表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
欠陥奴隷の英雄偽譚 ~レベル上限のある世界をスキル強奪チートで這い上がる~  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/85

第25話 欠陥奴隷は試験の準備をする

 試験開始は今日の夕方に決定した。

 本来は日を置いて他の仮登録者と合同で挑むそうだが、今回は特例である。

 俺達二人は別枠として試験をすることになったのだ。


 言わずもがな、サリアがいるからだろう。

 彼女がいては他の者達が試験に集中できない。

 最悪、犠牲者が出るかもしれなかった。

 だからギルドマスターの判断は正解だと思う。


 夕方、街の外にある森に来るように指示された。

 そこが試験会場になるらしい。

 ギルドを出た俺達は、通りを歩きながら会話をする。


「認定試験だって。すごく楽しみねぇ」


「緊張するけどな」


「大丈夫よ。私がいるんだもの。魔王が来たって倒してあげるわ」


 サリアが飄々と言ってみせる。

 実に頼もしく、きっと誇張表現ではない。

 彼女なら本当に勝ててしまうのではないだろうか。

 なぜこんな人物に好かれているのか不思議になってしまう。

 たぶん珍しい観察対象だと見なされているのだと思う。


(それにしても、試験か……)


 どういった内容かは不明だった。

 ギルドマスターは冒険者の適性を見ると言った。

 単純な強さだけでは駄目なのではないか。

 サリアに任せ切りだと、力押しになる可能性が高い。

 俺もしっかりと考えねばならないだろう。


 そういったことを考えながら、俺達は買い物を始めた。

 試験に向けた前準備だ。

 サリアの隠れ家には様々な物が置いてあるが、実験器具や材料しか保管していないらしい。

 困った時は魔術もあるので、冒険者に必要な物は持っていないそうなのだ。

 今回はサリアが金を出すとのことで、買い物をすることになったのであった。


「誰かと買い物をするなんて何年ぶりかしら。とても楽しいわ」


「そうなのか?」


「私って人付き合いが苦手なのよね。あんまり長続きがしないの」


 悲しそうに言うサリアだが、決して同情はできない。

 長続きしないとは、つまり彼女自身の手で殺しているのではないか。

 その仲間入りを果たさないように気を付けなくては。


「ルイス君は何か欲しい物とかあるかしら?」


「いや、特にないな……あっ」


 俺はふと足を止める。

 サリアが不思議そうに顔を覗き込んできた。


「どうしたの?」


「あそこの店の肉鍋が食べたい」


 俺は前方を指差す。

 そこには肉鍋が名物の店があった。

 貧民街でも美味いと評判だったのを思い出したのだ。

 まとまった金を得た者は、こぞって利用すると聞いたことがあった。


「いいわね。さっそく行きましょう!」


 サリアは俺の手を引いて店へ進んでいく。

 特に異論はないらしい。

 ちょうど腹も空き始めていたので、試験の前に食事をするのは悪いことではないだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 成り上がり大好きです! [気になる点] 続き!! [一言] 頑張ってください! 応援してます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ