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転勤先5年間の不思議な話

座敷わらし

「旅行」第3話


不思議な事は家の中だけでなく、外出先でも起こった。

神奈川の友達が母娘で泊まりに来た時の話。

当然、彼女も「誰か来たよ。音がする。」とお決まりのコース。

怖がらせないようにごまかした。

その夜は大雪で、翌朝にはお天気となり、夫の運転でスキーへ。

高速に乗ると、初めてフェードアウトという体験をする。

真っ白で何も見えなくなった。

焦る夫!

視界が開けると、何とトラックが横転しているではないか。

夫、うまく交わして高速を降りた。

料金所職員にトラック横転を知らせると、初めて知ったようだった。

私達は無事だった。

何より、お客さんが事故に遭わなくて良かった。

胸を撫で下ろす、とはこのことか。

玉突き事故や渋滞にもはまらずに済み、スキーを楽しむことが出来た。


その翌年の旅行の話。

夏休み、家族3人で3泊4日のドライブ旅行。

最初のドライブインで

外のベンチに座り朝食を取った。

トイレを済ませて、さあ出発。

夫が「俺のバックはどこ?」「知らない。」

旅行初日で、財布と免許証、社員証や印鑑等

大事な物が入ったバックを紛失!?

ウロウロ探し回っていると、50代位の男性が近づいて来て「何かお探しですか?」「黒いバックがなくなって・・・」

すると「ちょっとこちらへ来てください。」

一緒に駐車場へ向かうと、

彼の車から夫のバックが。

「ベンチに置きっぱなしになっていて、誰かに盗られる前に私が保管していました。中身を確認して下さい。」

「はい、間違いないです。ありがとうございました。お名前を・・」と夫がお礼しようと財布を取り出すと

「いやいや、そんなことはいいです。良かったですね。気をつけてお出かけ下さい。」

と別れてから

「良かったねー見つかって!親切な人がいるもんだね!」と興奮した後

「いや、待てよ。あの人、自分の車に持って行くの、おかしくない?」

と論争になった。

「本当は、自分が盗ったんだけど、美しい奥さんが探してるのを見てかわいそうになったのね。」

と、締めくくり

旅行を楽しむ事が出来た。

もしあの時、バックを紛失していたら・・・。

旅行は中断、てんてこまいだったろう。


またその翌年のドライブ旅行の話。

ホテルに到着し、私が先に車から降りて受け付けに行くと、3組が待っていた。

遅い、と思った夫がやって来た。

すると「パパ!大変!」

と、輝までやって来たが尋常じゃない様子。

何とやや下りに停めた車のサイドブレーキが甘かったのか、

車が勝手に動いたので

輝が知らせに飛んできたのだ。

運良く、カーブになっていたので前の車にぶつかることなく縁石に止まっていた。

でも、前の車と数mmの隙間しかない。

見ていると、その車の持ち主の男性が来て

「平気平気!傷なんかないよ。」とちゃんと見もしないであっけらかん。

「きっと美人な奥さんの車を責めることが出来なかったのよ。」と私。

神経質な人とか、新車じゃなくて良かった。

もし、直進の長い下り坂だったら、車は?輝は?

大事に至らず、そのままチェックインすることができた。


今思えば、輝は守られていたのでは?

座敷わらしに


つづく

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