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欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


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第46話 欠陥奴隷は噂を耳にする

 死体からスキルを手に入れた俺は路地裏を出る。

 何事も無かったかのように通りを歩いてギルドに戻った。


 現れた俺を目にして、冒険者達は意外そうな顔をしていた。

 三人に連れていかれた時点で、無事に帰ってくるとは思わなかったのだろう。

 彼らは互いに何か耳打ちしているが、俺としては内容なんてどうでもいい。

 たぶん悪口に違いなかった。


 冒険者達は、俺が三人に勝利したことは理解しているはずだ。

 状況的な流れもそうだが、俺の服装が要因となっていると思われる。

 外套や鞄は三人から強奪したし、あちこちに返り血が付着していた。

 それなりに高価そうだったから貰ったのだ。


 死体はあの路地裏に放置している。

 持ち物はきっと浮浪者が漁って奪うだろうから、先に俺が貰っても問題ない。


 俺は酒場の端の席に座って休憩をする。

 少しばかり心を落ち着かせたかった。

 人間を殺したばかりで、若干の興奮が残っているのだ。

 いくら俺でも、いきなり依頼を受けるほどの余裕はなかった。


(誰も話しかけてはこないな)


 俺は頬杖をつきながら周囲を見る。

 既に俺への興味を失って、新たな話題で盛り上がっている冒険者も多かった。

 こういったことは日常茶飯事なのかもしれない。


 衛兵だっていちいち調査はしない。

 冒険者の死なんて当たり前のことだ。

 争いから殺人に発展することも珍しくない。


 ましてや俺の殺した三人は、貧民街の住民であった。

 誰も死を悲しまないし、すぐに皆の記憶から消えてしまうだろう。

 だから俺が罪に問われることもない。


 ギルド職員も黙認しており、俺を咎める様子もない。

 明らかに俺は被害者であることも分かっているからだ。

 こういった出来事では問題にならないらしい。


(この調子でいい。舐めてはいけない人間だと思われるべきだ)


 強さを無駄に隠すつもりはない。

 俺は英雄になりたいのだ。

 今後も余計な因縁をつけられるかもしれないが、そういったものを跳ね除ける力を得ればいいだけである。

 それができるだけの能力が、俺にはあった。


 休憩を済ませた俺は、今度こそ掲示板へと向かう。

 すると冒険者達が自然と俺を避けた。

 気味悪そうに睨んでくる者もいた。


 何人かは俺より格上だろうに、なぜそんな風に見てくるのか。

 理解に苦しむも、別にどうでもよかった。

 それよりまずは依頼をこなす方が優先だろう。

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