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37 不穏な気配 3

長い休暇が終わり、今日も今日とて、私は例の手紙を受け取っている。

受け取り拒否も考えたものの、彼女への犯罪予告だった場合に見過ごすわけにはいかないので、そのままにしている。せめて送り主をと調べたこともあったのだが、伝言ゲームのようになっており、辿り着くことができなかった。

本日の内容はごくシンプル。ナイフが1本、入っているだけ。


「……なるほど、この世界でも剃刀レターはいじめの王道なのね」


刀身は細く、小型の部類に入るだろう。年季が入っており、柄は黒く、握りの部分に1本の筋が途切れることなく連なった複雑な文様が入っている。

どこかで見たことがある気がしてならない。


「……どこだったかしら?」


記憶を探ってみて、すぐに思い当たった。

父だ。

リィンを紹介した日の晩、父が祖父の部屋で眺めていたものがまさにこれと同じものだった。

模様もあまり見かけないもののように思えるが、有名な意匠だったりするのだろうか。


「……訊くだけ訊いてみようかしら。なにか犯人につながる手掛かりが見つかるかもしれないし」

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