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gentle love  作者: 朱希
アメリカ編
11/33

fourth day-2-

それは強く







気高く









暖かいもの









gentle love











一度着替えを取りに行き一緒にプールのテーマパークへ行くこととなった。

呼びに行くとレオンは電話をかけていた。

英語でもなかったためおそらく自国の人間と話しているのだろうと思った。

しかし、レオンのその姿を見ていると子供ではなかった。

人を見下すような、心の奥でだれも信用していない瞳。

七海はあまりあの目で見られたくないと思ってしまった。

レオンはため息をつき電話を切ると七海たちの到着に気づく。

「I'm sorry.Let's go.」

七海たちを見たときには子供の無邪気な顔に戻っていた。

前を双子の間にレオンの子ども組が歩く。

そしてその後ろに手をつないで七海と香南が歩いていた。

香南は言わずもがなサングラスをかけている。

そしてその後ろにはSPが警備をしながら歩いていた。

「今日も暑くなりそうですね。」

「そうだな。」

「絶好のスイミング日和ですね!最初どのプールで泳ごうか迷います。」

「あまりはしゃぎすぎて人にぶつからないようにな。」

「はいっ!香南さんも一緒ですから大丈夫です」

笑顔で香南の方を見ると香南はぎゅっと口を閉じる。

「…俺は今日泳がねえから、なな楽しんできな。」

「香南さん…」

「大丈夫。一人で少し考えたいんだ。」

その言葉に七海は悲しい顔をするが首を振る。

「わかりました。私双子とレオンくんとたくさん遊びます。香南さんも気が変わったら言ってくださいね」

香南は少し微笑むと少しだけ首を動かし頷いた。









着替えてプールへ向かった後設置されている机椅子を確保し、そこにタオルなどを置く。

そして七海と双子、レオンは運動をし始めた。

双子とレオンは何度も香南の方を向いていたが、七海が説得すると笑顔に戻り4人でプールに向かった。

少しだけため息をつくとすでに見当たらない4人が向かっていった方を見る。

わかって入るけれども頭が追いつかないこの状況。

確かにレオンが悪いわけではない。

しかしあの時は彼を責めずには居られなかった。

また自分の大切なものを奪われてしまうのではないか、その恐怖には変えられなかった。

けれど七海が言ってくれたあの言葉







『私は、私はっ誰にも奪われない!!あなたの大事なものだから!!』










何よりも自分の心の中に入ってきた言葉。

あの言葉を自分は信じたい。

ここで一歩踏み出したい。

レオンと話すことができたら、今まで向き合えなかった現実に向き合う勇気をもらえそうな気がした。

しかし実際にレオンの目の前に立つと声も出なかった。

またあの闇にとらわれそうな気がした。

そして朝レオンが話していた人物それは母親だった。

自分には何も無くなってしまったものを彼は持っている。

何度も彼が望んで手に入れたものじゃないとしても、彼がとても他人行儀に話していたとしても羨ましかった。

七海は一生懸命待ってくれている。優しく声をかけてくれる。

今のこの幸せなままではいけないのか?

これ以上嫌な事を引きずっても仕方ないのでは?ぼんやりと考えていると机の上に飲み物が差し出された。

差し出された方向を見るとSPであった。

「Thank you」

例を言いぼんやりと飲み物を眺めていた。

するとSPがぽつりと話し始めた。

「His mother and father don't love him.」

目を見開きSPの方を向く。

彼には両親がいるのに愛情をもらっていない…?

「They give him only expectations that not love.His father expects for his company.His mother is expecting for loved by father.ha,It is strange relation.」

自分は彼の親に雇われていると言うのに、小馬鹿にしたように笑う。

どちらも自分勝手な期待だけレオンに背負わせ、レオンを愛そうとしない。

「…」

「Leon noticed it.He is smart.So he doesn't love them...no,He don't know 'love'.So he became self-centeredness.he noticed them that he is a solitary person」

香南は飲み物をぎゅっとつかむ。

七海が言っていた通りだ。彼は愛を知らなかったのだ。







『香南さんにそっくりだったんです。初めて出会った頃の香南さんに。』

『なんか絶望していると言うか、もうどうにでもなれと言うか…そう言う気持ちでいっぱいな感じだったんです。』









「He has changed since coming here.They changed him.」

4人が向かって行った方向を向く。

そのSPの顔はどこかしら誇らしげだった。

「He is treasure for me...very very valuable boy...Thank you.Thank you very much for change him,teaching him 'love'」

SPはとても感謝をしていた。自分の大切な宝物を変えてくれたと。

しかし香南にとって戸惑う要因でしかなかった。

自分はレオンに何もしてない。しているのは、変えたのは双子や七海だった。

「I have done nothing.」

「You have important reasons,don't you?」

理由があるのも見透かされている。

「If you don't it,you will make friends with him.Leon is good boy.」

にっこりと笑顔で返される。

ひそかに自分の坊っちゃんを自慢するところも忘れてはいない。

ため息をつき照れた顔で飲み物を飲んだ。

目を閉じてレオンを思い浮かべる。








誰も信じないと言うような冷たい瞳、けれども助けて欲しいと願うような声。









「Can you stay here?I want to go to their place.」

香南の言葉にSPは嬉しそうにうなずいた。

そして香南は言葉通り、七海たちのところへ向かった。















香南が探していると流れるプールのところで人だかりができていた。

人の集まっているところには行きたくないと離れようとしたら知っている声が聞こえてきた。

「Shut up!You push Louis!」

その声は先ほどまでに思い浮かべていたレオンだった。

目を閉じて深呼吸をしてその人だかりの中に入って行く。

そこには泣いている瑠唯を宥めている七海、そして知らない男の子を七海たちから守るように怒っているレオン、それを驚いたように見つめている美羽だった。

「七海!」

思わず叫ぶと七海がほっとした様子で香南の方を見た。

「香南さん!」

「どうしたんだ?」

泣いている瑠唯の頭を撫でると瑠唯は香南の方を向いて今度は香南に向かって泣き始めた。

すると美羽が補足をしてくれる。

「このプール深いからプールに入る直前でるい入るのためらってたんだよ。そしたら後ろからとつぜんあの子がるいを押したんだ。うきわつけてなかったからるいおぼれそうになって。そんでレオンがとつぜんおこったんだよ。けどあっちがあやまらないから…」

レオンは香南が来たため大人しくなった。香南が相手の子供の方を向くと自分はやってないと言うように首を振る。それが余計レオンをいらだたせたのか思わず手を出しそうになっていた。

「Leon!Don't move!!」

思わず香南は声を出していた。

その声にレオンはピタッと止まり香南の方を不安そうに向いていた。

レオンは瑠唯のために戦ってくれていた。そのことが胸をつまらせる。








待ってます。いつまでも。









「Thank you for protecting Louis.」

香南はレオンを後ろから抱き締めた。

お待たせしてもうしわけありません。


拍手やお気に入り登録ありがとうございます。

これからもよろしくおねがいします。

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