世紀末サラリーマン‐漢螺駆凱篇‐
第二回なろうラジオ大賞投稿作品第三弾!!
二〇XX年。
第三次世界大戦の最中、某国で開発された新兵器『リア充爆弾』が投入され……世界は荒廃した。
そしてそんな世界を復興させるべく、かつて世界のGNP第三位であった日本のサラリーマンが立ち上がる……そんな時代のある日の事。
漢螺駆凱。
大陸某所に存在する謎の都。
そこの復興計画を進めていた俺の親友が失踪した。
俺は心配になった。
奴は強いから心配いらんと言う同胞もいたが、俺は心配のあまり独断で、その都の調査を開始した。
ミイラ取りがミイラになる可能性もあるが、奴は第三次世界大戦が起こる前――俺が企業戦士として戦っていた時に何度も励ましてくれた漢。
奴がピンチの時は、俺が助ける。
それが新人時代からの……俺の奴への誓いだ。
だから俺はその都へと侵入し……そして絶句した。
なんと漢螺駆凱は、性的方面に魔改造された女性を利用し多くの漢共を籠絡・骨抜きにして捕らえ、その氣のエネルギーを用いて究極の戦闘人間を生み出すための実験場であったのだ。
そして俺が都の最深部へ至った時には、すでに黒幕共の計画は完遂していた。
俺の目の前に黒幕共の言う究極の戦闘人間が立ち塞がる。
俺の親友を始めとする、多くの漢共の屍の山を背景にして。
そして、戦闘は始まった。
戦闘人間と俺の拳が交錯する。
何度も何度も殴り合い……そして最終的には、俺が吹き飛ばされる。くっ、究極の戦闘人間と黒幕が呼ぶだけはある。強い。だがここで負けるワケにはいかぬ。
死んだ親友のためにも!!
「ハァァァッ!!」
「……なぜ、倒れない?」
何度も何度も殴りつける俺を見て、戦闘人間が口を開く。
その顔は、本気で困惑している顔だった。それが俺の癇に障る。拳に込める想いを爆発させるほどに!!
「なぜ、だと……? 親友をやられたんだ。ここで倒れて、お前を止める事ができなければ……俺は死んだ親友に顔向けできねぇ。だから……だからお前だけは!! 絶対に倒す!!」
そして俺は……究極奥義を発動した。
「舞羅狗拳法究極奥義――禰須覇隷恕!!」
奥義は戦闘人間の急所を抉り……俺はギリギリ勝った。
「……理解、不能だ……けど、なんか……いい、な…………」
戦闘人間は最期にそう言い残し、死んだ。
そして黒幕は……いつの間にか逃げていた。
おそらくここでのデータを利用し、新たな事件を起こすつもりだろう。
しかし、俺は追わない。
体力が消耗したのもあるが……今は、亡き友を弔ってやりたい。
奴らへの復讐は、後でいい。
読み切り版の、まさかの続編!!