表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/117

55.

第51章 東京戒厳司令部


皇紀2760年勅令第421号により、陸軍近衛師団、第8師団、第9師団、海軍第1艦隊、空軍第1航空隊を職務停止とし、第1師団を東京戒厳司令部として改組することが決定された。

これらの部隊は、関東一円を守護するための部隊であり、また、東京という日本皇国憲法に規定されている首都を守るためにある。

だが、それらを一つにまとめ上げるということは、首都の防衛能力を格段に高めることにつながった。


第1師団師団長改め東京戒厳司令部司令官となった甘貝広阿(あまがいひろあ)少将が、防衛司令部でそれぞれの職員の長と会合を開いていた。

「今回の戦争の陽動作戦とみられる占拠事件は、すでに収束に向かっている。だが、中国、インド、欧州との戦争は、これからが本番だ。東京という一地域で見たとき、どのように感じる」

甘貝少将は戒厳司令部参謀長に聞く。

「東京で戦闘が起こることはあまり考えられません。もちろん、工作員が起こす突発的な戦闘はあると考えられるので、備える必要があります」

「工作員というのは、ゲリラだと思っていたらいいのか」

「そう考えてもらっても結構です。国際条約において保護されない彼らは、正式には捕虜とせずに、処断することが可能です」

「なるほど……防空は」

防空は、空襲に備えるということが元々の意味であり、ここでは制空権を含めた空全般のことを指している。

「宇宙軍からの監視を逐次報告してもらっています。敵軍が不穏な動きをしたら、すぐさま教えてもらうことになっています。潜水艦については空軍及び海軍が常時監視しています」

「敵艦隊についても、宇宙軍が管轄しているのか」

「ええ、そうです。他に空軍も監視しています」

「分かった。スクランブルをかける際は」

「航空隊に直接下命します。小隊規模で緊急発進は可能です。いつでもいけますよ」

「よしわかった。首都防空はそれで大丈夫だな。工作員による暴動は」

「東京都庁、衆議員会館に対しての侵入は排除済み。その他、関東圏における暴動はすべて鎮圧済みです」

「なら、次の話をしよう。現在の主戦場は、朝鮮半島北部、満露国境線、露欧国境線か」

「皇国軍が直接的にかかわっているのは、前2つです」

参謀長がよどみなく答える。

「露欧国境線には、観戦武官がいただろ」

「ええ、駐在武官の一部を派遣しています。どうしましたか」

「いや…なんでもない」

司令官はそう言って、部屋から出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ