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心折れた俺の異世界浪漫譚  作者: 黄色い翁
プロローグ
10/43

幕間ー嫁達は視ているー

10話目です。

それではあとがきでお会いしましょう。

―――???―――

 暗い。昏い。あの時から目に映る色は黒。闇だった。絶望はしていない。全てを喪った訳ではないから。

 例え本体全てを負に晒されようと、蹂躙されようともこの身は、この心は闇に染まらない。なぜならここはそういう場所だから。まだ力が残っているならば光は消えない。

 それに『彼』がいるから――――

 


 







――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――

――――――――――

 

 「おほぉぉぉぉおおおお/// カー君やばいよぉ!かっこいいよぉ!抱いてぇぇ!」

 「やばいやばい!あいつ本当に強いなぁ!やり返してやれ!あの子を苦しめた罪を断罪してやれ!」

 「正直。早く会いたい。」

 「あらあら。みんな盛り上がっているわねぇ。でもすごくいいわぁ♪疼いちゃうわぁ///」

 「ほっほっほ。彼奴らも終わったな。加護は扱いきれていないが確かに馴染んでおるなぁ。」

 「失礼します。彼の者が到着しました。」


 ドンちゃん騒ぎであった。

 ここは冥界の入り口である。冥界とは死者の魂が行き着く世界。この世界で彼らは輪廻転生を待つ為生活するのだ。ある者は地獄で。ある者は楽園で。

 ここはそんな迷える彼らが入界するために必ず通る門の真前である。


 「もう!駄目!姉さま達にあげません!カー君は私のなの!お母様はお父様がいるでしょ!」

 「えー?別にいいじゃんよ。加護も与えたし一緒に共有しようぜ?」

 「ん。みんなの婿にする。」

 「あらあら?嫉妬はよくないわよリリちゃん?それにこの人ったら不の―――」

 「やめてくださいお願いします!我泣くよ!嫁の言葉でこのまま冥界に逝っちゃうからね!?」

 「あの~・・・・・・」


 「それでも嫌なの!あの日から皆でカー君を皆でずっと視ていたのは知っているし、彼に思い入れもあるのも知っているけどさ・・・・・・」

 「そうなんだよ!だからあいつは苦しんだんだ。ならよ?祝福してやるのが俺達だろ?」

 「ん。筋肉が言うとおり。「あんだと!?」リリちゃん、想像して。私達で彼の子供を生んで育む未来。」

 「私もまだまだいけるわよぉ?こんな毎度毎度、浮気不倫を繰り返す下半神なんてねぇ?」

 「い、いや・・・・・・あれは一時の気の「なぁに?言い訳かしらぁ?」――ひぃっ!」

 「皆様方・・・・・・」


 確認しよう。ここは冥界の門前である。

 人生を終えた魂が集まる場所である。

 そこで騒ぐは、純白金ストレートの女性。同じ白金だが紅色が混じっているツーサイドアップの女性。蒼穹の様な髪色でウルフカットの女性。黒耀に輝くサイドポニーの女性。泣いて蹲るツルツル頭の計5人、否。五柱であった。

 

 「本当にお父様って最低っ」

 「親父ぃ・・・・・・無許可でそれはだめだろうがよぉ」

 「軽蔑」

 「いいのよ♪私の権能で上も下も断罪したから♪」

 「父として我死んだわ。男としても死んだわ。・・・・・・全て我に責任が在る故、弁明の余地はございません。」

 「あのぉ!!!!彼の者がご到着いたしました!!!!リリエル様!ご対応お願いしますぅ!!!」


 声を張り上げるは金髪の偉丈夫である。頭上に浮かぶ金色の天輪と、背中より生える漆黒の翼が特異さを際立てる。しかし表情は窶れ、髪は荒れており折角のイケメンが台無しである。


 「あ!本当!?ありがとうございます。ではこちらに案内してください!」

 「お!ようやく来たかー!待ちくたびれたぜ?」

 「ん。楽しみ。」

 「フフフ。リリちゃんの祝福で視ていたけど楽しみねぇ。ねぇ、あ・な・た?」

 「ひぃぃ!我に罪はあってもあの子には罪は無いのだ!どうか許してやってくれぇ」


 「あら?当たり前じゃない。あの子に何も罪はないわよ。昔()()が原因で()()なったのに?凝りもせずに同じことを繰り返してねぇ。本当のことを知ったらあの子が可愛そうだけど、ある意味で私達の息子よ?大切にするに決まっているでしょう。」

 「はい。仰るとおりです。お前が「お前ですって?」―――あなた様!が伴侶でよかったです。

 あの子には申し訳ないと思っておる。だから選ばせてあげたいのだ。」


 









 彼らの会話が進んでゆく。

 そこに『彼』は案内されてきたようだ。


 






 「こちらだ。皆様お優しいがくれぐれも失礼の無いようにな。例え下界でなんと呼ばれようとな。」

 「は、はい!あのッ「ん?なんだ?」道案内していただきありがとうございました。」

 「っふ。気にするな。これも仕事の一環だ。」


 金髪で天輪を浮かた、黒翼の男性は軽く笑い立ち去っていった。


 僕は案内された巨大な門の真前で騒いでいる()()()に視線を向ける。


 「あっ!来た来た!みんな来たよ!

 コホンっ。ようこそカレン。先刻以来ですね。――――――私が輪廻転生の女神リリエルです。」


 僕にそういって微笑みかけるは、あの時『彼』を助ける為に聞こえた声の主、リリエル様だった。

はいどうも!黄色い翁でございます!

前回との温度差がやばいって?まぁ息抜き程度に読んでいただけたら幸いなんです!


はてさて。なんだか人間くさい神様達でしたね。

でも私としてはこれくらいの神様でいいと思います。中身はどうであれ、神には違いないので。

なので情報をだすと、いいキャラをしていても神様です。高次元的存在です。

拝んだらどんなに優しい善良な神様でもSAN値削れます。


冥界の入り口に屯する神様。

それをみた普通の魂はやばくないの?


想像してください。深夜コンビニ行くとするじゃろ?もし入り口付近に見た目やばそうな人(目星クリティカル。アイデア成功)たちが屯していたら顔を上げて堂々と入れますか?

私なら別の店か、下を向いて入店します。

そんな感じです。

それを見かねた店員さん(天輪浮かべた黒翼のイケメン)が甲斐甲斐しく彷徨える魂たちを手を引きながらご案内する感じです。


本文に書け?

ぐうの音も出ません。なので訂正するかもしれません。


ということで、ここまでお読みくださりありがとうございました。

次の話も幕間です。どうかお付き合いください。

最後に。もし続きが気になる。面白かった!と思っていただけましたら、ページ下部の評価とブックマークをよろしくお願いします。

それではまた会いましょう。黄色い翁でした。

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