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中学時代のころ。


私は入学式の日に運悪く熱が上がり、それから一週間もやすんでいた。




一週間後、私がクラスに入った時にはもう既にグループは出来上がっていて、私が入る隙間なんてどこにもなかった。


この学校は私立で、私は元々公立だったから、知り合いなんているわけなかった。



ある日、体育でペアになって体操をする時があった。


私のクラスは37人だったので、どうしても1人余ってしまう。



1人になるのは嫌だったので、なるべく優しそうな人とペアになろうと思った。



私はその時の選択を間違っていた。あの時違う人に声をかけていれば……。




「ねぇ、よかったら私とペアになってくれないかな?」


「……………は?私と?あんたで?悪いけど私そんなに寂しい人じゃないから」




……………………………え。

……いま、なんて…?





そこからだった。私へのイジメは。



毎日四つん這いになり、お腹を蹴られ、肉体、精神的なダメージを受けた。




「お前良くそんな惨めな姿で歩けんな」

「お前マジでブスだわ。江戸時代に行ったらモテるんじゃね?」

「近寄んな、ゴミ」


つけられたあだ名は【江戸美女】


先生がいる時も気軽に呼べるからつけたらしい。



確かに聞いていて悪い気はしない。



でもそんな毎日から逃れたくて、私の選んだ道は不登校。




勉強とかは家庭教師とかで何とかして、私は必死に勉強した。


違う高校を選ぶために。



その為には色々な努力が必要だった。



まずルックス。対して太っていたわけじゃないけどとりあえず腹筋とストレッチは毎日欠かさずやった。


そして流行り物も勉強した。イマドキのファッション、メイク、流行語。




こんなこと良く続けられたと思う。


でも、当時は悔しかったのだ。



私だってやれば出来るんだ。

みんなと同じように。




高校には見事合格し、家から2時間かかる学校に行くことになった。


お母さんは心配してたけど、私はもう負けない。





私は………かわるんだ。



【江戸美女】じゃなくて、本当の【雪村 菜桜】に。

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