9 / モンスターマスター②
他に何かやることあるかね……。
人間創造して、モンスターも創造して……。
「やること、あまり無いな」
「何を言っているんですか。そう言ってられるのも今のうちですよ」
「今だからこそ言えるんじゃないのか?」
テルは指を一つずつ折りながら言った。
「まず山と緑だけでその他の地形が一切無い。固有スキルや後天性スキル、そして地名の名付け。異世界って言うくらいですから、それに見合うような場所も幾つもほしいですね。あとは、異世界創造したばっかりなので、一体のモンスターが台頭しないようにしなければなりませんね」
折った指を世界に見せた。
「やること、いっぱいありますよ!しかも、どれもこなしてると忙しないことこの上ない!」
確かに、せっかく異世界ってんだから、変わった場所とかもあるといいな。
「一体のモンスターが台頭するとそんなに影響あるものか?そいつが及ぼす影響範囲なんてたかが知れてるだろう」
「確かに、でも最初のうちだけだと思いますよ。レベル3000を超えるとどんな種族であれ、かなりの脅威になります。万が一総合評価がSを超えるようなモンスターがレベル数千になると、人類あっという間に負けます。人類側にも強い方が出てくれば均衡は保たれるんですけどね。現時点でボクではどうにもならないモンスターも現れているかも知れません」
カルヴェリオンとかいうのが居てだな……。
[メニュー]
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進捗状況 経過時間:9h12M
1日目
歴史情報 0MP「カルヴェリオン Lv4」
0MP「スライム Lv7」
0MP「オークキング Lv21」
生物情報 9999件以上の生物反応
天地創造 タップすると詳細を開くことができます
生物創造 タップすると詳細を開くことができます
オプション タップするとオプション画面に移ります
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おっ、カルヴェリオンのレベルまた上がってる。
このスライムは多分世界樹周辺のやつだな。
お……オークキング?
「なあ、オークキングってやつがレベル21なんだけど、何でこんなにレベル上がんの早いんだ?」
「そうですねえ、もうレベル21ですか。オークは今のところ種族が人型って扱いなんですけど、オーク自体が下位種族でレベル上がりやすいというのがありますね。レベル上がりやすいクセして、オークの中でも最上級のオークキングはSぐらいの強さだった気がします」
「総合評価はレベルの上がりやすさに直結するわけではないんだな」
「はい。たまたま隣にスポーンした上位種族を叩き殺したんだとは思いますが、レベルの上がりやすい強いモンスターは要チェックですね。あと、歴史情報の項目からでもモンスターのステータスは見られますよ。歴史情報や生物情報から位置情報を見ることも可能です」
「そうか、ありがとう」
「いえいえ」
テルは寝ながらこの事ばっかり考えてたんだな。
あのシロノさんがこんな細かい設定まで考えるとも思えないし。
なかなか、見所のある少年じゃあないか!
「ちょっとこのオークキングだかド○キーコングだか何かの様子見に行かないか?」
テルを見ると、スナック菓子を漁り食っていた。
食べた後の指を舐めて、ゴミを袋の中に入れる。
「良いですね。行きましょう」
ニートを見てるみたいだな。
―とある森―
「オークキング様ぁ、ここですかい?」
「あ、いやもうちょい下。あー行き過ぎ。そう、そこ!そこだ!」
「え、なに、なんと言ってます?」
オークナイトはよく聞く為に片手を離して耳を抑えたが、離した為に重さに耐えきれなくなり地面に落下した。
アジトの建設中である。
「何をしているのか……」
オークキングが手で顔を抑えていると、オークが三体走ってきた。
「君主、近くに上位種族が湧きやがりましたぜ!オークキング様のお目当てですきに!」
「たたっ殺してやってやれください!」
「我らの命の恩人よ、忠誠を誓いますぞよ!」
石製の槌を肩に乗せて、叫び声を上げた。
「いよっしぁぁあ!レベルアップしてくるぞお!」




