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80.

満露国境線において、動きがあった。

「露欧国境線戦において、大規模な空爆があった模様、か」

陸軍省からの伝令を冷静に聞いた日本皇国軍満露駐留軍司令長官兼第21師団長並びに第6軍司令官、澤井義一(さわいよしかず)陸軍大将がそう小さくつぶやいた。

地下にある野戦司令所では、中国の戦車部隊の影をすでに捉えていた。

「レーダー探知によれば、現在、敵の戦車部隊はここから60キロメートル離れた地点にいるそうです。なお、高射砲も宇宙軍からの情報によって確認されています」

探査員が報告をあげてくる。

「そうか…実動部隊は」

「すでにいつでも稼働できるようになっています」

「他に敵部隊は」

「観測できません。欧州宇宙軍が現れる可能性はゼロではありませんが、ほぼないでしょう」

探査員の報告を聞きながら、参謀が澤井に答えた。

「敵の陣形は」

「2列縦隊です。1列が1個大隊程度の戦力を有しています」

「では、挟撃をするつもりなのだろう。左と右からか」

「現在、我が方は、地雷を埋め込んでおります」

「地雷原に誘い込ませるか…よし、では戦車部隊を出そう。戦車部隊へ伝達。進撃させるぞ」

「了解、通達します」

伝令に命じた澤井は、敵影のレーダーから、どのあたりで会敵(かいてき)するかを考えていた。

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