長い道のり
どうやら性同一性障害から戸籍を変えるまでガイドラインがあり、性同一性障害と診断されるまでにはセカンドオピニオンまでの診断書が必要だ。
つまり、2人の医者に診断書を貰わないと駄目なようだ。
当然ながらリサさんが行ったであろう性別適合手術もだ。昔は性転換手術と言っていたが、心と体を適合させる、という意味合いなのだろうか、呼び方が変わっていた。
日本でも出来るが技術の差から海外へ行く人が多いらしい。
手術をする為の推薦書も必要で必要な書類だらけだ。
さらには推薦書や診断書を貰うためには長期的で普遍的な意思と一年以上のホルモン治療と女性としての生活実績。
手術費の工面まで含めると5年、10年と長い時間をかけている人もいるようだ。
「結構大変だな…。」
女性ホルモンにもリスクがあるようだ。
頭痛、吐き気、眠気。
長期間の服用による肝臓へのダメージ、3ヶ月程度で男性としての生殖機能が失われ不可逆である。
そして、一生ホルモン療法が必要になるということ。
一度始めたら二度と戻らない。
戻る気は無い。
しかし、誰にも話さず、話せず進めてもいいのか、と言う疑問もあった。
しかし、僕は迷わず女性ホルモンの錠剤を代理輸入サイトで購入を決めた。




