入学式のハプニング ( 3 )
ヴィンセイン学園。
それは、貴族達が通っている学校のことである。
魔力が多い者や身分の高い者が重視され、ヴィンセイン学園で好成績を残した者には、将来が保証されることとなる。
今のヴィンセイン学園には、私が昨日の舞踏会で出会ってしまった王子達も通っている。
ええ、もちろん人気者。それに優秀。
私?
私はふつーの学生よ!
普通の学生になる予定。
なんかものすごく心配になってきた。
いいえ、そんなことないわ。前を向いて生こう!
私達はヴィンセイン学園にやって来た。
私達というのは、私、お父様、お母様、お兄様、セドリーのことである。
お父様とかお母様とかお兄様とかと言うのは全く抵抗がなかった。
セリスの本当の家族だものね。
ヴィンセイン学園、初見。
1単語で言うと、城。
1文で言うと、超絶豪華で城みたいな学校。
もう少し詳しく言うとこうだ。
ゴシック様式と言うのだろうか。現代 ( 私の前世 ) ではこんな学校はありえない。昔の学校はそんな感じだったのかな。これくらいの大きな学校はありえないと思うけど。
USJに行った時に見たホグワーツ城が1番近いかな。
「じゃあ、私達は先に会場で待っているわね」
「魔力測定、頑張ってね。僕の可愛い娘」
「セスの周りに変なハエが飛ばないようにするから、安心してくれ」
「セス姉様、とっても綺麗ですよ! 今日の主役です!」
私以外の皆が入学式の会場に向かう。
私は、新入生だから後で入場する。
その会場で、魔力を測定するのだ。
なんだかその魔力測定で嫌事が起こるような気がする。
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