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三八劇目 「車椅子の少年!?”天声”チコ」

ようやくストーリーに復帰です(汗

そしていよいよ最終戦線の本拠地に入ります。

「忘却街って残酷ピエロに、劇場以外乗っ取られたんだろ?つまり街中に人が居たら、それは最終戦線の奴らって事だよな?」

俺が確認すると、リリラルがネコ耳をクルクルさせながら頷いた。

「うにゃにゃ。そろそろ最終戦線の本拠地に入るニャ」

俺ら一同を先導するリリラルがそう言った。

するとさっきまでの廃れた街の雰囲気から、段々と街として機能しているような様子に変貌する。

電気が通い、どこかから人の声もする。

「ここからは奴らの縄張りニャ。見つからないようにするニャ」

リリラルは口元に人差し指を置き「しー、ニャ」と言った。

「お、おう」

「分かったのだ」

「・・・了解」

「おっけーナリ」

妙な緊張感が俺らを包む。

が、そんな努力も虚しく「ねえ!」と後ろから声がした。





俺らは思い切り肩をビクつかせて、その声の方を向く。

そこには車椅子に乗った一人の男の子がいた。

歳は11、2歳と言ったぐらいか。マリオンよりかは幾つか年上に見えたが、まだまだあどけなさの残る男の子だった。

ボク、こんなところで何やってるナリ?」

ベルがその片翼を畳み、しゃがんで少年と目線を合わせながら言った。



ボディコン姿でそうやってしゃがむと・・・ほら、三角地帯が。



男の子は顔を赤らめて、目を背けた。



何が起こったかは、読者みんなのご想像にお任せる。




「お、お前らこそ!こんなところで何やってんだよ!!」

口を尖らせながら、少年が言った。

「まさか、あいつらにギルドバトルしようってのか?」

「ああ、どうにかこの街を元の街に戻したくてな。名前も使っちゃいけないなんて可哀想すぎるだろ?」

「やった!やった!」

少年は巧みに車椅子を操り、グルングルンとその場で回った。

「これで皆も、き使われなくて済むよ!」

さっきまでの刺々(とげとげ)しい雰囲気を和らげ、目を輝かせて言った。

「こき使われる?」

「そうさ!ギルドバトルで負けた奴らは皆、キョーセーロードーかゴラクテーキョーを課せられているんだ」

「強制労働に娯楽提供だってっっ!?」

「一体どんな事をさせられているのだ?」

アスカはブルマのゴムをパチンとさせて尋ねた。

「力持ちの人やスキルオーナーは、最終戦線やつらの雑用やらされたり、鉄砲玉として別のギルドとか村とかを先頭切って襲う役目を負わされたりしてる。ギルドバトルで負けたからって、なんであんな事が出来るんだろう・・・」

「・・・!!もしかして、赤い石、体に埋め込まれてなかった?」

マリアは胸をタユンとさせて、そう尋ねた。

「あ、うん。どうして知ってるの?」

「俺と同じ・・・だから・・・」

マリアはもう一度胸をタユンとさせて、そう口にした。

彼女もミノタウロスを忘却街の最後の住処だった劇場に導いて、俺を抹殺しようとしていた過去があるのだ。しかしそれは彼女の意思ではなく、“猩々緋煌石ルビー”という『人を制御する』石によって強制されたものだった。きっと間違いなく、それと同じものがギルドバトルで負けた者たちにも、埋め込まれているのだろう。

「まさに捨て駒なのだ」とアスカが、ブルマのゴムをパチンとさせる。

「ドイヒーなり」とベルが、ワンレンに指を通す。



いや、マリアベルのキャラ大丈夫か?

世界観ぶち壊してないか?



俺は主人公として、作者に向かって心の中で呟いた。

「それとあまり力のない女の人とか、スキルオーナーじゃない人は、ゴラクテーキョーしないといけなくって。あいつらを気を良くさせたり、愉しませたりさせないと、魔物の餌にされちゃうんだ」

それを聞いて、俺らは震撼した。

俺の頭の中で、一人の女の子が間違えてお酒をこぼしてしまうと、虎の魔物の餌になり、食い殺される映像が浮かんだ。

他の一同もそれぞれ何かしらの似たような境遇シチュエーションを、頭に想像させたのだろう。皆顔を引きつらせている。

「でもボクは、大丈夫みたいだね?お姉ちゃん安心したよ♪」

とベルが髪を書きあげながら、男の子の頭をポンポンと叩いた。

「ぼ、僕はお歌が歌えるから、どうにか殺されずに済んでるんだ」

「君・・・歌手・・・?」

「僕の名前はチコって言うんだけど、聞いた事ない?」

「チコ・・・、にゃにゃ!!もしかして、あの“天声”チコかニャ!?」


それと並行して設定集も書いていきます。

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