貞子の井戸
さて、今からお話するのは、全て私の体験した不思議な出来事です。
その体験は、20歳から長男が生まれた28歳までの間に起きた事であり、心霊?お化け?妖怪?精神疾患?
正直、どの言葉が当てはまるものなのか、分からないし、適切なのかも分からない。
ただ、あの体験したことを文章にして、このサイトに投稿したものです。
言うなれば、日記に近いものなのかもしれませんね。
小っ恥ずかしいよな気もしますが、忘れてはいけない記憶と強く思いましたので投稿します。
最初に不思議な体験したのは、20歳の夏の出来事でした。
当時、高校を卒業後に就職した私は、地元である岐阜県を出て、長崎県での研修期間を終え、千葉県のK市で働いておりました。交際している相手も、千葉県に友人がいるわけでもなかった私は、早々に地元に帰省し、久しぶりの地元を楽しんでいました。
そんなある午後、地元の友人や、帰省してきた進学組の友人たちと男5人で麻雀をしていた際(麻雀を知っている方ならご存知かと思いますが、基本的には4人で行う遊戯です)、Nは一人だけ麻雀のルールが分からなかったため、常に見学しているような形になっていました。5局ほど終えたあたりで流石にNは飽きてきたのか、地元のゲームセンターに行くことを提案していました。
その場にいた五人の説明
私:就職して地元を離れた 千葉のぼっち、就職1年目でコテンパン(物理的にも)
N :名古屋の大学に進学 身長が低いことで異性から相手にされないことが悩み、夜の知識は一番豊富
M:地元の建設業に就職 高校を一緒にサボったり、異性の悩みをお互い相談する中、唯一の車持ち
O :名古屋の短大に進学 オデコが広いことが悩み、Nとのコンビが面白い
Y :岐阜県の大学に進学 一番付き合いが長く、徹夜でよくゲームをやる仲、SNKの買収にショックを受けた人物
私も、Nの家で、彼が参加できない遊びをしていることに、少し後ろめたさを感じていたので、その提案に賛成しましたが、Mが「自転車でも遠いし、なにより暑いから嫌だ」というのです。
確かに、間もなく16時になる時間でしたが、外はまだまだ気温が高く、大汗をかくこと間違いなく、うーん、どうする?というような場になりました。
そんな時にOが「貞子の井戸にいく?」と言い出したのです。
皆「「貞子の井戸??」」
(貞子の井戸??・・そういえば、昔誰かに言われたような??うーーーん)
O「でも、明るいうちに行っても面白くないから、夜に行こう!」
M「そんな所あったっけ??リングの映画撮影に使われたの??知らんかったわ」
O「神社にある池の、電話ボックス横にある井戸だよ。映画とは無関係」
M「なんだそりゃ」
N「えっ?通ってた幼稚園のすぐ近くだけど、そんなのあった??そもそもなんで貞子の井戸??」
O「えっ!?うーーーーん・・・・・・・・・忘れた」
(うーーーーーん、思い出せない、貞子の井戸どこかで言われたような、うーーーーん)
Y「肝心な所が抜けている、さすがO」
私「あ!思い出した!!」
Y「何が?貞子の井戸の由来か?」
私「中2の時に、付き合ってた子が言ってた!下校中に知らない人から「貞子の井戸知りませんか?」って聞かれたって電話かかってきたことがあった!何だそりゃって聞き流したから忘れてたわ」
O、N「え?私と一緒のクラスだったけど知らない、誰と付き合っての??そこ詳しく」
Y、M「大事なのは、そこじゃない!」
N「えーーー大事だよ」
私「さて、古傷が痛むので、クラスの子と付き合っていた話は置いといて」
O,Y「「同じクラスの子かよ!!」」
私「詳しくは知らん!ただ、井戸の近くに、貞子に関係するものがあるという話は聞いた気がする」
M「いや、全然分からんし」
Y「まあ、行けばいいじゃね」
私「それもそうだ、さすがうちの頭脳担当」
Y,O,N「んだんだ」
Y「・・・・」
私「じゃあ、行くだけだと、すぐ着くから、城跡の山に登ってから神社に行こうぜ」
M「マジで、・・虫いっぱいいるじゃん」
N「虫よけスプレーはある!だから大丈夫!!」
M「・・しゃーないか、虫来たらN盾にしよ」
N「えっ」
私「じゃあNの家族に迷惑かかるから、一回家に帰って、飯食ってから、20時に公園集合でどう?」
皆「「異議なし!」」
M「虫除けよろしく!」
そうして、一回おひらきとなり、貞子の井戸なる場所へ肝試しに行くことになりました。