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永久脱毛は突然に

はいよっと更新、ネギまです。

だいぶ期間が空きましたがお久しぶりですね。

別に書くのに飽きていたわけではありませんよ。ええ、まあ、ほんのちょびっとだけもうやめようかなとか考えましたけど。


それと先に謝っておきます。


今回短くてすみません!!


ではどうぞ!1



校舎の中に入り、二年生のフロアへと足を急がせる。


やばい、本当に一限目に遅刻してしまう。


二年生のフロアに到着し、ここでクラスが違う菫とはお別れ。それと同時に小さくガッツポーズを決めておく。


「フゥ……やっと解放された……」


そんな嘆息をつく暇もなく俺は教室へと急ぐ。


「すみません!遅刻しました……って、まだ授業始まっていないのかよ」


まだ教室には先生の姿はなく、皆、授業前のリラックスムードに入っている。


「お!盛大な遅刻をかましましたね!ワタルン」


「うるせえな、ちょっと寝坊したんだよ」


ここで菫と二度寝をしていたなんてことは言えるわけもない。彼女は生徒会長なのだ、彼女の印象が悪くなってしまっては困る。

 まあ、そんな無駄な俺の気遣いはおいといて……俺が教室に入った途端にニヤニヤとムカつく表情で話しかけてきたのは佐々木 友和。茶髪に染め上げた髪や耳に開けたピアス。これだけ見ればちょっとヤンキーに憧れている痛いやつだが、実際のとこと俺より真面目で成績上位者の優良生だったりする。


 性格もなかなかいい。財布にお金が入っていなくて困った時に無償で金を恵んでくれる仏様だったりして、かなり俺の中では好印象だ。


「ほら、早く教室に入りなよ。授業が始まっちゃうぜ!」


言動の全てがそのチャラそうな見た目と違って真面目だから余計に好印象。


彼の言葉に従い、自分の席に腰掛けようとする。


「あら、今日はもうこないと思っていたのだけれど、来ちゃったのね剛毛君?」


「はいはい、剛毛ですみませんね」


 俺が最も言われたくないあだ名、「剛毛君」と呼んでいる唯一の存在、雪原 雪華が冷徹な双眸を俺に向けながら悪態を飛ばす。こいつは何かと俺にちょっかいを出してくるから苦手だったりする。まあ、これは日常会話の一つなのでスルースルー。


別に傷ついていないし、ちょっと家に帰って涙で枕が濡れるだけだし。


俺の大っ嫌いなあだ名「剛毛君」。これは俺のとある体質によるものだ。


まあ、大体予想はできるはずだ。


そう‼︎ 俺は毛が物凄く濃ゆいんだ。これは純粋で可憐な男子高校生として由々しき事態なのだ。


 例えば、イケメン男子高校生が道端で困っている女性に「大丈夫?」と声をかけるとする。それだけなら「あ、乙女ゲーの一場面にありそうだな」くらいにしか思わないだろ?


だがな、そいつが物凄く体毛が濃ゆくて、青髭になっていたらどう思われるだろう?


答えは「うわ、こいつキモ」だ。ソースは俺。


 みんな体毛が薄いからこの重要性に気づいていないだけなのだ。人は毛が濃いかどうかで印象が左右されてしまう。


 だから俺はモテたくてもモテることができないんだ‼︎別に、顔とかスペックとかは関係ないと考えているんだ。いや、考えないとやっていけない……


そんな悲しい事実から目を背けるように自分の席に腰をかける。


 するとどうだろう。やっと学校にたどり着いた安心からか段々と瞼が重くなってくる。これはまずいぞ、授業が始まるってのに……




 おや?どうやらいつの間にか眠っていたようだ。困ったなー、授業中のはずなのに誰も起こしてくれないなんてみんな冷たいなー。


鼓膜に黒板をチョークが叩く音が響いて来てとても心地がいい。ああ、もう二度寝と洒落込もうかな。


「……いいのになー」


ん?なんだか隣で雪華がボソボソ言っているぞ?


「渉君は剛毛じゃなかったらタイプなのになー」


ファッッ⁉︎何を言っているんだこいつ⁉︎ま、別に照れてはいないし?そ、そうかーこいつ本当は俺のことす──


「まあ、恋愛対象ではないけども」


ですよねー。そうだと思っていましたよ。


 ちなみに雪原 雪華は校内での美女ランキング(俺調べ)の中で三本指に入るくらい美人だったりする。まあ、あのポンコツも入っているんだけど。


そいつからタイプと言われたんだ。舞い上がらないわけがない!


でもなー毛が濃ゆいのはどうしようもないからなー


「いっそのこと永久脱毛しちゃえばいいのに」



え、永久脱毛⁉︎そ、その手があったか!


今回もみてくださりありがとうございます!!

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