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(異)世界は掌の上で  作者: 倫理観
~創造神(仮)の研修期~
10/23

9 / モンスターマスター②


 他に何かやることあるかね……。

 人間創造して、モンスターも創造して……。


「やること、あまり無いな」


「何を言っているんですか。そう言ってられるのも今のうちですよ」


「今だからこそ言えるんじゃないのか?」


 テルは指を一つずつ折りながら言った。


「まず山と緑だけでその他の地形が一切無い。固有スキルや後天性スキル、そして地名の名付け。異世界って言うくらいですから、それに見合うような場所も幾つもほしいですね。あとは、異世界創造したばっかりなので、一体のモンスターが台頭しないようにしなければなりませんね」


 折った指を世界に見せた。


「やること、いっぱいありますよ!しかも、どれもこなしてると忙しないことこの上ない!」


 確かに、せっかく異世界ってんだから、変わった場所とかもあるといいな。


「一体のモンスターが台頭するとそんなに影響あるものか?そいつが及ぼす影響範囲なんてたかが知れてるだろう」


「確かに、でも最初のうちだけだと思いますよ。レベル3000を超えるとどんな種族であれ、かなりの脅威になります。万が一総合評価がSを超えるようなモンスターがレベル数千になると、人類あっという間に負けます。人類側にも強い方が出てくれば均衡は保たれるんですけどね。現時点でボクではどうにもならないモンスターも現れているかも知れません」


 カルヴェリオンとかいうのが居てだな……。


[メニュー]

 ――――――――――――――――――

 進捗状況 経過時間:9h12M

 1日目

 歴史情報 0MP「カルヴェリオン Lv4」

 0MP「スライム Lv7」

 0MP「オークキング Lv21」

 生物情報 9999件以上の生物反応

 天地創造 タップすると詳細を開くことができます

 生物創造 タップすると詳細を開くことができます


 オプション タップするとオプション画面に移ります

 ――――――――――――――――――


 おっ、カルヴェリオンのレベルまた上がってる。

 このスライムは多分世界樹周辺のやつだな。

 お……オークキング?


「なあ、オークキングってやつがレベル21なんだけど、何でこんなにレベル上がんの早いんだ?」


「そうですねえ、もうレベル21ですか。オークは今のところ種族が人型って扱いなんですけど、オーク自体が下位種族でレベル上がりやすいというのがありますね。レベル上がりやすいクセして、オークの中でも最上級のオークキングはSぐらいの強さだった気がします」


「総合評価はレベルの上がりやすさに直結するわけではないんだな」


「はい。たまたま隣にスポーンした上位種族を叩き殺したんだとは思いますが、レベルの上がりやすい強いモンスターは要チェックですね。あと、歴史情報の項目からでもモンスターのステータスは見られますよ。歴史情報や生物情報から位置情報を見ることも可能です」


「そうか、ありがとう」


「いえいえ」


 テルは寝ながらこの事ばっかり考えてたんだな。

 あのシロノさんがこんな細かい設定まで考えるとも思えないし。

 なかなか、見所のある少年じゃあないか!


「ちょっとこのオークキングだかド○キーコングだか何かの様子見に行かないか?」


 テルを見ると、スナック菓子を漁り食っていた。

 食べた後の指を舐めて、ゴミを袋の中に入れる。


「良いですね。行きましょう」


 ニートを見てるみたいだな。



 ―とある森―


「オークキング様ぁ、ここですかい?」


「あ、いやもうちょい下。あー行き過ぎ。そう、そこ!そこだ!」


「え、なに、なんと言ってます?」


 オークナイトはよく聞く為に片手を離して耳を抑えたが、離した為に重さに耐えきれなくなり地面に落下した。

 アジトの建設中である。


「何をしているのか……」


 オークキングが手で顔を抑えていると、オークが三体走ってきた。


「君主、近くに上位種族が湧きやがりましたぜ!オークキング様のお目当てですきに!」


「たたっ殺してやってやれください!」


「我らの命の恩人よ、忠誠を誓いますぞよ!」


 石製の槌を肩に乗せて、叫び声を上げた。


「いよっしぁぁあ!レベルアップしてくるぞお!」

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