序章
どうも皆様。私の名前は・・・そうですね、αとでも呼んでください。
私がここで皆様に話すことはおとぎ話のような昔話です。しかしながら、ここで話すことは本当にあったかどうか分からない。まあ、冗談半分で聞いてください。
まず、この世界は人類だけではなくそれぞれの種族がいますが、あなたは神を信じますか?
これは、遥か彼方。あるいは、つい昨日のことかもしれない。あったかもしれない話。まだ、この世界が完全に創造されていなかった時、神々と人類が共存してた話・・・
ピコピコピコピコ。
目覚まし時計が部屋中に鳴り響く。カーテンで閉めきった暗い中、隙間から光が射し込む。
ベットの上で眠っていた少年が手を伸ばし、目覚まし時計を止める。そして、神風俊は二度寝をする。
ここで、読者の皆様に自己紹介をしよう。
僕の名前は、神風俊。高校2年生。今、血がつながっていない妹がいる。いわゆる義理。その妹と二人暮らし。その妹が今起こしに来る。
トントントン。階段を駆ける音がする。そして、勢いよく扉を開ける。
「ちょっとお兄ちゃん。もう朝だよ」
もちろん僕は寝たふり。
妹は、ゆっくりベットに近づき、俊の溝にめがけて殴る。
「うおぉ」
痛さで飛び起きしばらく妹と無言で見つめあっていた。
「何するんだよ。蒼生」
「今日はお兄ちゃんが朝ごはんの当番だよ。私、もう学校行かないといけないから」
蒼生は俊の部屋を出て行った。
ちっ。なんであんな感じになったんだ!昔はおとなしそうだったのに。誰が育てんだ!・・・僕か。俊は自問自答しながら学校に行く身支度している。
ここからは重要なこと。僕の左腕は”僕のではない”。正確には”異物”。僕は「悪魔の左腕」と呼んでる。いつもは包帯で隠している。中二病って言われても気にしない。
これで、僕のことを分かってくれたかな?
俊は玄関に鍵を掛け、学校へ向かう。
ガコンガコン。工事音が鳴り響く中、次の瞬間・・・ガチャンガチャン。鉄骨が落ちた。
「なんだ?」「誰かが下敷きになってるぞ!」
周りの人たちの声がうるさいが、少し音がこもってる。体が思ったように動かない。視界もぼやけてる。
俊はゆっくり自分の状況を理解しいく。
僕は・・・ここで・・・死ぬのか・・・・・・
だんだん、周りの音も聴こえなくなっていく。視界もだんだんぼやけ、やがて暗くなっていく。
ーその日・・・・僕は・・・・・・死んだ・・・ー