ガーデンズ・ストーリー
西暦2215年。今やこの世界は「庭主」という新しい人類に支配されていた。
「庭主」は各々何かしらの能力を持ち、その能力にまつわる「庭」と呼ばれる拠点を作る。
例えば【氷像】という能力名を持つ庭主がいれば、氷の像や建物が並ぶ街ができるというように――
「庭」の形態は人それぞれであり、一つの建物から大都会まで多様な種類が存在する。そしてそこには、庭主が召喚する「妖精」と呼ばれる生命体が多く住んでいる。今やそんな庭がこの地球に数多く点在していた。
これはとある若き四人の庭主の、まだ「人間」であった時から始まる物語である。
1.故郷を離れて
2018/05/19 23:49