不要を集める男
短編二作目です。
「君か。これを持ってってくれ」
店主はそう言いいつものを渡してくる。
私はこの都会の人々には不要を集める男と呼ばれている。
次の場所へ行こう。
「あぁ君かい。いつもお疲れ様。これを持っていってくれ」
この都会には不要が満ちている。不要を集めるのが私の仕事だと言われているが、人々は勘違いをしている。不要も必要のうちなのだ。枯れた落ち葉は不要ではなくまた新たな葉を育てる母になるのだ。その摂理はここでも同じ事。
「あれ?もう来たのかい?早いね」
今日はもうこれくらいにしておこう。
街に光が満ちる。空に向かう石の塔たちの茎から光が漏れる。
あぁ必要な光景だ。
この街は、必要で満たされていた。
閲覧ありがとうございました




