表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/48

今日から勇者ですか?

たどり着いた先で勇が聞いたのは疑心の声

 勇が飛び出た先は空気が重かった

たくさんの人が勇を驚愕の目で見つめ

ボソボソと話し始める


 『おい、本当に出てきたぞ』

 『大丈夫なのか?女の子じゃないか!?』

 『やはり時期が早かったのでは?』

 『姫様は焦りすぎたんだと思う』

 『いや魔力が足りなかったんだよ』

 『失敗だろう・・・これは』

 『新たな手段を考えないとダメだろう』

 『はぁ〜どこの馬の骨が出てきたんだ』

 『ふざけるのも大概にしてほしいな』


どうもあまりいい雰囲気ではなさそうだ

勇の耳にも聞こえてくる不満の声

 

 これきっと私の事言ってるよね


勇は自分がこの場所に現れた事が

ここの人達にとっては望ましい状況では

ないのだろうと聞こえてる声で判断した

だがあまりにもストレートにぶつけられる声に

少しイラッとしてしまう

 

 『いや〜聞こえてるんだけどなぁ〜アハハ』


苦笑いしつつボソっと呟く

好奇の目と疑心の声を向けられる勇


 せめて聞こえない声で言えよ


心の中で呟きため息を吐く勇

肩を落としてどうしたものかと考えていると

勇に近づいてくる1人の女性に気がついた

その女性は周りの愚痴ってる人達とは身なりが違い

綺麗なドレスを纏い

立ち姿、歩く姿に貴賓きひんがあった


 『あの、失礼ですが勇者様でしょうか?』


目の前の綺麗な女性が勇に尋ねる


 綺麗な人だけど

 私と同じくらいの歳かな

 なんだか悲しそうに見える

 あ、私が来ちゃったせいなのかな・・・


そんな事を考えてぼーっとしてる勇


 『あの?』


と女性が勇に再び声をかける

勇はハッとして


 『はぃ!私勇者です!今日から勇者です!!!

 初めてですがよろしくお願いします!!!』


お辞儀は90度

シュタッと頭を下げて挨拶をする勇


 『よかったぁ〜』


と安堵した優しい声が女性からもれる

勇はその声に癒されそうになったが

お辞儀した状態の勇は目線は見ていた

彼女が小さく拳を握ってガッツポーズしていた事を


続く

次回綺麗な女性はもちろんお姫様

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ