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欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


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第40話 欠陥奴隷は冒険者活動を始める

 翌日、俺達は昼過ぎにギルドへと赴くことになった。

 各種スキルを使用した上でしっかりと睡眠も取っている。

 森で蓄積された疲れは完全に消えていた。


「今日も穏やかな街ね。楽しく遊びたくなっちゃう」


 隣を歩くサリアは元気そうだった。

 彼女が疲れたり、傷付く姿が想像できない。

 本当に人間なのか疑いたくなる。

 魔女と呼ばれるような存在だし、ステータス的な面で考えても人間離れしているのだろう。


 ギルドに赴く目的は、冒険者カードを受け取るためだ。

 今渡されている紙のカードは仮登録で、試験合格によって正式な物が貰えることになったのである

 今後はそこに基本情報が載せられるらしい。

 どこの国や街のギルドでも使えるそうで、これがあるだけで、ギルド提携の店舗にて割引が利くのだという。


 階級次第では身分証明にもなるらしい。

 ただし今の階級では、そういった効果は望めない。

 冒険者は便利屋のような扱いだが、世間一般ではならず者の印象が強い。


 粗暴な人間が多いので正しいだろう。

 盗賊なんかと区別の付かない者だっている。

 やはり間違っていない認識であった。


 ここは依頼をこなして信頼を得るしかない。

 理想の英雄になるには、やはり階級を上げていくのが手っ取り早かった。

 地道な活動こそが、最も近道になると思っている。


 ほどなくしてギルドに到着する。

 すぐさま職員が駆け寄ってくると、俺達を前に一礼してきた。


「いらっしゃいませ! こちらへどうぞ!」


 随分な対応である。

 言うまでもなくサリアがいるからだろう。

 俺だけならこんな対応をされなかったはずだ。

 サリアに余計な問題を起こされたくないからこそ、こうして素早い行動を見せたに違いない。


 別室に案内された俺達は、さっそく金属製のカードを渡された。

 階級が上がっていくと素材も変わるらしい。

 仮登録の紙に比べると、かなり高級になっている。


 俺とサリアは階級が異なるため、微妙に色合いが違う。

 ちなみに俺のカードは鈍い銀色で、サリアのカードはもう少し薄い銀色だった。

 金属的な価値は、サリアの方が何段階か高いのだろう。


「売却は禁じられていますのでご注意ください」


「任せてよ。決まりはしっかりと守るわ」


 サリアは職員の肩を叩きながら微笑む。

 職員は顔面蒼白で、必死に笑顔を維持していた。

 今にも逃げ出しそうだが、それを必死に耐えている。


 俺は気の毒に思いながらも、口出しはできなかった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 第40話到達、おめでとうございます! [気になる点] >サリアは職員の肩を叩きながら微笑む。 >職員は顔面蒼白で、必死に笑顔を維持していた。 >今にも逃げ出しそうだが、それを必死に耐えてい…
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