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gentle love  作者: 朱希
アメリカ編
10/33

fourth day-1-

大好きな言葉







大好きな人







同じなのに








昔はとても苦しかった








gentle love









双子はゆさゆさと自分が揺らされてるのを感じた。

「うむう~…」

「すぴー…」







「起きなさーい!!今日も行くんでしょ!!!」






突然の大声に美羽はガバッと起きあがり横を見る。

すると七海とその後ろの香南が立っていた。

「ななちゃん!にーちゃん!!」

駈けつけようとするが右手に繋がれた手が離れなかった。

そしてその手の人物を覗く。

瑠唯がなかなか起きないのは美羽もわかっていたが、まさかそれがレオンもだとは思わなかった。

二人とも気持ちよさそうに眠っている。

「二人とも、気持ちよさそうだなあ」

見てるこちらも眠たくなってくる。そしてうとうととすると七海が頬を両手で覆う。

「美羽くん、おはよう」

「お、おはよう、ななちゃん…」

そしてレオンと瑠唯の方へ回る。

「起きなさーい!!!」

瑠唯の肩を持ち起き上がらせ、ゆさゆさと揺らす。

首も一緒に動いていたがやがてうっすらと目を開く。

「…ねずみーと、さっかー…」

「はーい!サッカーするのは起きてからね。Leon!Wake up!!!」

次というようにレオンを揺らす。

すると目を開け起きてくれた。そして自分の手の先を見てすぐさま手を離す。

「Mir tut es leid…Ah I'm sorry!」

しかし双子はちゃんと手を握り返してくれた。

ほっとしながら更に横を見ると香南がこわばった表情で立っていた。

どうしたらいいのかわからずレオンは下を向いてしまう。

しかし七海は頬を手で覆う。

「Leon,Good morning.おはよう」

笑顔で言うとレオンが目を見開く。

「Leon,おはよう、Good morning.おはようございます。」

「「おはようございます」」

「おはよう、ござ、ます」

「Good!Good!ほら美羽、瑠唯、ちゃんと香南さんにも挨拶!」

そして駆け出すように双子は香南の方へ向かう。

「にーちゃんおはよう!」

「おは、よう…」

「おはよう、美羽、瑠唯。」

双子をまるで癒やしをもらうようにぎゅっと抱きしめる。

七海はレオンを連れて香南の前までやってくる。

香南は緊張した面持ちでじっとレオンを見つめる。

「…お、」

一言、そのたった一言が出てこない。

拳を握りしめ唇をかみしめる。

その手を七海が取る。

「そうだ、香南さん!ドイツ語でおはようはなんと言うんですか?私たちに教えてください。」

「ドイツ語!」

「おは、よう…」

笑顔で七海が尋ねる。半分寝ている瑠唯をよそに美羽も一生懸命耳を立てていた。

「ど、ドイツ語は…Guter Morgen」

レオンの目が香南を見つめる。

「Guter Morgen…難しい発音ですね…」

「Guter Morgen?」

瑠唯の手を握り美羽がレオンに尋ねる。

「Ya,Guter Morgen」

少し照れた顔で答えた。








ご飯は5人で食べることとなった。しかしレオンと香南が一番離れた席である。

そして近くではSPが見守っている。

「「いただきます」」

「いた、…?」

レオンがわからないと言うように首をかしげる。

急いで七海は頭で英文を作る。

「When we eat breakfast,lunch and dinner,we say "いただきます"!all right?」

「O…OK…」

レオンはごくりと喉を鳴らすと双子のように手を合わせる。

「いた、いただき、ます?」

どうだ?と言うように双子や七海の方を見つめる。

「Leon!OKOK!!」

「OK」

双子も嬉しそうに褒めレオンも誇らしげに朝食を食べ始める。

「香南さん、私たちも食べましょう!いただきます。」

「ああ。いただきます。」

二人で手を合わせると洋風な朝食を食べ始めた。

香南はやはり元気がなく食欲も今一つであった。

しかしここで頑張らないと絶対にこれからレオンとの関係は望めないと思った七海は朝双子を迎えに行きそのままレオンと一日まわろうと思っていることを伝える。

ここでイエスと言ってくれなければまた他の方法を考えるつもりだった。

しかし香南も一日考えてくれたのだろうかあまりいい表情ではないがコクリと頷いてくれたのである。

香南も成長してくれようとしている。

それがただただ嬉しかった。

「ななちゃん今日どこ行くの?」

レオンを見ながら美羽が問いかける。

「んーと今日はプールに行こうと思って。ウォータースライダーもあるよ。」

「ホントに!?やりい!おれ乗りまくる!」

「ええっ、」

楽しそうな美羽に対しまた誘おうとしているのではないかと不安になる瑠唯。

七海たちのわからない日本語を一生懸命聞き取ろうとしているレオンに声をかける。

「Leon,Why don't you go with us?We are going to go to Pooltown.」

「with me…?」

いいのかと言うようにレオンは香南を見る。

香南はレオンの顔をちらっと見ると少しだけ頷いた。

「Th…Thank you!」

そして嬉しそうにパンをほおばり思いついたように双子にあれに乗りたい、このコースを泳ぎたいと英語で話し始めた。

双子はレオンが早口すぎて意味がわからないところもあったが、レオンの笑顔が嬉しくてたどたどしい英語を使い自分たちが行きたいところを話し始める。

それから双子とレオンは早く行こうとご飯を急いで食べた。

七海が叱るものの、何が楽しいのかニコニコ笑顔で一生懸命箸を動かす。

レオンは食べ終わるとSPを呼び何か話していた。

香南がドイツ語を話すことができるとわかりなるべく小さな声で話していたが討論しているのは目に見えてわかった。

しかし結局レオンが圧したのか、SPがため息をつくと頷いていた。

そして再び双子の元へやってきて二人を抱きしめた。






よかった。レオンくんが元気になって







ほっと安心し横を見る。

先ほどからレオンが見ていない時だけ香南はレオンを見ていた。

睨むように、戸惑うように。

そしてそっと横から手を握る。

はっとした顔をすると香南は七海の方を向く。

「…なな?」

「私は待ちますよ。ゆっくりでいいんです。」

「…」

香南が七海の手を握り返す。

それは強く、しっかりしたものだった。

遅くなって申し訳ありません!

理由は活動報告をご覧ください。


お気に入り登録、拍手いつもありがとうございます!

これからもよろしくお願いします!

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