プロローグ〜こうなったのはお前のせいだ〜
やあ、お初にお目にかかります。ネギまでございます!
今作はふざけましたよ。えぇ。
ただギャグを書きたかっただけのつもりがこんなシュールな話を生み出してしまうとは思っていませんでした。
反省しています。
まあ、面白いかどうかはみなさんが決めてくれると思いますので、どうぞご覧ください。
本編どうぞ!
「ほら、力抜いて。そんな怖がっても痛いだけだよ。痛いのは一瞬だからさ」
「うん、わかった。初めてだからさ、優しく……してね?」
「はいはい。わかりましたよーっと。だからそんな怖がらないでよ。緊張するからさ」
少々の緊張を含ませた声を震わせながら問うと聞いているだけで心が休まる様な声が帰ってきて安心してくる。
ああ、この人ならきっとうまくシテくれる。
そう思うことさえ容易にできるほどに。
「じゃあ、いくよ」
甘く蕩かす様な声がまた聞こえて覚悟を決める。瞼を軽く閉じ、来る時を待つ。
人間、大事な時ほど感覚が研ぎ澄まされるもので。
ああ、もう少し。もう少しで触れる。
そう肌の末端神経が丁寧に教えてくれる。もう少し、もう少し。
ピト。
来る!
歯に精一杯力を込め、痛みに耐える準備をする。体の筋肉は一瞬にして石像の様に固まり、なんとしてでもこらえようと必死な様だ。
そして次の瞬間。
バチン!!!
身体中に電流が走る。その電流の元、脛のあたりにかけての毛穴が悲鳴をあげる。そこから焼け付く様な痛みがジワリと滲んできて声を堪えられずにはいられない。
「あ……が!!!!」
「あら、ごめんなさいね。そんなに痛かったの? 男の子なのに情けないわね。おばさん悲しいわ」
一発目の電流の後からずっと脛をさすり続ける俺を見下す様にしているのは俺の叔母である美希子だ。彼女は俺の父の兄妹で美容外科に勤めている。そのため、今回のレーザー脱毛を少しだけ安くしてくれている。
え?エッチなことじゃなかったのかって?そんなわけないだろ。俺は純粋で可憐な華の男子高校生だぜ?そういう欲求なんてこれっぽっちもないし、別に道路に落ちているH本にも興味なんてないし。別に見つけたとしても拾って自分の家宝にするだけだし。
「じゃあ、二発目いくよ。ほら、歯食いしばって!」
「え?ちょ、ちょっとま……」
バチン!!!
二発目がまた脛辺りに命中。僕ちゃん大ダメージ。
「ほらほら、次行くよ。全身なんだから後何十発あると思っているの!」
えー……後何十発もあるんですか?
そう考えていると段々と意識が朦朧として来る。ああ、そういえばどうしてこうなったんだっけ?
これが走馬灯というものか。段々と記憶が掘り起こされて行く。
そうだ!俺がこうなったのは確か二週間前の……ああ!思い出したらイラついてきた!!
「絶対に許さないからな!!雪華!!」
そう自分の怒りを叫んでいると視界がブラックアウトし、暗闇に意識が吸い込まれていった。
なんだかブラックアウトってかっこよくね?ごめん、ただ使いたかっただけ。
あ、なんだか本当に意識が……
閲覧ありがとうございます!
え?短いって?そりゃー僕だってわかっていますよ。
だけどね、話の区切りがわからなくてずっと書いていたら五千文字になっちゃったんですよ。
五千文字は幾ら何でもみなさん疲れちゃうからと思いまして今回はプロローグと題しまして投稿しています。
面白かったら評価をよろしくお願いします!!