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だれだって、なんだって
面白くなければ、作話の意味がない
【プロローグ】
197× 年。その後のバブルと呼ばれる時代までにまだ数年間があった頃。
東京郊外、多摩川の南側域の陽光台と呼ばれる丘陵地帯は、ベッドタウン化による宅地造成が進行していた。林間は伐採され、丘陵は削られて本来の姿を変えていった。
この年の秋。その地域の公立小学校に兄妹の転校生がいた。上の兄は四学年に下の妹は二学年に編入された。台湾からの転校生と担任教諭はクラスの児童達に説明した。名前は兄が秦 明珉、妹は小紅と云った。
最低、月に二回の投稿予定。宜しく。