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112.

「衛星爆弾、目的地へ墜落。確認しました」

日本皇国宇宙軍の近江大臣(このえおとど)宇宙軍迎撃少佐が、宇宙軍省へ直接連絡を続ける。

上層部からそうするようにと、連絡が既にあったためだ。

「欧州連盟の大統領府の崩壊を確認。並びに大統領府に設置されていた欧州連盟軍総司令部からの連絡が、完全に途絶しました」

「了解、帰艦せよ」

「了解」

指示に従って近江少佐は母艦である畿内へと戻る。


「よく戻ってきたな、戦闘詳報は後で提出を」

狩留鹿毛(かるかも)宇宙将補が、艦長として近江少佐を出迎える。

「艦長、歓迎、ありがとうございます」

近江少佐は、狩留将補の姿を認めると、すぐに敬礼をする。

「うむ、それで、どうだった」

狩留将補が答礼をし、手を下げながら言う。

「あれが、衛星爆弾なのですか。弾道ミサイルよりもピンポイントに、それでいて被害は局地的です」

「それが目的だったからな。その通りだな」

「では、あれでよかったのですか」

「ああ。周囲には人家はなく、全てが軍事基地化している。民間人に被害が及ぶとしても、戦争だ。あきらめろとしかいうことができないだろうな」

「…そうですか」

「不服か」

「いいえ、そうではないのですが」

近江少佐がすこし考え込んで、狩留将補に答える。

「いいえ、なんでもありません」

結局、何も言わずに艦内へと戻った。

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