言語違いは難しい 婚約破棄?もの?
翻訳って大変ですよね。
学園の卒業パーティでその悲劇は起こった。
「隣国の王女レンよ、私は真の愛に目覚めた!!お前との婚約を破棄し
我が国の子爵家令嬢ミカと新たに婚約を結ぶ!!そしてお前はこの国から追放だ!!」
「ドルフ王子、すいませんよく聞き取れなかったのですが、こんにゃくを捨てるのですか?」
「こんにゃくをすてる……?それはこんにゃく破棄だ!俺が言ってるのは婚約破棄だ」
「今夜食うのを破棄?」
「それもちがう今夜食うではなく婚約だ!」
「コン焼く……狐を焼くのをやめる?」
「それも違う!!破棄するのは婚約だ!!」
「すいません私おの国の言葉はまだ全て覚えきれてないのですが、こんやくとはどういう意味なのでしょうか?」
「………」
「あとこの国から追放というのは意味がわかったのですが、何か私がこの国の法に反した行為をしたのでしょうか?」
「こころあたりはないというのか!!」
「もしかすると、図書館で扉の奥の書架を見ていたのがまずかったのでしょうか?
鍵がかかっていなかったので意味つの文書のある場所とは思わず、この国の
統計資料を全て拝見させていただいたのですが……」
「え?……図書館の奥の統計資料を全て見られた……」
「ええ、とても興味深いどうやってこの国が大きくなったのかなど楽しく勉強させていただきました。
これが原因というなら確かに国外追放もやむを得ませんね。」
「……それはいい別のことだ!!」
「王子の名のものとに恩赦をいただけるのですね。ありがとうございます。ただ他と言われても
心当たりが全くないのですが」
「ミカに対しお前は色々な悪さを行ったであろう」
「ミカ?という子爵家令嬢のお名前は初めてきいいたのですが……」
「何をしらばっくれておる、ミカのものを取り上げたり、制服に泥をかけたり、あまつさえ階段から突き落としたであろう!!」
「まったく心当たりがないのですが……」
「ミカが泣きながら俺に言ってきたのだ、間違いない」
「そもそものお話ですが、なぜ私がその令嬢をいじめる必要があるのでしょうか?」
「俺とミカの間に嫉妬して」
「嫉妬?ああ、男女間の感情の意味ですね。そこで疑問なのですがなぜ私が嫉妬を?」
「お前は俺の婚約者なのだろう?」
「なるほど、ようやく意味がわかりました。結婚を前提とした契約を破棄したいということですね。」
「ようやくわかったくれたか」
「それは無理ですね」
「なぜだ!!」
「だって私とあなたの間にはそんな契約はありませんから、同音意義語にその言葉があるのは知っていましたが、
無い契約の話をするのは前提外でしたので気がつきませんでしたわ。」
「え?」
「私は、いくら第11王女とはいえ、この国を含む数十の国をまとめた大帝国の王女ですよ?
それがなぜ降嫁しないといけないんですか?」
「……」
「私は、特出するような工業や農業がないのになぜ国家運営がうまく言っているのか見聞するために来ただけですわよ?
まあ粉飾でごまかしていたのがわかったので調査の意味はありませんでしたが、」
「ちょっと待ってくれ!!」
「とりあえずこの国にいる意味はなくなりましたので、国外追放については承りました。
その他王子の無礼な態度やこの国の実情については国許に戻って報告させていただきます。」
「それはまずい!!皆のものかかれ!!」
「それは無駄ですし、悪手ですわ」
影から黒ずくめのものがそっと出てくる。
「王女、隣室などに隠れていた騎士を全て捕縛しました。」
「ありがとう、いつもあなたたちの働きには感謝しています。」
「お褒めの言葉光栄です。」
「王子、これは帝国への宣戦布告行為になりますので、残り短い人生だと思いますがごゆっくりおくつろぎください。」
「……」
そして数日後その国は滅んだ
ヒロインが何も最初から喋ってないのは、相手が帝国のお姫さまだって最初知らなかったせいで
知った時点で卒倒して倒れています。
いや王子、ヒロインが横で泡吹いて倒れてるんだから助けろと。