ガモンドが叫んだ瞬間

大きな盾を持った2人が

背中に盾を背負い横並びになり

ガモンドに背中を向けて膝をつき

そして坂道を作り上げた

そこへ走ってきたガモンドが乗り上げた瞬間に

盾隊の2名が力いっぱい立ちがる

その勢いを利用してガモンドは

目一杯ジャンプして前周りに1回転

遠心力をつけたオノをオーガの頭に

叩きつける

会心の一撃、まさにこれである

オーガはそのまま倒れ込み白目をむく

その姿を見たガモンドは咆哮ほうこうをあげる


 『うぉぉぉぉーーーーー!!!』


周りの騎士団員も呼応する

しかし喜びも束の間


 まだ1体倒しただけだ


冷静さを取り戻したガモンドは団員に


 『まず1体だ!!気を抜くな次が来るぞ!!!』


団員達に喝をいれ次に備えさせる

しかしガモンド本人はと言うと肩で息をし

体の節々(ふしぶし)が悲鳴をあげている

満身創痍に近い状態だった


 次・・・・いけるのか・・・・


そう思ったのも束の間

街門の槍、弓部隊の包囲網を抜けてきた

1体がガモンド達の前に現れた

傷をおった棍棒持ちオーガvs負傷者多数の騎士団

との一戦が始まった

ガモンド達の目の前にいるオーガの他に

少し離れた所で冒険者達との

戦闘中のオーガが見える

そちらの方をチラッと見たガモンド


 あっちは大丈夫そうだな

 あれがこっちに来るとさすがにやっかいだ

 街門の外にまだ1体いるはず

 そいつが来る前に目の前のこれを

 なんとかしないとだ


そう思った矢先

棍棒を全力で振り回すオーガに

騎士団員達が薙ぎ払われている

思った以上の攻撃力だった

ガモンドもオノで受け流すも

パワーに圧倒されて攻撃にまで転じられない


 『こいつは思った以上にまずい・・・』


思わず弱音が出てしまった


オーガの進攻は止まらない

若い2人の団員がオーガを止めるべく

立ち塞がる


 『ここは死守する!』

 『きやがれバケモン!!』


しかし圧倒的なパワーに

為す術なく吹き飛ばされて倒れる

倒れた2人の団員をオーガの追撃が襲う

棍棒を両手に持ち振り上げる

力任せに振り下ろす


 ガギィィィーン


振り下ろされた棍棒は

ガモンドがオノで受け止めていた

両手にオノを横向きに持ち上げ

頭上で受け止めるが

あまりの力にガモンドの膝が悲鳴を上げ

崩れそうになる

必死で耐えたが更なる一撃は

横からのなぎ払いだった

ガモンドは一撃目で手が痺れていた為に

2劇目のなぎ払いでオノが飛ばされてしまった


 しまった・・・・

 ここまで・・・か・・・


 『団長・・・に・・げて・・くださ・・・ぃ』


意識朦朧とした若い団員がガモンドに伝えた後

意識を失った

ガモンドはオーガと対峙しながらチラッと団員を見る


 『ハハっ

 ここでまた誰かを見捨てたら

 勇者の嬢ちゃんにあの世で合わせる顔がねーよ』


ガモンドは強がったものの

オーガが棍棒を振り上げた瞬間に

死を悟った

 

 万事休す


そう思いオーガを睨みつけた時だった


ドガーーーーーーン!!!


破壊音と共に民家の瓦礫の山から

棍棒が空高く舞い上がる

誰しもがその棍棒に目を奪われる

クルクルと周りなが落下してくる棍棒

そしてその下には両手を上にした勇が

にっこり笑って立っていた

そして棍棒をしっかり受け止めて


 『痛くなーーーーい!!!』


そう叫んだ


続く


次回やっと主人公のターン

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